「1月の月案は何を書けば良いんだろう?」
「5歳児ならでは月案が思いつかない…」
月案作成って結構大変ですよね。
そこで今回は、元園長監修のもと
実用的な「5歳児・1月の月案例文」をお届けします。
月案作成の負担を減らせるよう工夫してまとめておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
最初に月案作成のポイントをご紹介します。
ただ、いち早く例文をご確認したいという方は「こちらのリンク」を押してください。
アキ 元園長
これまで計18年近く保育士として勤務。うち6年は認可保育園にて園長を勤めました。 園長として、数多くの月案・週案をチェックしてきた経験を活かして、 保育士さんが効率よく質が高い月案・週案を仕上げられるようサポートいたします!
元園長が教える月案・週案の重要ポイント
大前提、月案を作る上でどんなことが重要なのか?
実際に保育士さんたちの数々の月案をチェックしてきた元園長先生に、重要ポイントを伺いました。
- 年間カリキュラムに基づく計画を立てる
- まずは「前月の子どもの姿」から考え始める
- 「今月のねらい」と「具体的な内容」は連動して考える
この3つが、年齢・時期関わりなく月案を作成する上で意識してほしい点です。
要するに、「保育園での活動を通して、子どもたちにどんな姿になってもらいたいのか」を考えると良いということですね。
逆によくあるダメなパターンは、ねらいと内容が連動していないものです。
いったい何のための月案なのか考えられていないと、作り直しとなってしまいます。
5歳児・1月の月案のポイント
次に、「5歳児・1月」ならではの月案のポイントを紹介します。
- 長期休み明けの子どもたちの体調に留意し、無理なく園生活のリズムを取り戻していく
- 伝承遊びを通して、日本文化に興味を持てるようにする
- 卒園や就学に向け、少しずつ準備を始めていく
いよいよ卒園や就学に向けて本格的に動き出す時期に突入しますね。
やることの多い5歳児クラスでは、4期に入ると、3月まであっという間に月日が過ぎていきます。
直前になって慌てることのないよう、今月から少しずつ準備を始めていきましょう。
ゆとりのある計画の中で準備をすることで、子どもたちも不安になることなく卒園や就学を迎えられます。
それではここから、具体的な月案の例文をまとめていきます。
《 STEP1》 前月の子どもの姿を思い出す
- 発表会での経験を通して、自分や友だちの頑張りを認め、成長したことを喜び合っていた
- 友だちと話し合いながら遊びを進める一方で、言葉が強くなったり、友だちの話を聞かずに自分の気持ちを押し通そうとする姿もあった
- 水の冷たさからか、うがい手洗いが不十分な場面も見られた
《 STEP2》 今月のねらいを決める
養護のねらい
教育(5領域に対応)のねらい
- 積極的に戸外に出かけて体を動かし、寒い季節を元気に過ごす
- 自分の気持ちを伝えると同時に、相手の思いにも耳を傾け、互いを大切にしながら関わりを深める
- 日本の伝統文化に興味をもち、友だちと関わり合いながら伝承遊びを楽しむ
- 卒園までの見通しをもち、目標に向けて根気強く取り組む
養護のねらい①の具体的な月案
ねらい
冬季の健康習慣を身につけ、健康的に過ごす
養護・内容
- 冬に流行する感染症などについて知り、自発的に予防する(生命の保持)
- うがいや手洗いの正しい方法を改めて振り返り、丁寧に行う(生命の保持)
養護・予想される子どもの姿
- 感染症と手洗いうがいの関係を知り、丁寧に行おうとする
- 覚えたことを、友だちや年下の子どもたちに教えてあげようとする
- うがいや手洗いの方法についての掲示を見ながら、実践しようとする
養護・環境構成/保育者の配慮
- 健康に過ごすことの大切さについて伝え、子どもたちが自発的に実践できるようにする
- 看護師と連携し、正しいうがいや手洗いの仕方を指導する
>>ねらいを書き終えて行事や遊び、
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養護のねらい②の具体的な月案
ねらい
できたことや成長したことを認め、自信をもって意欲的に生活する
養護・内容
- 頑張ったことや苦手なことに挑戦したことなどを自分で認め、自分に自信をもって生活する(情緒の安定)
養護・予想される子どもの姿
- 就学を控え、苦手分野にも一度はチャレンジしようとする
- 失敗を怖がり、時折尻込みする姿も見られる
養護・環境構成/保育者の配慮
- 挑戦しようとする姿勢を認め、自信をもって行動できるようにする
- 不安を感じている様子が見られた際には、気持ちに共感し寄り添ったり、思い切り体を動かせる活動を取り入れ、発散できるようにする
>>ねらいを書き終えて行事や遊び、
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教育のねらい①の具体的な月案
ねらい
積極的に戸外に出かけて体を動かし、寒い季節を元気に過ごす
教育・内容
- リレーや大繩、ドッヂボールなどの集団遊びを行ない、友だちと一緒に思い切り体を動かして遊ぶ(健康・人間関係)
- 動きやすい服装を知り、自分で衣服の調節をする(健康・環境)
教育・予想される子どもの姿
- 友だちと笑い合いながら遊びを楽しんでいる
- 寒い日でも、体を動かすと体がぽかぽかすることに気づく
- 厚手の上着では動きにくいことに気づき、調整しようとする
教育・環境構成/保育者の配慮
- 寒い日でも外に出たくなるような、楽しい遊びを計画する
- 戸外遊びに適した衣服を伝え、子ども自身が調節できるようにする
>>ねらいを書き終えて行事や遊び、
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教育のねらい②の具体的な月案
ねらい
自分の気持ちを伝えると同時に、相手の思いにも耳を傾け、互いを大切にしながら関わりを深める
教育・内容
- 友だちと気持ちよく関わるためにはどうすればいいかを知る(人間関係)
- 関わりの中で、相手に伝わる言葉の使い方や表現方法を学ぶ(人間関係・言葉・表現)
教育・予想される子どもの姿
- 強い表現や一方的な言葉では相手には伝わらないことを知る
- お互いに相手を思いやることで、良好な関係を築けることに気づく
教育・環境構成/保育者の配慮
- 絵本や紙芝居を通して、言葉の正しい使い方や、気持ちのいい関わり方を学べるようにする
- 友だちとのやり取りでトラブルが生じた際には、お互いの気持ちに寄り添いながら、どのようにすれば良好なコミュニケーションが図れるか、子どもたちと一緒に考えていく
>>ねらいを書き終えて行事や遊び、
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教育のねらい③の具体的な月案
ねらい
日本の伝統文化に興味をもち、友だちと関わり合いながら伝承遊びを楽しむ
教育・内容
- カルタやすごろく、羽根つきなどの伝承遊びを友だちと一緒に楽しむ(人間関係・環境)
- カルタやすごろくを通して、文字や数に親しみをもつ(環境・言葉)
- お正月の習慣や伝承遊びの由来などについて知る(環境)
教育・予想される子どもの姿
- 友だちと協力したり、競い合ったりしながら伝承遊びを楽しんでいる
- 図鑑などでお正月や伝承遊びについて調べ、興味をもつ
教育・環境構成/保育者の配慮
- 伝承遊びのコーナーを設け、遊びこめるようにする
- お正月の習慣や遊びについて掲示したり、図鑑を手に取りやすい位置に配置し、子どもたちが興味を持てるようにする
- あいうえお表や数字の表を保育室に掲示する
教育のねらい④の具体的な月案
ねらい
卒園までの見通しをもち、目標に向けて根気強く取り組む
教育・内容
- 保育者と一緒に、カレンダーを見ながら卒園までのスケジュールを立て、見通しをもって行動する(環境)
- 友だちと協力しながら、自分たちが立てた目標に向けて取り組む(人間関係・環境)
教育・予想される子どもの姿
- 卒園までのスケジュールを知り、友だちと一緒にしたいことや作りたいものについて意見を出し合う
教育・環境構成/保育者の配慮
- 子どもたちが自分で書き込めるような大きめのカレンダーを準備し、保育室に掲示する
- 卒園までに作るもの、必要なものなどを子どもたちと話し合う機会を設ける
>>ねらいを書き終えて行事や遊び、
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行事・遊び・食育・職員との連携・家族や地域との連携・自己評価の月案例
今月の行事
- 健康診断
- 誕生会
- 身体測定
- 避難訓練
今月の遊び
- 運動遊び
- 伝承遊び
- ごっこ遊び
- 節分製作
- 季節の歌を歌う
- 手遊び
- 絵本・紙芝居
- お絵描き・折り紙
- 冬の自然に触れる散歩・戸外遊び
食育
- 七草がゆや鏡開きなど、伝統的な日本の食文化に触れる
- 就学に向け、一定時間内で食事を終える習慣をつける
職員との連携
- 長期休暇明けで生活リズムが乱れている子どももいるので、個々の様子を観察し、気になることがあれば伝え合う
- 午睡がなくなるので、会議等で保育室を離れる際、他の職員に応援を依頼し、5歳児の見守りをお願いする
- 感染症の流行状況について、各クラスで共有する
家庭や地域との連携
- 小学校と連携し、学校訪問の機会を設けてもらう
- 保育園のスケジュールや取り組みを共有し、家庭と連携して卒園や就学に向けての意識づけをしていく
自己評価
- 大繩やリレーなどを好み、友だちと協力したり競い合ったりする遊びを楽しんでいた。
- 少しずつではあるが、互いの気持ちを思いやることで、円滑なコミュニケーションがとれることがわかってきている様子。引き続きサポートしていきたい。
- 文字や数字に興味をもち、ワークなどを喜んで行っていた。
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