元園長監修【4歳児・5月】月案/週案の文例(ねらい・子どもの姿・養護・教育・ふりかえりの書き方)

月案5月4歳

この記事では、園長歴6年のベテラン保育士が監修した、4歳児クラス向けの5月用の月案文例を解説していきます。

この記事の監修者

Aki 園長歴6年

保育士歴18年、園長歴6年。これまで多くのカリキュラム添削や、保育士さんたちの悩みに寄り添ってきました。この記事では園長として多くの月案・週案をチェックしてきた経験を活かし、 効率よく質が高い月案・週案を仕上げられるようサポートします。

いち早く例文をご確認したい方は「こちらのリンク」を押してください。

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目次

元園長が教える月案・週案の重要ポイント

まずは大前提、月案を作る上でどんなことが重要か…実際に保育士さんたちの数々の月案をチェックしてきた元園長先生に、重要ポイントを伺いました。

意識してほしいポイント
  • 年間カリキュラムに基づく計画を立てる
  • まずは「前月の子どもの姿」から考え始める
  • 「今月のねらい」と「具体的な内容」は連動して考える

この3つが、年齢・時期関わりなく月案を作成する上で意識してほしい点です。

要するに、「保育園での活動を通して、子どもたちにどんな姿になってもらいたいのか」を考えると良いということですね。

4歳児・5月の月案のポイント

次に、「4歳児・5月」ならではの月案のポイントを紹介します。

4歳児・5月の月案を考える上でのポイント
  • 進級から1ヶ月経ち、新生活にも慣れ生き生きと過ごせる時期。友だち同士での関わりがより密になってくるので、集団で楽しめる遊びを多く取り入れたい。
  • 連休中に生活リズムが乱れている可能性を考慮し、連休明けは特に無理をせず、少しずつ園生活のリズムを取り戻せるような活動を心がける。
  • 言葉や身近な事象などに興味を深められる時期なので、こどもの日や母の日などの行事の由来について、わかりやすく伝えていく。

進級から1ヶ月経ち、新しいクラスでの生活に慣れてくる時期です。

友だち同士の交流も深まり、集団での活動をより楽しめるようになってきます。

集団遊びを積極的に取り入れ、友だちとの関わりを楽しめるようサポートしていきたいですね。

それではここから、具体的な月案の例文をまとめていきます。

STEP1》 前月の子どもの姿を思い出す

  • 気の合う友だち同士で進級を喜び合い、一つ大きくなったことを誇らしく思いながら意欲的に生活する姿があった。
  • 当番活動が始まった。決められた仕事に意欲的に取り組み、日替わりで当番の順番が回ってくることを楽しみにしていた。
  • これまでよりも少し距離のある公園まで散歩に行くことができ、自分たちの成長を感じたようであった。公園内では友だちと一緒に大繩やボール遊びなどを楽しむ姿が見られた。

STEP2》 今月のねらいを決める

養護のねらい

教育(5領域に対応)のねらい

養護のねらい①の具体的な月案

ねらい

連休明けの生活リズムを整え、健康的に過ごす

養護・内容

  • 規則正しい生活リズムを心がけ、安定した生活を送る(生命の保持)
  • 適切な着替え、うがい・手洗い、休息などを行い、健康的に過ごす(生命の保持)

養護・予想される子どもの姿

  • 休み明けは生活リズムの乱れが見られるが、徐々に安定した生活を送れるようになる
  • 日中時折眠そうにしていたり、体調不良を訴えたりすることがある

養護・環境構成/保育者の配慮

  • 休み明けはリズムが乱れている可能性を考え、無理のない活動を心がけ、徐々に園生活のリズムを取り戻せるようにする
  • 子どもたちの様子をよく観察し、適度な休息をとりながら、体調不良に気をつけて過ごす
  • 気温に合わせた着替えや、適切なタイミングでのうがい・手洗いを促し、自発的に健康に過ごそうとする意識を育てる

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養護のねらい②の具体的な月案

ねらい

生活の仕方がわかり、安心できる環境のもと、主体的にいきいきと生活する

養護・内容

  • クラスでの生活の流れを再確認し、見通しを持って安心感のある生活を送る(情緒の安定)
  • 当番活動を通して、クラス運営に主体的に関わり、他者の役に立てる喜びを感じる(情緒の安定)

養護・予想される子どもの姿

  • 連休を挟む中で忘れていたクラスの流れを思い出しながら過ごそうとする姿がある
  • 当番になり、仕事を頼まれたり、保育者の手伝いをすることに喜びややりがいを感じている様子

養護・環境構成/保育者の配慮

  • 子どもたちが迷うことなくクラスの流れを思い出せるよう、改めて確認すると共に、掲示するなどして自発的に動けるようにしておく
  • 当番活動の仕事内容をわかりやすく知らせ、楽しんで取り組めるようにする
  • できたこと、頑張った姿を認め褒めることで、自信や意欲を育むと共に、人の役に立てる喜びを感じられるようにする

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教育のねらい①の具体的な月案

ねらい

心地良い陽気の中で、友だちや保育者と一緒に、戸外でのびのびと体を動かして遊ぶ

教育・内容

  • 新緑の心地良い風を感じながら、思い切り体を動かして遊ぶ(健康・環境)
  • 友だちと一緒に、大繩や鬼ごっこなどをして関わって遊ぶ(人間関係)

教育・予想される子どもの姿

  • 天気が良い日は戸外に出ることを喜び、○○して遊ぼう!と友だち同士で相談する姿がある
  • 大繩や鬼ごっこなど、友だちと関わって遊ぶことを喜んでいる

教育・環境構成/保育者の配慮

  • 戸外遊びを十分楽しめるよう、時間配分に気をつけ、早めに出発できるようにする
  • 遊びに主体的い関われるよう、どんなことをして遊びたいか、子どもたちと話し合う時間を設ける
  • 気温が高くなる日があるので、水分補給や衣服の調節に気をつける

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教育のねらい②の具体的な月案

ねらい

友だちや保育者に経験したことを伝え、他者の話にも耳を傾ける

教育・内容

  • 連休中に経験したことなどを、友だちの前で発表したり、絵画で表現する(言葉・表現)
  • 友だちが話したり発表したりしている時には、言葉を挟まず最後まで聞く(人間関係・言葉)

教育・予想される子どもの姿

  • 連休中に経験したことなどを嬉しそうに話す姿がある
  • 友だちの発表中に静かに聞くことができず、割り込んで自分の話をしようとする

教育・環境構成/保育者の配慮

  • 楽しかったこと、嬉しかったことなどを自由に表現できる時間を設ける
  • 人前での発表に緊張し言葉が出ない場合には、そばに付いて適宜言葉を足したり引き出したりして援助する
  • 話すことと同じくらい聞くことも大切だということを伝えていく

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教育のねらい③の具体的な月案

ねらい

身近な素材を使い、製作活動を楽しむ

教育・内容

  • 様々な素材を使用し、イメージを膨らませながらテーマに沿って自由に表現する(表現)
  • 渡す人のことを想いながら、母の日(ファミリーデー)のプレゼントを作る(人間関係・表現)

教育・予想される子どもの姿

  • 保育士の見本を見たり与えられたテーマを考えたりしながら、イメージを膨らませて作ろうとしている
  • 大好きな家族の喜ぶ顔を思い浮かべながら製作をする

教育・環境構成/保育者の配慮

  • 様々な用具を十分な数用意し、自由に使用して製作できるようにする
  • 母の日や家族に関する絵本を読み聞かせすることで、自分の家族に想いを馳せ、製作に臨めるようにする

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自己評価

行事・遊び・食育・職員との連携・家族や地域との連携・自己評価の月案例

今月の行事

  • こどもの日集会
  • 母の日(ファミリーデー)
  • 保護者会
  • 誕生会
  • 身体測定
  • 避難訓練

今月の遊び

  • 母の日(ファミリーデー)の製作
  • 散歩・戸外遊び
  • 室内自由遊び
  • 運動遊び
  • ボール遊び
  • 触れ合い遊び
  • 絵本・紙芝居の読み聞かせ(げんきにおよげこいのぼり、キャベツくん)
  • 5月の歌を聴く・歌う(こいのぼり、おかあさん)
  • 春の自然に触れる遊び

食育

  • こどもの日にちなんだ食事について、絵本や紙芝居、図鑑などを通して知り、日本の伝統文化に親しむ
  • 箸を正しく持って食事をする

職員との連携

  • 連休明けは体調不良や不安定になることがあるため、一人ひとりの子どもの様子を細かく伝え合い、共有しておく。
  • 戸外遊びや園外活動時には、子どもたちの人数確認や安全確認に十分留意し、安全に遊べるようにする

家庭や地域との連携

  • 連休中の家庭での様子をよく聞き、無理なく園生活のリズムを取り戻せるよう配慮する。
  • 園での活動がわかるよう、写真を掲示するなどして、保育中の様子を共有する。
  • 保護者会では、クラスの1年間の目標や活動内容などを細かく共有し、安心感と期待感をもって預けていただけるようにする。

自己評価

  • 久しぶりの登園で、友だち同士で再会を喜び合っていた。連休中に出かけた話などを嬉しそうに話し合う姿も見られた。
  • 連休中、生活リズムが乱れていたようで、日中眠そうにする姿があった。連休明けの1週間は特に無理のない活動を心がけ、徐々にリズムを取り戻せるように配慮した。
  • 戸外遊びでは、他園と公園で鉢合わせることがあった。子どもたち同士譲り合って遊ぶ様子が見られたが、不特定多数が利用する公園の使い方について、お互いに安全に遊べるよう、改めて子どもたちに伝える必要があると感じた。
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この記事を書いた人

ほいポケ編集部のアバター ほいポケ編集部 保育士ライター集団

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