【2月/0歳児】個人案の文例を保育士が解説!子どもの姿や環境構成など詳しく解説

2月は、寒さが続く一方で、年度の終わりを見据えた関わりが増えてくる時期です。
0歳児クラスでは、一人ひとりの生活リズムや発達の違いがよりはっきりと表れ、個別の配慮がより重要になる時期ともいえます。

この記事をまとめると
  • 0歳児2月の個人案の書き方がわかる
  • 寒さと成長を踏まえた2月の0歳児個人案例文を知れる
  • 年度末を見据えた0歳児2月の個人別月案例がわかる
まふゆ先生

0歳児クラスの冬を楽しく乗り切りましょう

この記事を書いた人

まふゆ先生 保育士ライター

ピアノと絵本が好きで、絵本とリトミックを中心に保育活動を展開。現在は、保育士として働きながらWebライターとして活動中です。保育士や保育士を目指す方が保育って楽しい!と思える記事を書いていけたらと思います。

目次

【0歳児】2月の個人案の作成ポイント

【先輩保育士からのアドバイス】
チェックしておこう!

  • 寒さによる体調変化・感染症への配慮
  • 身体機能・言葉・関わりの育ちが見られる時期であること
  • 次年度(1歳児)を見据えた生活や関わり
  • 4月からの成長の様子

2月の0歳児の個人月案では、寒さによる体調変化や感染症への配慮が欠かせません。気温の低い日が続くことで体調を崩しやすく、鼻水や咳などの症状が見られる子も増えてきます。一人ひとりの体調や生活リズムを丁寧に把握し、無理のない活動や十分な休息を取り入れることが大切です。

まふゆ先生

個々の発達差も見られる時期なので、丁寧なかかわりを意識しましょう

【0歳児・2月の個人案】子どもの姿

【低月齢】0歳10ヵ月~1歳1ヵ月

  • 保育者の抱っこや声かけで安心し、落ち着いて過ごそうとする姿が見られる。
  • 周囲の音や人の表情に反応し、喃語や視線で関わろうとする姿がある。
  • 寝返りやうつ伏せなど、自分の体を動かすことを楽しみ始めている。

低月齢の子どもは、まだ自分で気持ちや欲求を言葉で伝えることが難しく、安心できる大人との関係が生活の土台になります。

保育者の抱っこや声かけによって気持ちが安定し、落ち着いて過ごせる時間が少しずつ増えていく時期です。

また、寝返りやうつ伏せなど、自分の体を動かす中で「動けた」「届いた」といった感覚を繰り返し味わい、身体の使い方を学んでいきます。

こうした一つひとつの反応を丁寧に受け止め、ゆったりと応答する関わりが、情緒の安定や次の育ちにつながっていきます。

まふゆ先生

この時期に低月齢の場合翌年0歳児クラスの2回目となる事の見通しを立てておきましょう

【中月齢】1歳2ヵ月~1歳5ヵ月

  • 歩行が安定し、行きたい場所へ自分で移動して探索を楽しむ姿が見られる。
  • 喃語に加えて意味のある言葉や指差しが増え、思いを伝えようとする。
  • 保育者や身近な友だちに興味を示し、同じ空間で関わろうとする様子がある。

歩行が安定してくることで行動範囲が広がり、自分の「やってみたい」という気持ちを行動で表す姿が多く見られます。

探索を通して興味のある物に触れたり、繰り返し同じ遊びを楽しんだりする中で、主体性が育まれるように。

また、簡単な言葉や指差しを使って思いを伝えようとする姿が増え、伝わる喜びや伝わらないもどかしさも経験します。

保育者が気持ちを代弁し、丁寧に言葉を添えることで、安心して表現する力が育ち、友だちの存在に気づき始め、同じ場で過ごす中で人との関わりの芽が育っていく時期です。

まふゆ先生

子どもの変化に目を向けてあげると良いですね

【高月齢】1歳6ヵ月~1歳9ヵ月

  • 走る・登るなど全身を使った動きが増え、体を動かす遊びを楽しむ。
  • 簡単な言葉を使って要求や気持ちを伝えようとし、自己の主張が強まる。
  • 保育者や友だちとの関わりの中で、同じ遊びを共有しようとする姿が見られる。

身体機能の発達が進み、走る・登る・押すなど、全身を使った遊びを意欲的に楽しむようになる時期。

活動量が増える一方で、寒さによる体調の変化も見られやすいため、無理のない活動設定が必要です。

また、言葉の発達が進み、自分の思いや要求を言葉で伝えようとする場面が増えることで、思い通りにならないときの葛藤も表れます。

保育者が気持ちを受け止め、言葉を整理して伝えることで安心感につながりますよ。

さらに、友だちの存在を意識し、同じ遊びを共有しようとする姿が見られ、人との関わりの中で社会性の基礎を育てていきたいですね。

まふゆ先生

地域によって寒さの厳しさも違うので、戸外活動の時間などを調節しましょう

【0歳児・1月の個人案】ねらい

【低月齢】0歳10ヵ月~1歳1ヵ月

  • 一人ひとりの体調や生活リズムに配慮されながら、健康に過ごす。
  • 安心できる保育者との関係の中で、落ち着いて生活する。
  • 身近な音や人に興味を持ち、関わろうとする。

寒さや生活リズムの変化から体調を崩しやすく、情緒面でも不安定になりやすい時期。

そのため、特定の保育者との安定した関係の中で、安心して過ごせることを大切にしたねらいを設定しましょう。

抱っこや声かけを通して気持ちを受け止めてもらう経験が、生活全体の安定につながりますよ。

また、体調や睡眠、授乳・食事の様子には個人差が大きいため、一人ひとりの様子に合わせた無理のない関わりが必要。

囲の音や人の表情に目を向け、視線や喃語で関わろうとする姿を丁寧に受け止めることで、人とのやり取りの土台が育っていきます。

まふゆ先生

個々の姿を大切にしながらねらいをたてていきたいですね

【中月齢】1歳2ヵ月~1歳5ヵ月

  • 安心できる保育者との関わりの中で、落ち着いて生活する。
  • 冬の生活に配慮されながら、健康に過ごす。
  • 身振りや簡単な言葉で思いを表し、やり取りを楽しむ。

歩行が安定し行動範囲が広がる一方で、寒さや感染症の影響を受けやすい時期。

そのため、保育者との安定した関係の中で安心して過ごせることを土台とし、体調や生活リズムに配慮したねらいを立てることが大切です。

また、指差しや簡単な言葉を使って自分の思いを伝えようとする姿が増え、伝わる喜びや伝わらないもどかしさを経験します。

保育者が気持ちを代弁しながら応答することで、安心して表現する力が育ち、人とのやり取りを楽しむ経験を重ねることが、次年度の1歳児クラスにつながる大切な土台となりますよ。

まふゆ先生

1歳児クラスで新入園児が増えるので心の土台作りを大切にしていきたいですね

【高月齢】1歳6ヵ月~1歳9ヵ月

  • 安心できる環境の中で、自分の思いを受け止めてもらいながら生活する。
  • 言葉や行動で気持ちを表し、人とのやり取りを楽しむ。
  • 冬の生活に配慮され、健康に過ごす。

身体機能や言葉の発達が進み、自分の思いをはっきりと表そうとする姿が多く見られます。

その一方で、思い通りにならない場面では感情が大きく揺れ動くことも。

保育者が気持ちを丁寧に受け止め、言葉にして返すことで、安心して自己表現ができるようになりますよ。

また、寒さが続く時期のため、体調管理や休息の取り方にも個別の配慮が必要。

友だちの存在を意識し始め、同じ遊びを楽しもうとする姿も増えてくるため、人との関わりを無理なく広げていくことが、次年度の1歳児クラスへの円滑な移行につながります。

まふゆ先生

できることが増えたと思いがちですが、まだまだ丁寧にみたい時期

【1歳児・2月の個人案】環境構成と保育者の配慮

【低月齢】0歳10ヵ月~1歳1ヵ月

  • 安心して過ごせるよう、関わる保育者や生活の流れをできるだけ固定する。
  • 十分なスペースを確保し、寝返りやずりばいなど無理なく体を動かせる環境を整える。
  • 泣きや不安のサインにすぐ応答できるよう、子どもの近くで関わる。

まだ自分の気持ちを言葉で伝えることが難しく、安心できる大人の存在が生活の安定につながります。

2月は寒さや体調の変化もあり、不安を感じやすい時期のため、特定の保育者との関係や生活の流れをできるだけ一定にすることが大切。

身体発達には個人差が大きいため、無理に動かすのではなく、自分のペースで体を動かせる環境を整えたいですね。

泣きや表情の変化を丁寧に受け止め、抱っこや声かけで安心感を積み重ねていくことが情緒の安定につながります。

まふゆ先生

室内を年齢別で区切って安心できる環境を作るのもベスト

【中月齢】1歳2ヵ月~1歳5ヵ月

  • 歩行や探索を十分に楽しめるよう、安全に配慮した動線を確保する。
  • 興味の対象が分散しすぎないよう、玩具の量や配置を調整する。
  • 指差しや簡単な言葉に丁寧に応答し、気持ちを言葉で代弁する。

歩行が安定し行動範囲が広がることで、自分の興味のある場所へ進んで行こうとする姿が多く見られるように。

探索意欲を十分に満たせるよう、安全を確保した環境構成が必要です。

また、言葉や指差しで思いを伝えようとする姿が増えるため、保育者が気持ちを汲み取り、言葉を添えて応答することでやり取りの楽しさを感じられるようになります。

寒い時期でも無理のない活動量を意識しながら、自分で「やってみたい」と感じる気持ちを大切に関わることが、次の育ちにつながります。

まふゆ先生

寒いから室内……ではなく短時間でも戸外に行く時間を設けましょう

【高月齢】1歳6ヵ月~1歳9ヵ月

  • 登る・押すなど全身を使った遊びができる環境を安全面に配慮して整える。
  • 玩具や遊びを自分で選べるよう、見通しの持てる配置を行う。
  • 友だちとの関わりでは、気持ちの衝突に寄り添いながら仲立ちをする。

身体機能や言葉の発達が進み、活動量が増えると同時に自己主張も強くなってきます。

体を十分に動かせる環境を整えながら、安全面には十分な配慮が必要です。

また、「自分で選びたい」「やりたい」という気持ちが育つ時期のため、遊びの選択肢が分かりやすい環境構成が安心感に。

友だちとの関わりでは、思いの違いから衝突が起こることもありますが、保育者が気持ちを言葉にして伝え、仲立ちをすることで、人との関わりを学ぶ大切な経験となります。

まふゆ先生

保育環境を整えることで「やりたい!」という欲求が満たされます

【0歳児・2月の個人案】食育

【低月齢】0歳10ヵ月~1歳1ヵ月

  • 保育者に抱かれながら、安心した雰囲気の中で授乳・食事を行う。
  • 体調や機嫌に配慮し、無理のない量で食事を進める。
  • 体調や機嫌に配慮し、無理のない量で食事を進める。

食事は、栄養を摂るだけでなく、保育者との関わりの中で安心感を得る大切な時間です。

2月は寒さや体調の影響から食欲にムラが出やすいため、量や進み具合にこだわらず、その日の状態に合わせた対応が求められます。

抱っこや優しい声かけを通して落ち着いた雰囲気をつくり、食事の時間が心地よいものとして感じられるようにすることが大切ですね。

一つひとつの様子を丁寧に受け止めることが、次の食への意欲につながっていきます。

まふゆ先生

特に離乳食のステップアップは保護者と丁寧に行っていきましょう

【中月齢】1歳2ヵ月~1歳5ヵ月

  • 手づかみ食べをしながら、自分で食べようとする気持ちを大切にする。
  • 食具に触れながら、食べる意欲を育てる。
  • 食事の挨拶や声かけを通して、楽しい雰囲気の中で食べる。

「自分で食べたい」という意欲が高まり、手づかみや食具に挑戦する姿が多く見られる時期。

2月は体調によって食欲に波が出ることもあるため、無理に進めず、その日の様子を見ながら対応することが大切です。

こぼしたり、うまく口に運べなかったりする経験も成長の一部として受け止め、できたことを認める関わりを心がけましょう。

保育者の穏やかな声かけや見守りにより、食事が楽しい時間であると感じられるよう支えていきたいですね。

まふゆ先生

1歳児クラスに向けて食具に挑戦するのではなく、その子の発達を大切にしましょう

【高月齢】1歳6ヵ月~1歳9ヵ月

  • 食具を使い、自分で食べようとする姿を見守る。
  • 食事の流れを意識しながら、落ち着いて食べる。
  • 保育者や友だちと一緒に食べる楽しさを味わう。

食具操作が少しずつ安定し、「自分でやりたい」という気持ちが強く表れる時期です。

一方で、思い通りにできないことで不満を感じる姿も見られます。

2月は体調や集中力に配慮しながら、無理のないペースで食事を進めることが大切。

こぼしたり途中で気がそれたりしても、叱らず気持ちを受け止める関わりを心がけましょう。

保育者が一緒に食べる姿を見せたり言葉を添えたりすることで、食事の楽しさや安心感を育て、次年度につながる食の基礎が育まれますよ。

まふゆ先生

無理して食べさせるのではなく、丁寧なかかわりを!

【0歳児・2月の個人案】作成する際の注意点

2月は寒さや感染症の影響を受けやすく、0歳児一人ひとりの体調や情緒の変化が表れやすい時期です。

個人案では、発達の段階だけでなく、その子らしい姿や生活の安定を丁寧に捉えることが大切です。

注意点を確認しておこう!

  • 寒さによる体調変化や感染症への配慮が反映されているか
  • 発達の「できた・できない」だけでなく過程を記録しているか
  • 生活リズム(睡眠・食事)に個別の配慮が書かれているか
  • 次年度(1歳児)を見据えた関わりが意識されているか

寒さや感染症の影響を受けやすい時期であることを踏まえ、一人ひとりの体調や生活リズムに丁寧に配慮する視点が欠かせません。

活動内容や食事、睡眠についても、その日の体調や気分に応じて無理のない関わりを考えることが大切です。

またこの時期は、身体機能や言葉、人との関わりが大きく育つ時期でもあり、「できた・できない」だけでなく、その子なりの成長の過程を捉えることが求められます。

さらに、次年度の1歳児クラスを見据え、安心して新しい生活に移行できるような関わりや環境づくりを意識することも重要。

個人案は記録のためだけでなく、日々の保育を振り返り、より良い関わりにつなげていくための大切なツールとして活用していきたいですね。

【0歳児・2月の個人案】自己評価・反省の例文

2月は寒さや体調の変化に配慮しながら、一人ひとりの生活リズムや気持ちに寄り添った関わりが求められる時期

自己評価・反省では、「できた・できなかった」で終わらせるのではなく、日々の関わりを振り返り、次につながる視点で整理することが大切です。

低月齢の自己評価・反省の例文

  • 特定の保育者との関わりを大切にし、不安や欲求にすぐ応答することで、安心して過ごす時間を増やすことができた。
  • 体調や生活リズムの変化に配慮し、無理のない関わりを意識することで、情緒の安定につなげることができた。
  • 子どもの表情や声に丁寧に応答しきれなかった場面もあり、今後はより意識的に関わっていきたい。
まふゆ先生

個々に寄り添った丁寧なかかわりができたのか振り返るのがポイント
関わり方を具体的に記しておくと、後々の課題を見つけやすくなります。

中月齢の自己評価・反省の例文

  • 行動範囲が広がる中で、安全に配慮しながら探索意欲を満たせる環境を整えることができた。
  • 指差しや簡単な言葉での訴えに応答し、気持ちを代弁することで、やり取りを楽しむ姿が増えてきた。
  • 活動量が増える一方で、体調面への配慮が十分でなかった場面もあり、個別対応の必要性を感じた。
まふゆ先生

子どもができるようになったこと、成長したことを丁寧に記しておくことで
3月の総まとめがしやすくなりますよ。

高月齢の自己評価・反省の例文

  • 自分の思いを言葉や行動で表そうとする姿を受け止め、安心して自己主張できる関わりを心がけた。
  • 友だちとの関わりの中で起こる気持ちの衝突に寄り添い、仲立ちを行うことで落ち着いて過ごせる時間が増えた。
  • 自立を促す関わりを意識するあまり、子どもの気持ちに寄り添う時間が足りなかった場面もあったため、今後は丁寧さを大切にしたい。
まふゆ先生

情緒面では環境に左右されやすい時期、新年度に向けた丁寧なかかわりを意識し、移行に向けた計画を合わせて考えていきましょう

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