ベビーシッターになるために必要な資格とは?仕事内容や給与を詳しく解説

ベビーシッターになるために必要な資格とは?仕事内容や給与を詳しく解説

ベビーシッターは、保護者が不在の時などに子どもを預かって保育を行うスペシャリストです。

近年、共働き世帯の増加や祖父母のサポートを得られない家族などに人気が高まっています。

ベビーシッターとして働いてみたいと考える人に向けて、持っていると有利になる資格や活かせる資格と取得方法について解説します。

資格があると、ベビーシッターとしての信頼と実力を示せるので、どんどん活躍したい方にとっては重要な要素です。

ぜひお役立てくださいね!

この記事をまとめると
  • ベビーシッターに資格は必須ではないが、資格があると信頼度が増す
  • ベビーシッターに活かせる国家資格は5つ
  • ベビーシッターに活かせる民間資格は4つ
  • 働き方は、正社員、パート・アルバイト・派遣社員、個人事業主と大きく分けて3種類

ベビーシッターに資格は必須ではありません。
まずは挑戦してみるのもいい手段ですが、今持っている資格が役に立つことも!ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!

この記事を書いた人

ちあき

認可保育園で勤務後退職して留学。その後は英語の幼稚園で働く。結婚を機に派遣保育士に転身し、さまざまな園で経験を積む。保育士歴は通算7年ほど。

子どもが重度アレルギー児になったことでライターに転身した2児の母。

目次

ベビーシッターになるには資格は必要?

ベビーシッターになるには、必ずしも資格は必要ではありません。

資格がなくても働ける場合が多く、保護者や家庭の要望に応じて柔軟に対応する姿勢がより重視されます。

しかし、資格があることで子どもに対してのスキルや知識の証明となり、信頼性が高まるため、より有利に仕事を探せることが多いです。

特に保育士資格や民間のベビーシッター資格などは、就職や集客において強い武器となります。

資格の有無は働き方や求められる役割にも影響するため、状況に応じて取得を検討すると良いでしょう。

ベビーシッターに有利な国家資格

ベビーシッターとして働く時、国家資格を取得していると専門知識やスキルが証明され、保護者からの信頼を得やすくなります。

特に、子ども関連の資格として代表格の保育士資格や幼稚園教諭免許状は子どもの安全管理や保育全般に役立つため、多くの家庭で高く評価されるポイントです。

以下ではベビーシッターに有利な国家資格について詳しくご紹介します。

保育士資格

保育士資格は、子どもの成長や発達について専門的に学び、適切な保育を行うスキルが証明される国家資格です。

資格取得には保育士養成校の卒業、または保育士試験に合格する方法が一般的です。

保育士資格を持っていることで、子どもの年齢や発達段階に応じた遊びやサポートへの知識が豊富なことがわかるため、保護者からの信頼を得やすくなります。

また、資格取得者の多くが「子どもが好き」「成長を支えたい」という気持ちがあるので、ベビーシッター業務にそのまま活かすこともできます。

幼稚園教諭免許状

幼稚園教諭免許状は、幼児教育の専門知識やスキルを証明する国家資格です。

資格取得には、大学や短大、専門学校で幼稚園教諭養成課程を修了することが必要です。

幼稚園教諭免許状を持っていることで、3歳以上の子どもに対する教育的な関わりや遊びへの豊富な知識が証明されるので、特に教育面に力をいれたい保護者からの人気が高まるでしょう。

リズム遊びや製作活動、言葉の指導など幼稚園教諭で培った知識や経験は、ベビーシッター業務にそのまま活かすことが可能です。

看護師・准看護師免許

看護師・准看護師免許の資格を持っていると、ベビーシッター業務では医療的な知識やスキルを、子どもの健康管理や急な体調不良への対応に活かせます。

特に、アレルギーや喘息などの持病のある子どもを預かる場合、看護師資格があることで保護者はより安心できるでしょう。

乳幼児のケアや救急処置にも精通しているため、信頼感と安心感が大きい点がとても有利です。

資格取得には、看護系の専門学校や大学で必要なカリキュラムを履修し、国家試験に合格する必要があります。

助産師免許

助産師免許を持っていると、特に新生児のケアにおいて専門性を発揮でき、ベビーシッターとして高い信頼を得られます。

特に、初めての赤ちゃんを出産した母親は誰かのサポートが必要不可欠。

助産師免許を持っていることで、産後間もない母親サポートや授乳指導、赤ちゃんの健康管理、育児相談まで幅広く対応できるところが強みです。

資格取得には、看護師資格を持った上で助産師養成学校や大学で学び、国家試験に合格する必要があります。

教育職員免許状

特に小学校教諭免許状の場合、学習指導や宿題のサポート、遊びを通した知育活動などで活かせますね。

保護者からも「教育的視点を持ったベビーシッター」として信頼を得やすいでしょう。

免許取得には、大学や短期大学で所定の教職課程を修了し、教員採用試験に合格する必要があります。

学びへのサポート力を示すのに効果的な資格であるため、教育面で子どもの成長をサポートしてほしいというニーズに応えられます。

ベビーシッターになるときにあると良い民間資格

ベビーシッターとして活動する際、国家資格以外にも役立つ民間資格があります。

これらの資格は、専門知識やスキルを証明し、保護者からの信頼を得やすくするだけでなく、仕事の幅を広げるきっかけにもなります。

以下に、ベビーシッターとして働く際にプラスとなる民間資格について詳しくご紹介します。

ベビーシッター資格

ベビーシッター資格は、子どもの安全管理や発達理解、緊急時対応など、ベビーシッターに必要な専門知識を学べる日本能力開発推進協会が設立した資格です。

特徴
  • 実務経験なしで受験可能
  • 自宅受験可能
  • 7割の正答率で合格

資格を取得していることで保護者への信頼を高め、就職や契約時に有利になります。

実務経験が必要なく、かつ自宅で受験ができるので地方在住の方や初心者の方でも取得しやすい資格です。

参考:一般財団法人日本能力開発推進協会

認定ベビーシッター資格

認定ベビーシッター資格は、ベビーシッターとして一定のスキルを証明する全国保育サービス協会が認定する資格です。

特徴
  • 受験資格に実務経験が必要
  • 全国保育サービス協会主催の研修を受講し、修了証が必要
  • 試験会場は、東京、大阪、名古屋、岡山

認定ベビーシッター資格は、実務経験が必要で、かつ試験会場に足を運ぶ必要があるので他の認定資格と比較するとハードルが高めの資格と言えます。

反対に、仕事としてスタートする前に実務経験を積んでいるので、いざベビーシッターとしての活動をスタートさせたときに自信を持って業務を行うことが可能です。

参考:全国保育サービス協会

ベビーシッター技能認定

ベビーシッター技能認定は、ベビーシッターとして必要な知識と技能を身につけたことを証明する一般財団日本医療教育財団が設立した資格です。

特徴
  • 実務経験が必須でない
  • 通信でも通学でも取得可能
  • 9割の正答率で合格
  • 試験はテキスト持ち込み可能

実務経験が必要でなく、ベビーシッター養成講座を受講すれば受験できるところが特徴です。

試験会場の拠点が多いので、地方に住んでいる方にとっても受験しやすい資格です。

参考:一般財団法人日本医療教育財団

英国チャイルドマインダー

英国チャイルドマインダーは、イギリス発祥の家庭保育のプロフェッショナルを育成する株式会社NECA,JAPANによる民間資格です。

特徴
  • 日本で取得した場合イギリスでは働くことができない
  • 通学・通信講座を受講し修了することで取得できる

英国チャイルドマインダーは、0~12歳未満の子どもを家庭の中で少人数保育をする職業です。

ベビーシッター関連の資格は基本的に1対1で子どものお世話をしますが、チャイルドマインダーは複数人の保育をすることが前提になっているところが異なります。

日本で取得する場合、通学と通信講座と選び、すべてを修了することで資格を取得することが可能なので、資格取得へのハードルは低いです。


参考:NCMA,Japan/英国チャイルドマインダー養成セミナー

ベビーシッターの仕事内容とは?

ベビーシッターの仕事内容
  • 子どものお世話
  • 遊びの提供
  • 安全管理
  • 家庭のルールに沿った対応
  • 送迎サポート など

ベビーシッターの仕事内容は、多岐にわたり、家庭や子どものニーズに応じて柔軟に対応することが求められます。

子どものお世話で代表的な内容は、おむつ替え、寝かしつけなど、子どもの日常生活を支えるケアで、特に乳幼児の場合は、細やかな配慮が必要不可欠。

遊びの提供では、絵本の読み聞かせや外遊び、簡単な宿題の補助なども含む年齢や発達に合った遊びや学びのサポートを行います。

安全管理として、室内外での事故防止や、遊具の使用中の監督など、安全への配慮も欠かせない仕事内容の一部です。

送迎サポートでは、保育園や習い事への送迎を保護者に代わって行います。

上記で挙げた仕事内容を、それぞれの家庭の沿ったルールの中で対応し、子どもの成長を見守りつつ保護者のサポートをすることがベビーシッターの大切な使命です。

ベビーシッターの働き方と給与

ベビーシッターの働き方は、正社員、パート・アルバイト、個人事業主などさまざまな形態があり、自分のライフスタイルや希望に合わせて選ぶことが可能です。

また、給与面は働き方や地域、経験によって異なり、柔軟性と収入のバランスを考えることが重要です。

本章では、各働き方の特徴や給与の目安について詳しく解説し、ベビーシッターとしてのキャリアプランを考える際の参考にしていただける内容をお届けします。

正社員として働く

正社員として働くベビーシッターは、安定した収入や福利厚生を得られる点が大きなメリットです。

保育関連の企業などに所属し、定められた勤務時間の中で複数の家庭を担当することが一般的です。

給与は月給制で、地域や経験によりますが、20万円~30万円が目安となります。

仕事を探す際は、保育関連の求人サイトや転職エージェントを活用するのがおすすめです。

正社員ならではのキャリアパスや研修制度を通じてスキルを磨ける点も魅力の1つです。

パート・アルバイト・派遣として働く

パート・アルバイト・派遣として働くベビーシッターは、自分のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が可能です。

働く時間や日数を調整しやすく、特に育児中や副業を考えている方にぴったりです。

給与は時給制が一般的で、地域や経験によりますが1,000円~2,000円程度が目安です。

仕事は派遣会社や求人サイトで探すほか、マッチングアプリを活用する方法もあります。

また、単発や長期休暇期間中の短期の仕事もあるため、スキルや経験を活かしながら効率よく収入を得られる点が魅力です。

個人事業主として働く

個人事業主としてベビーシッターを行う場合、自身で仕事を管理するため、自由度が高い働き方が可能です。

クライアントを直接開拓することで、収入や条件を自分で設定できるため、独立志向の方に向いています。

料金設定は、スキルや経験によりますが、1時間あたり1,500円~で設定している人が多いです。

仕事の探し方としては、SNSやマッチングプラットフォームの活用、地元コミュニティでの宣伝が有効です。

また、資格や保険加入で信頼性を高めると依頼が増えやすくなります。

個人事業主として働くには自己管理能力が求められますが、その分収入アップやキャリアの幅を広げるチャンスも得られます。

【体験談】保育士の経験はベビーシッターにどのように活かせますか?

ベビーシッターに活かせる保育士経験とは?
  • 子どもの成長と発達に関する知識
  • 保育の現場で培った柔軟な対応力
  • 家庭との連携力

保育士として保護者と連携しながら子どもの成長に寄り添っていた保育士時代の経験は、家庭のルールに合わせた柔軟なケアを提供するベビーシッター業務に活かすことが可能です。

保育士をしていたとき、連絡帳や朝や帰りの限られた時間で各家庭の大事にしていることや保護者の雰囲気を感じ取って日々対応していたと思います。

ベビーシッターは、保育園以上にそれぞれの家庭に沿った保育を行うことが重要になりますので、保育士時代に限られた情報の中で家庭と連携して子どもの成長を見守っていたことは、活かせる経験の1つと言って良いでしょう。

ベビーシッターの仕事が向いている人

ベビーシッターの仕事は、家庭ごとに異なるニーズや状況に合わせた柔軟な対応が求められる職業です。

そのため、求められるスキルや適性も多岐にわたります。

本章では、ベビーシッターとして働く際に特に向いているとされる人の特徴を解説します。

自分の特性やスキルが当てはまるかどうかを確認しながら、ベビーシッターという仕事に適しているか考える参考にしてください。

家庭の要望に柔軟に対応できる人

ベビーシッターの仕事では、各家庭ごとに異なる要望に柔軟に対応する力が求められます。

子どもの年齢や性格、家庭の教育方針、家庭内のルールなどを理解して応じる能力が必要です。

例えば、シッティング中に特定の遊び方を取り入れる、アレルギー対応の食事を管理する、就寝時間の徹底など、家庭ごとに細やかな配慮が求められる場面があります。

柔軟性とコミュニケーション能力を活かして家庭と良い関係を築くことが、信頼されるベビーシッターとして活躍するポイントとなります。

移動を負担に感じない人

ベビーシッターの仕事は、家庭に訪問して子どものお世話をするケースが大半です。

時には、依頼先が自宅から離れていることもあり、長い移動が求められる場合があります。

移動を負担に感じない人や、公共交通機関や自転車での移動に慣れている人は、負担に感じにくいですが、人によってはかなりストレスに感じることも考えられます。

また、移動の時間を含めてシッティングのスケジュールを管理する能力も求められます。

得意なことやスキルがある人

ベビーシッターの仕事では、子どもとの関わりを深めるために、得意なことやスキルが活かされる場面が多々あります。

例えば、絵本の読み聞かせや手遊び、楽器の演奏、絵を描くことなどの特技があれば、子どもを楽しませるだけでなく、成長をサポートする活動にもつながります。

また、英語やピアノなどの習い事のサポートを求める家庭もあるため、特定のスキルがあると選ばれる機会が増えることもあるでしょう。

まとめ

ベビーシッターは、資格がなくても始められる一方で、資格があることで信頼性がアップして選ばれるチャンスが大きく広がる職業です。

保育士資格や看護師免許などの国家資格から、認定ベビーシッター資格などの民間資格まで、活用できる資格は多岐にわたります。

また、家庭のニーズに柔軟に対応できることや、特技を活かした働き方ができることも特徴的です。

本記事を通じて、自分に合った資格や働き方を見つけ、安心してベビーシッターとしての第一歩を踏み出してみてくださいね。

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この記事を書いた人

認可保育園で勤務後退職して留学。その後は英語の幼稚園で働く。結婚を機に派遣保育士に転身し、さまざまな園で経験を積む。保育士歴は通算7年ほど。子どもが重度アレルギー児になったことでライターに転身した2児の母。

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