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【江東区】保育士が使える家賃補助(借り上げ社宅)を解説!

江東区
目次

【江東区】保育士の借り上げA社宅制度(家賃補助)の概要

東京23区のなかでも出生率が第4位と高く、子育て世代から注目を集めている江東区

保育園や幼稚園が整備され、令和4年4月には待機児童ゼロを実現しました。

江東区では保育士の勤務環境の改善や、生活をサポートする補助が行われています。

ここでは、江東区で働く保育士の借り上げ社宅制度について、くわしく解説します。

家賃補助の上限割合(8万2,000円までの)8分の7
補助額の上限負担額8万2,000円
雇用形態常勤の保育士、看護士
役職者も利用可能?可(園長)
勤務地と違う市区町村でも利用可能?不可(原則、江東区内に住む必要あり)
同居人がいても利用可能?可(同居人が住宅手当の支給を受けていなければ)
注意点・期限が記載されておらず、いつ終了するか不明
自己負担額の相場・月額0円~2万円程度
・初期費用は約35万円
礼金の補助あり
敷金の補助なし
参照:江東区保育従事職員宿舎借り上げ支援事業補助金交付要綱
補足情報

令和5年度から、利用期限が採用日から7年以内になりました。

東京は家賃相場が高いので、一人暮らしを考える保育士さんにとって住宅費の負担は大きいですよね。

江東区の家賃補助は、8万2,000円が上限と決められており、東京での保育士の借り上げ制度は採用された日から7年以内となっています。

いくつかの利用条件が定められていますが、対象となれば住宅にかかる負担を大きく減らすことができますよ。

一方で、江東区の要綱には借り上げ社宅の実施期間についての記載がありません。よって、いつまで借り上げ社宅の制度を利用できるかわからない状況です。

もし保育士や看護師として働き、借り上げ社宅制度を利用したいと考えるのであれば、早めに申し込むほうがよいでしょう。

参照:江東区ホームページ令和5年度 保育関係予算概要要求の概要(PDF)

江東区の借り上げ社宅制度を利用できる人の条件

江東区の借り上げ社宅制度を利用できるのは、下記の条件すべてを満たす人です。

なかには社宅制度が利用できない人もいるので、事前にしっかりと確認して申し込みをしましょう。

借り上げ社宅制度を利用できる人の条件
  • 江東区内の保育施設ではたらく保育士または看護師
  • 常勤として勤務していること
  • 保育園を適用事業所とする社会保険の被保険者であること
  • 本人も同居人も住宅手当を受けていないこと

江東区で借り上げ社宅制度を利用するには、

江東区内

  • 認定こども園
  • 私立認可保育園
  • 認証保育園
  • 小規模保育事業
  • 家庭的保育事業
  • 区長の認定を受けた保育室
  • 認められた保育ルーム

ではたらく保育士または看護士であることが必須です。

また、1日6時間以上かつ20日以上勤務する常勤の職員であること、保育園を適用事業所とする社会保険の被保険者であることが条件です。

同居人とあわせて住宅手当をうけていないことも必須となるので、同居人がいる場合はよく確認しましょう。

江東区の借り上げ社宅制度を利用するには

借り上げ制度は個人で手続きするものではなく、園単位で行います。

利用の手続きは以下のとおりです。

  • 制度を利用している園かどうかをチェック
  • 就職前に利用できるかなど先に希望を伝えておく
  • 物件などを確認した上で就職を決める

江東区内の借り上げ社宅制度を利用するには、利用可能な保育園で働く必要があります。

借り上げ制度は福利厚生に含まれるものですが、制度を導入していない保育園もあるので注意が必要です。

就職先の園で制度が利用できることが確認出来たら、園で働き始める前に借り上げ制度を利用したいという希望を園長や事務手続きをする人に伝えましょう。

物件の契約は園が行ってくれるので、保育士・看護士の負担は軽減されますよ

江東区の借り上げ社宅制度(家賃補助)はどこまでカバーされる?

家賃補助の対象は…
  • 賃借料
  • 共益費
  • 管理費
  • 礼金
  • 更新料

賃借料・共益費・管理費については、保育士や看護師が入居している期間にかかるものに限ります。

礼金は補助対象ですが、敷金は対象とならないので気をつけましょう。

参照:江東区保育従事職員宿舎借り上げ支援事業補助金交付要綱

初期費用はカバーされる?

都心への入居するときにかかる初期費用は、およそ40万円とされています。

項目費用(およそ)
礼金8万円 ※補助対象
敷金8万円
前家賃8万円
仲介手数料8万5000円
保険料、火災保険料6万
鍵交換費用1万5000円
合計40万
参照「令和4年度 住宅市場動向調査」(国土交通省 住宅局)

江東区では礼金が補助の対象となっています。そのため、敷金や前家賃、仲介手数料、保険料などの初期費用がかかります

初期費用の自己負担額の目安

上記の表で示したとおり、初期費用は約40万円と見積もっておくとよいでしょう。(ただし、家賃や引っ越す時期によって変動します。)

江東区では初期費用のうち、礼金が補助対象となっています。

よって、初期費用の自己負担額の目安は約35万円ほどを見込んでおきましょう。

上京の初期費用をおさえたい人は、独自の上京サポートをしている保育園を検討するのがおすすめです。

引っ越し補助や敷金礼金を全額負担してくれるといった、手厚いサポートつきのところもあるのでチェックしてみてください。

江東区の借り上げ社宅制度についての質問に回答

ここでは、江東区の借り上げ社宅制度に関する疑問にお答えします。

【Q1】借り上げ社宅制度と住宅手当のちがいは?

借り上げ社宅制度を利用すると、負担額が給料から天引きされます。一方で、住宅手当は給料と合わせて支給されます。

借り上げ社宅住宅手当
契約者保育施設保育士・看護士
家賃の補助方法給料から天引き手当として支給
参照:人事労務の基礎知識

借り上げ社宅制度を利用すると、家賃を保育園側にいくらか負担してもらえます。

一方で住宅手当は、「家賃手当」と呼ばれることもあり、保育士の住宅ローンや家賃など、住宅に関する費用を補助するものです。

【Q2】借り上げ社宅を利用するメリットは?

メリット
  • 生活費負担を軽減できる
  • 住民税や所得税の負担を軽減できる
  • 物件探しや家賃振り込みなど細かい手間がかからない
  • 保育園に近くて通勤しやすい

保育士が借り上げ社宅に住むメリットとして、住む場所に関して手続きや手間の負担が少ないことがあげられます。

社宅があれば、おのずと勤務先の保育園の近くの部屋に住むことができ、不動産会社とのやりとりも必要ないので契約手続きをしなくて済みます。

また、借り上げ社宅の一定額を保育士が払うと、賃料相当額を給与所得として計上されないので、住民税や所得税を軽減できます

参照:人事労務の基礎知識

【Q3】借り上げ社宅を利用するデメリットは?

デメリット
  • 物件が決まっているので間取りを好きに選べない
  • 条件を満たさないと利用できない
  • 退職すると同時に退去する必要がある

借り上げ社宅は物件が限定されていることが多く、立地や間取りにこだわりがあっても選べないことが多いようです。

また、借り上げ社宅の入居条件を満たしていない場合は利用できなくなります。

たとえば、条件のひとつとして「常勤ではたらいていること」とあるので、もしパートとして勤務することになると利用できる条件から外れてしまいます。

退職すればもちろん借り上げ社宅を利用できなくなるので退去する必要が出てきます。

保育園との相性が良いかどうかは、働いてみなければわかりません。

個人契約へ切り替えることで、住み続けることができる場合もありますが、補助がなくなるので自己負担額が増えてしまう問題点があります。

参照:人事労務の基礎知識

江東区の保育園の実情・保育環境

東京23区のなかでも出生率が第4位と高く、子育て世代から注目を集めている江東区。

1990年代から江東区ではマンション建設が進み、人口が急増したことでとで保育需要が高まり、積極的に保育園や幼稚園が整備されるようになりました。

江東区に8ヶ所ある子ども家庭支援センターでは

  • 親子が楽しめるイベント
  • パパママがリフレッシュできるよう一時預かりサービス

があり、子育て世帯をサポートしています。

令和4年4月には待機児童ゼロを実現し、充実した保育環境が整っていると言えるでしょう。

一方で「保育施設の定員に対する空きの増加」によって、園に入ってくる補助金が減り、経済収支が悪化する影響が出ています。

また、保育士の保育機会減少によるモチベーションの低下や、スキル向上機会の減少も問題視されています。

江東区で保育士が使えるその他補助金はある?

江東区では、保育士の勤務環境の改善や生活をサポートする補助が行われています。

補助金一覧
  • キャリアアップ補助金
  • 認可保育園、認証保育園等で新たに勤務する保育士にむけた貸付制度

キャリアアップ補助金とは、保育士がスキルやモチベーションを高めながら働ける環境づくりをサポートする制度です。

また、貸付制度として再就職または新たに勤務する保育士に向け、就職の準備で必要な費用の貸付けを行う事業があります。

お子さんを保育園に預けて働き始める保育士には、保育料の半額を貸付ける支援資金があります。

参照:東京都社会福祉協議会

まとめ

この記事のポイントをまとめると
  • 家賃補助の上限が8万2,000円
  • 補助対象は、賃借料・共益費・管理費・礼金・更新料
  • 常勤で働き、江東区内に住む必要がある

借り上げ社宅制度は、江東区の保育園ではたらき始める保育士や看護師にとって、生活や金銭面での大きな助けとなります。

制度を利用するには、メリット・デメリットがあるので、本当に利用すべきなのかをよく考えた上で手続きをするとよいでしょう。

江東区では他にも、保育士や看護師が働きやすくなるような補助や優遇が受けられることがあります。

行政の補助をうまく活用しながら、働き方や生活をより良いものにしていきましょう。

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この記事を書いた人

ほいポケ編集部のアバター ほいポケ編集部 保育士ライター集団

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