1歳児クラスの6月は、梅雨の時期ならではの気温や湿度の変化を感じながらも、心地よく過ごせる環境づくりが大切になる時期です。
汗をかきやすくなり、衣服の調節や休息、水分補給にも丁寧な配慮が求められます。
さらに、興味の幅が広がり、水や泥、身近な自然に触れて遊ぶ楽しさも深まっていきます。
発達や生活リズムに合わせて、一人ひとりに合った個人案を考え、安心して過ごせる援助や遊びの充実につなげましょう。
- 6月の1歳児に見られる育ちの特徴が分かる
- 梅雨時期の月齢に応じた書き分けの視点が分かる
- 個人案を通して、実践につながる振り返りの考え方が分かる
けんくん先生【保育士ライター】雨の日の遊びや友だちとの関わりなど、6月の子どもの姿を一つひとつ丁寧に記録しましょう。


けんくん先生 保育士ライター
幼稚園・保育士・小学校教諭の資格を持ち、保育現場で10年勤務してきました。
子どもたちの笑顔と成長に支えられながら、発達や心の育ちを大切にした保育を実践しています。悩む先生の心にそっと寄り添えるような、現場で役立つ言葉を届けていきます。
【1歳児】6月の個人案の作成ポイント
【先輩保育士からのアドバイス】
チェックしておこう!
- 気温や湿度の変化に合わせた健康面の配慮を書く
- 水遊びや感触遊びへの興味を育ちの姿として捉える
- 汗や汚れに応じた着替えや清潔習慣への援助を入れる
- 一人ひとりの生活リズムや体調に合った関わりを示す
1歳児の6月は、梅雨の影響で疲れやすさや食欲の変化が見られやすい時期です。
個人案では、健康面への配慮に加えて、雨の日の過ごし方や水、泥、室内遊びへの興味などの視点が大切です。
着替えや汗の始末、水分補給、休息など、生活面での援助も具体的に入れると、6月らしい内容にまとまります。
一人ひとりの発達や体調に目を向け、心地よく過ごせる関わりを考えていきましょう。



6月ならではの体調変化や遊びの広がりを意識して書きましょう!
【1歳児・6月の個人案】子どもの姿
【低月齢】1歳3ヵ月~1歳8ヵ月
- 保育者に見守られながら、興味をもった玩具や身近な自然に手を伸ばして関わろうとする
- 気温や湿度の影響で疲れやすくなる中、休息や水分補給を取り入れながら安定して過ごす
- 水や泥、雨音など梅雨時期ならではの感触や音に触れ、心地よさや面白さを感じる
1歳3ヵ月から1歳8ヵ月頃は、歩行が少しずつ安定し、興味をもった場所へ自分から向かおうとする姿が増えていく時期です。
6月は、雨の日が増える中でも、室内で体を動かしたり、水や泥、雨音など梅雨ならではの刺激に触れたりしながら、身近な環境への関心を広げていきます。
一方で、気温や湿度の影響を受けやすく、眠気や疲れ、機嫌の揺れが出やすい時期でもあります。
抱っこを求めて手を伸ばしたり、いつもより甘えが強く出たりする場面も増えるため、休息やこまめな水分補給、安心して過ごせる関わりを一人ひとりの様子に合わせて整えていくことが大切です。



気温差で揺れやすい体調と、動きが増えて広がる探索の姿。6月の低月齢ならではの変化を丁寧にキャッチしていきましょう。
【高月齢】1歳9ヵ月~2歳2ヵ月
- 室内でも自分の好きな遊びを見つけ、やりたいことを言葉や行動で伝えながら楽しもうとする
- 水や泥、氷など梅雨時期ならではの感触遊びに興味をもち、試したり繰り返したりして遊ぶ
- 着替えや手洗いなどに関心をもち、保育者に援助されながら自分でやろうとする
1歳9ヵ月から2歳2ヵ月頃は、「自分でやりたい」という思いが強まり、思い通りにいかない場面で気持ちがあふれる姿も見られるようになる時期です。
6月は天候によって活動場所が変わりやすく、室内遊びと戸外遊びを行き来しながら、自分の興味に合わせて遊び方を広げていきます。
一方で、気温や湿度の上昇で疲れやすくなり、些細なことで機嫌が崩れる場面も増えていきます。
個人案では、自己主張の育ちを受けとめる関わりと、快適に過ごすための生活面の援助の両面から、その子らしい姿を丁寧に捉えることが大切です。



自分で決める力や、思いを貫こうとする姿が育つ時期。高月齢の6月ならではの主体的な育ちを見守りましょう。
1歳児共通の子どもの姿
- 気温や湿度の変化により、機嫌や食欲、眠りの様子に揺れが見られる
- 水や泥、雨音など、梅雨時期ならではの感触や音に興味を示す
- 好きな遊びや気になる場面に自分から関わろうとする姿が見られる
1歳児の6月は、梅雨ならではの蒸し暑さや天候の変化を受けて、体調や生活リズムに揺れが見られやすくなる時期です。
月齢の幅が大きいクラスだからこそ、一人ひとりのリズムや体調の変化に丁寧に目を向ける関わりが欠かせません。
一方で、水や泥、雨音など、この季節ならではの環境に触れる中で、気になるものへ自分から近づいたり、繰り返し関わったりする姿も育っていきます。
個人案を立てる際は、「育ちつつある自分でやりたい気持ち」と「梅雨時期に揺らぎやすい体調や情緒」の両面から、その子の今の姿を捉えていくことが大切です。



6月は季節の影響と安心できる関わりの両方から姿を見ていきましょう!
【1歳児・6月の個人案】ねらい
【低月齢】1歳3ヵ月~1歳8ヵ月
- 保育者に見守られながら、水や泥、雨音など梅雨時期ならではの刺激に親しみ、興味を広げる
- 気温や湿度に応じて休息や水分補給をとり、安定した生活リズムで心地よく過ごす
- 安心できる関わりの中で、歩行や探索を楽しみながら好きな遊びに向かう
低月齢の6月のねらいでは、梅雨時期ならではの環境に無理なく触れながら、安心して過ごせることを土台に考える視点が大切です。
水や泥、雨音などへの興味を育む内容に加え、蒸し暑さによる疲れやすさも踏まえて、休息や水分補給を含めた生活面の安定にも目を向けます。
発達差が大きい時期のため、探索の広がりと安心感の両方をねらいに入れるとまとめやすくなり、その子に合った内容にもつながります。
主体性が伸びる時期だからこそ、その子のペースを大切にし、無理のない育ちを見守る視点を持ち続けましょう。



低月齢のねらいは、安心して過ごすことと興味の広がりを一緒に入れると書きやすいです!
【高月齢】1歳9ヵ月~2歳2ヵ月
- 水や泥、氷などに触れながら、自分の興味に沿って遊びを楽しむ
- 保育者に援助されながら、着替えや手洗いを自分でやろうとする気持ちを育む
- 思いを受け止めてもらいながら、気持ちを切り替えて生活や遊びに向かう
高月齢の6月のねらいでは、季節ならではの遊びを楽しむことに加え、「自分でやりたい」という気持ちを十分に発揮できる内容を入れることが大切です。
水や泥などに触れて試す姿や、手洗い、着替えなどの生活動作に向かう姿をねらいに入れると、6月らしさと発達の両方を反映しやすくなりますよ。
思いの強さが見られやすい時期だからこそ、気持ちの切り替えも視野に入れてまとめると、個人案として自然に整います。



高月齢のねらいは、自分でやりたい思いを軸にするとまとまりやすいです!
1歳児共通のねらい
- 梅雨時期ならではの自然や感触に親しみ、身近な環境への興味を広げる
- 気温や湿度に応じて健康に過ごし、心地よい生活リズムを整える
- 安心できる環境の中で、自分の好きな遊びや活動に向かう
1歳児共通のねらいでは、6月ならではの自然や感触に親しむこと、梅雨時期も心地よく過ごせること、この二つを軸に据えると整理しやすくなります。
具体的には、水や泥、雨音といった季節ならではの環境に触れて興味を広げる内容、そして蒸し暑さで揺らぎやすい体調や機嫌を支え、生活リズムを安定させる内容です。
さらに、保育者との安心したやり取りの中で、自分の思いを表したり気持ちを受けとめてもらったりする経験も、この時期ならではのねらいに加えられます。
発達差のあるクラスでも取り入れやすく、一人ひとりの姿に合わせて広げていける内容です。



共通のねらいは、この季節ならではの楽しさと心地よい生活の両方を意識しましょう!
【1歳児・6月の個人案】環境構成と保育者の配慮
【低月齢】1歳3ヵ月~1歳8ヵ月
- 水や布、容器などに触れて感触を楽しめるよう、少人数でも落ち着いて遊べる場を整える
- 室温や湿度、活動量に応じて衣服の調節や休息、水分補給がしやすいように配慮する
- 表情や動きの変化を丁寧に見取り、不安や疲れが強くなる前に援助できるようにする
低月齢では、安心できる環境の中で、季節ならではの刺激に無理なく触れられるようにすることが大切です。
感触遊びでは、新聞紙や寒天、水を張ったタライなど、少人数でじっくり関われる素材を用意し、「つめたいね」と気持ちを言葉にしながら子どもの反応に寄り添います。
室温や湿度はこまめに確認し、汗をかいたら着替えや水分補給を促すなど、快適に過ごせる環境を整えることも欠かせません。
また、疲れや甘えの姿が見られた際は、抱っこやそばでの関わりを通して、安心感をもって気持ちを立て直せるようにしていきますよ。



低月齢は、安心できる言葉がけや環境設定と、早めの援助を丁寧に行いましょう!
【高月齢】1歳9ヵ月~2歳2ヵ月
- 遊びたい物や場所を自分で選べるよう、室内でも見通しをもちやすい環境を整える
- 水や氷、泥などを試しながら遊べるよう、汚れてもよい場や着替えの準備をしておく
- 身の回りのことに取り組む姿を支えながら、自分でやろうとする気持ちを大切にする
高月齢の6月では、自分で選びたい気持ちや試したい思いを受けとめながら、満足して遊べる環境を整えることが大切です。
感触遊びでは、色や形の異なる素材を複数用意し、「どっちで遊ぶ?」と選べる場面をつくることで、自己主張の育ちを遊びの中で支えていきます。
汗をかいた後の着替えや手洗いも、生活の流れの中で自然に取り入れられるよう、動線や時間にゆとりをもたせることが欠かせません。
思いが強く出て気持ちが崩れる場面では、すぐに切り替えを促さず、そばで気持ちを言葉にしながら受けとめる関わりを丁寧に積み重ねていきましょう。



高月齢は、自分でやりたい思いを支える環境づくりと関わりが大切です!
1歳児共通の環境構成と保育者の配慮
- 気温や湿度の変化に応じて、心地よく過ごせる室内環境や休息の場を整える
- 汗や汚れにすぐ対応できるよう、着替えや清潔用品を取り出しやすく準備しておく
- 一人ひとりの体調や機嫌の変化を丁寧に見ながら、無理なく過ごせるようにする
1歳児共通の配慮では、蒸し暑さや雨天の影響を踏まえ、クラス全体が無理なく過ごせるリズムや空間づくりが大切です。
室温や湿度はこまめに確認し、汗をかいた際にすぐ着替えられるよう、着替えやタオルを取り出しやすい場所に整えておくことで、生活の流れがスムーズになりますよ。
戸外に出られない日は、体を動かせるコーナーと落ち着いて遊べるコーナーを用意し、それぞれのペースで過ごせる空間を確保しましょう。
月齢の幅が大きいクラスだからこそ、一人ひとりの体調や気分の揺れを丁寧に見取り、その日その子に合った関わりを積み重ねていきます。



共通の配慮は、6月を心地よく過ごせる土台づくりを意識しましょう!
【1歳児・6月の個人案】食育
【低月齢】1歳3ヵ月~1歳8ヵ月
- 手づかみやスプーンに興味をもち、自分で食べようとする気持ちを育む
- 食材の色や形、やわらかさに触れながら、食べることに親しみをもつ
- 気温や湿度で食欲が揺れやすい時期でも、落ち着いて食事ができるようにする
低月齢の6月の食育では、食べる量だけでなく、食事に向かう気持ちを丁寧に受けとめることが大切です。
手づかみで口へ運ぼうとする姿が見られた際は、「自分で持てたね」と声をかけながら、うれしい気持ちにつなげていきましょう。
スプーンに手を伸ばす様子があれば、無理に持たせず、保育者が添えながら一緒に運ぶ経験を積み重ねていきます。
蒸し暑さで食欲が落ちやすい時期でもあるため、食事前にこまめな水分補給を取り入れる、量を少なめに盛り付けて完食感を味わえるようにするなど、安心して食卓に向かえる工夫も欠かせません。



低月齢の食育は、食べる量より食事に向かう姿を丁寧に見たいですね!
【高月齢】1歳9ヵ月~2歳2ヵ月
- スプーンやフォークを使いながら、自分で食べ進めようとする
- 食材の名前や簡単なやり取りを楽しみながら、食べることへの関心を広げる
- 暑さで食欲が変わりやすい時期でも、気持ちよく食事に向かえるようにする
高月齢の6月の食育では、自分で食べたい気持ちを大切にしながら、食事の時間を楽しく積み重ねることが大切です。
スプーンやフォークを使おうとする姿が見られた際は、「すくえたね」と声をかけ、自分でできた手応えを一緒に喜びましょう。
「にんじんあったね」「ほしみたいな形だね」と食材に目を向ける言葉を添えることで、食べることへの関心も広がっていきますよ。
蒸し暑さで食欲が落ちやすい時期は、「これ食べてみる?」と少しずつ選べるようにする、苦手な食材を無理に勧めないなど、その子の気持ちに寄り添う関わりを積み重ね、食事の時間が安心できるひとときになるようにしていきます。



高月齢は、自分で食べたい気持ちと食への関心の広がりを大切にしたいですね!
1歳児共通の子どもの姿
- 蒸し暑さで食欲や食べ進みに変化が見られやすい
- 保育者とのやり取りの中で安心して食事に向かおうとする
- 食材や食具に触れながら、食べることへの親しみを深める
1歳児共通の6月の食育では、食べる量よりも、安心して食事に向かえる雰囲気づくりを大切にしたい時期です。
蒸し暑さや梅雨の天候で体調や気分が揺らぎやすく、食欲にも波が出やすくなります。無理に勧めず、その日の様子に合わせて量を調整する、苦手な食材は少量から進めるなど、一人ひとりのペースを尊重する関わりを積み重ねていきましょう。
また、保育者がそばで「おいしいね」と一緒に味わったり、食卓で穏やかなやり取りを重ねたりする中で、食事の時間そのものが安心できるひとときになっていきますよ。
月齢の幅があるクラスだからこそ、それぞれの「食べたい」を丁寧に支えていくことが大切です。



姿勢や雰囲気、保育者の声かけなど、安心して食事に向かえる環境を整えることが1歳児の食育の土台になります。
【1歳児・6月の個人案】作成する際の注意点
1歳児6月の個人案を作成する際は、月齢差と季節性の両方を意識することが大切です。
6月ならではの姿や配慮を丁寧に拾いながら、一人ひとりに合った内容へつなげ、具体的に整理していきましょう。
注意点を確認しておこう!
- 低月齢と高月齢で、発達や生活の姿の違いを分けて書く
- 梅雨時期ならではの気温、湿度、遊び、体調面の特徴を盛り込む
- 抽象的な表現だけで終わらせず、具体的な場面や関わりを入れる
- 子どもの姿は事実、ねらいは育ち、配慮は援助として書き分ける



迷った際は、普段の食事や遊び、生活の中で見られる姿を思い浮かべながら書くことがポイントです。実際の場面に近づけるほど、個人案にその子らしさがより具体的に伝わりやすくなります!
【1歳児・6月の個人案】自己評価・反省の例文
1歳児6月の自己評価・反省では、子どもの姿だけでなく、季節に応じた援助や環境構成が適切だったかを振り返ることが大切です。
梅雨時期ならではの体調面や遊びの変化を踏まえながら、次の保育につながる内容にまとめていきましょう。
うまくいった関わりだけでなく、配慮が必要だった場面にも目を向けると、反省として深まりやすくなります。
【低月齢】
1歳3ヵ月~1歳8ヵ月の自己評価・反省の例文
- 感触遊びでは、保育者がそばで関わることで安心して手を伸ばす姿が見られた。興味の差もあったため、素材や人数を調整していきたい。
- 蒸し暑い日には眠気や機嫌の揺れが見られたが、早めに水分補給や休息を取り入れることで落ち着いて過ごせた。表情の変化を今後も丁寧に見ていきたい。
- 食事では手づかみで口へ運ぼうとする姿が増えた。意欲を受け止める関わりはできたため、一人ひとりのペースに合わせて援助を続け、安心して食事に向かえるようにしたい。



安心して過ごせたか、興味が広がったかを軸に振り返りましょう!
【高月齢】
1歳9ヵ月~2歳2ヵ月の自己評価・反省の例文
- 感触遊びでは、自分から試したり繰り返したりする姿が見られた。一方で、思い通りにならず不満を表す場面もあったため、楽しめる素材や関わり方を工夫していきたい。
- 室内遊びでは、友だちのしていることに興味をもち、同じ場で遊ぼうとする姿が増えた。気持ちがぶつかる場面では仲立ちが必要だったため、やり取りを丁寧に伝えていきたい。
- 着替えや手洗いでは「じぶんで」と取り組もうとする姿が見られた。余裕をもって関わることで意欲につながったため、今後も大切にしたい。



自分でやりたい気持ちと、うまくいかなかった場面の両方を書くと振り返りやすいです!
1歳児共通の自己評価・反省の例文
- 蒸し暑さや天候の変化で機嫌や眠りに揺れが見られたが、休息や水分補給を早めに取り入れることで無理なく過ごせる日が増えた。今後も体調に応じた関わりを続けたい。
- 6月ならではの環境に興味を示し、触れたり見たりして楽しむ姿が見られた。一方で興味に差もあったため、無理なく楽しめる関わり方を工夫したい。
- 室内で過ごす時間が増える中でも、活動と休息の流れを意識することで落ち着いて過ごしやすくなった。活動が単調になる日もあったため、内容に変化をつけたい。



6月ならではの体調面や過ごし方の変化を振り返ると、共通の反省は書きやすいです!








