「ひっかき絵」とはどんな遊び?保育士がねらいや年齢別のアイデアを紹介

「ひっかき絵」とはどんな遊び?保育士がねらいや年齢別のアイデアを紹介

「ひっかき絵」は、子どもたちの好奇心を強く引き出す表現遊びのひとつです。

クレヨンで色を重ね、その上から削ることで隠れていた色が現れる不思議さは、幼児にとって大きな驚きと発見につながります。

ひっかき絵は、特別な道具を用意しなくても始めやすく、割り箸やつまようじなど身近な素材で楽しめる点も魅力です。

本記事では、ひっかき絵のねらいややり方、年齢別のアイデアまで、保育現場で役立つ情報を分かりやすく紹介します。

この記事でわかること
  • ひっかき絵を保育に取り入れる意味
  • 年齢別に合ったひっかき絵の工夫
  • 黒以外の色を使うアイデア
  • 安全面に配慮した進め方
ほいぽけ編集部

削ると色が出てくる瞬間に、子どもたちの目がキラッと輝きますよ♪

目次

保育園でひっかき絵を製作する「ねらい」は?

保育園でひっかき絵を行うねらいは、偶然性のある表現を通して、子ども自身の「やってみたい」という意欲を育てるためにあります。

削る動作によって下の色が現れる経験は、結果を予測しにくく、その分ワクワク感や探究心を刺激します。

また、割り箸や竹串などを使って線を描くことで、指先のコントロール力や筆圧の調整にもつながりますよ。

クレヨンや絵の具の重なりを楽しむ中で、色への関心や表現の幅も自然に広がっていくでしょう。

  • 指先の巧緻性を育てる
  • 表現する楽しさを味わう
  • 集中して取り組む経験を積む

削るという行為そのものが遊びになりやすいため、絵が苦手な子どもでも参加しやすい点がひっかき絵の大きな魅力です。

結果よりも過程を楽しむ活動として、自己肯定感を育てる製作といえるでしょう。

ひっかき絵デビューは何歳からOK?

ひっかき絵は、工程を工夫すると2歳児頃から段階的に取り入れられます。

2歳児の場合は、削る工程のみを体験できるよう、保育者がクレヨンと絵の具の準備をしておくと安心です。

先の丸いプラスチック製の道具を使うなど、安全面への配慮も欠かせません。

3歳以上になると、線を意識して描いたり、形を表現したりと表現の幅が広がります。

ひっかき絵が子どもの発達に与える役割

ひっかき絵は、感覚・認知・情緒の発達に幅広く関わる製作活動です。

削ると色が現れるという独特の表現方法は、視覚と触覚を同時に刺激し、感覚統合を促す働きがあります。

表面を削る動作では、手首や指先を細かく動かす必要があり、巧緻性の向上にもつながるでしょう。

また、自分の動きによって模様が変化する様子を観察することで、原因と結果の理解が深まり、認知面の発達も支えます。

  • 手指の操作性向上
  • 集中力・持続力の育成
  • 表現意欲の向上

「思い通りにならなくても面白い」と感じられる経験は、失敗を恐れない心を育てる大切な土台になります。

ひっかき絵のやり方

ひっかき絵は、工程を丁寧に行うと仕上がりが大きく変わります。

まず、画用紙全体にクレヨンで自由に色を塗ります。

このとき、白い部分が残らないよう、重ね塗りをしながらしっかり塗りましょう。

次に、黒、または黒以外の濃い色の絵の具を上から均一に塗り、完全に乾かしてください。

乾燥が不十分だと削りにくくなるため、時間に余裕を持ちましょう。

十分に乾いたら、割り箸や竹串などを使って表面を削り、線や模様を描いて完成です。

  1. クレヨン+黒絵の具
  2. 黒以外の濃色アレンジ
  3. 点や線を楽しむ削り方

工程をシンプルにすることで、子どもたちは「削る」行為そのものに集中できます。

完成形を決めすぎず、自由な表現を大切にしましょう。

保育園でひっかき絵を行う際の注意点

ひっかき絵を行う際に、割り箸や竹串を使用する場合は、必ず先端の状態を確認し、年齢に応じて先の丸い道具や代替素材を選びます。

また、強く削りすぎると紙が破れてしまうため、「やさしくなぞるように削る」点を事前に伝えておくと安心ですよ。

さらに、削った跡や仕上がりを比べて評価するのではなく、一人ひとりの表現を認める声かけを心がけましょうね。

  • 道具の安全確認
  • 服や机の汚れ対策
  • 比較や評価をしない

完成度よりも「楽しめたか」を大切にした声かけが、次への意欲につながります。

保育園でできる「ひっかき絵」のアイデア3選【0歳児・1歳児】

0歳児・1歳児では、自分で削る工程よりも「変化を感じる体験」を大切にしたひっかき絵の導入がおすすめです。

保育者があらかじめ作成したひっかき絵を用意し、太く削った線や大きな模様を一緒に見たり、指でなぞったりして楽しみます。

色が隠れていた部分から現れる様子は、視覚的な刺激となり、興味や好奇心を引き出します。

無理に製作として完成させるのではなく、「見る・触る」経験を通して、表現活動への第一歩として取り入れると安心です。

【スクラッチアート】アクリルVSクレヨン削りやすいのは?【違いを比べて発見!】

カラフルに塗った画用紙の上から黒を重ね、削ると下の色が出てくるスクラッチアートは、見るだけでも楽しめる製作あそびです。

0・1歳児は削る工程よりも、色が浮かび上がる様子や音に触れる体験が中心になります。

保育者が実演し、「出てきたね」「きれいだね」と声をかけることで、視覚や聴覚を刺激し、色への興味や安心感につながります。

無理に触らせず、見て感じる時間を大切にしましょう。

準備するもの
  • オイルパステル
  • アクリル絵の具(黒のみ)
  • 画用紙

絵画技法『スクラッチ』のやり方【基本を押さえて安心スタート】

クレヨンで画用紙全体を塗り、その上から黒の絵の具を重ね、乾かしてから削る工程が分かりやすく解説されています。

大きすぎる画用紙は手が疲れやすいため、小さめサイズを使用する配慮もポイントです。

割り箸や竹串を使って削ることで、指先の力加減や集中力も養われます。

初めて取り組むクラスでは、見本を見せながら進めましょう。

準備するもの
  • 画用紙(小さめ)
  • クレパス
  • 鉛筆削り
  • 割り箸

スクラッチアートで遊ぼう♪クレヨンで不思議なお絵かき【削ると色が出る驚き体験】

画用紙にカラフルなクレヨンを重ね、その上から黒いクレヨンを塗り、ひっかくことで下の色が浮かび上がる不思議な表現が魅力です。

削るたびに色が現れるため、子どもたちは「どうして?」と興味を持ちながら夢中で取り組みます。

偶然生まれる模様を楽しむ姿や、線の太さを変えようと工夫する姿も見られるでしょう。

準備するもの
  • クレヨン
  • 画用紙
  • 割り箸
  • ヘアスプレー

保育園でできる「ひっかき絵」のアイデア3選【2歳児・3歳児】

2歳児・3歳児には、削る工程を主役にしたひっかき絵がおすすめです。

クレヨンで塗る工程や絵の具を重ねる作業は保育者が行い、子どもは割り箸などを使って自由に削る体験を楽しみましょう。

直線や曲線、点などを意識せず、手を動かすことで自然に模様が生まれる活動内容にすると、取り組みやすくなりますよ。

黒以外の濃い色の絵の具を使うことで、削ったときの色の変化が分かりやすくなり、「いつもと違うひっかき絵」として興味を持つ子も増えます。

爆発アート!スクラッチ花火【押すだけで大迫力】

画用紙にクレヨンで自由に殴り描きをし、その上からアクリル絵の具を重ねるスクラッチ技法を紹介します。

ペットボトルの口を花びら状に加工し、画用紙に押し当てると、削った部分から色が広がり、花火のような模様が浮かび上がります。

アクリル絵の具の乾燥時間や、道具の切り口の安全確認に配慮しながら行いましょう。

準備するもの
  • 画用紙
  • クレヨン
  • 黒のアクリル絵の具
  • ペットボトル(私のは炭酸水の空容器)
  • ハケ
  • 絵の具を入れる紙皿など
  • ハサミ
  • カッター
  • カッター板
  • 掃除機

【夏の壁面アイデア】クレヨンで簡単!ひっかき絵【少ない材料で大満足】

こちらは、白画用紙とクレヨン、竹串のみで楽しめるシンプルな製作アイデアです。

夏をテーマに、花火や海の生き物、夜空などを表現すると壁面飾りとしても映えます。

材料が少ないため準備しやすく、保育士の負担が少ない点も魅力です。

削る際は力加減に注意し、年齢に応じて線を引く範囲を決めるなどの配慮を行うと安心して取り組めます。

準備するもの
  • 画用紙
  • クレヨン(好きな色数色・黒)
  • 竹串

クレヨンスクラッチで描くクラゲ【線が浮かび上がる不思議体験】

クレヨンで画面をしっかり塗りつぶし、その上からアクリル絵具を重ねて削る「クレヨンスクラッチ」の技法です。

竹串で引っかくと色が浮かび上がり、幻想的な線描きを楽しめるのが魅力です。

小さめの画面にすると集中が続きやすく、初めてのスクラッチにもおすすめ。

絵の具の濃さ調整や、竹串の扱いには十分配慮しましょう。

準備するもの
  • クレヨン
  • アクリル絵具(白、青、黒)
  • 画用紙
  • マスキングテープ
  • 画板
  • 竹串
  • スポイト
  • 絵の具入れ

保育園でできる「ひっかき絵」のアイデア4選【4歳児・5歳児】

4歳児・5歳児になると、イメージを持って取り組むひっかき絵に挑戦できます。

クレヨンで色を塗る段階から自分で行うことで、「どんな絵にしたいか」を考える力や見通しを持つ力も育ちます。

割り箸の扱いにも慣れてくるため、細い線や模様表現に挑戦する姿も見られるでしょう。

完成した作品を壁面に飾ることで、友だちの表現に触れる機会にもなり、達成感や自信、表現への意欲をさらに高められるでしょう。

割り箸や竹串でカリカリ!ひっかき絵を楽しもう【削るたび広がる発見!】

画用紙いっぱいに力を込めてクレヨンを塗り、その上から絵の具を重ね、割り箸や竹串でカリカリと削ると、下の色が浮かび上がる瞬間に子どもたちはワクワクした表情を見せます。

「塗る→削る」という工程を通して、手指の巧緻性や集中力が自然と高まり、最後までやり遂げる力にもつながります。

削り方や線の太さに個性が表れやすく、一人ひとりの“夢中”がそのまま作品になる点も、この活動の魅力です。

準備するもの
  • 画用紙
  • クレヨン
  • 絵の具(黒) 
  • はけ

絵の具を使ったひっかき絵製作のアイデア【黒塗り簡単で挑戦しやすい】

通常、黒く塗りつぶす工程が大変なひっかき絵ですが、絵の具を使えば短時間で均一に仕上げられる点がポイントです。

色を塗った画用紙の上から黒い絵の具を重ね、乾かしてから削ることで、ハロウィンにぴったりなおばけかぼちゃが浮かび上がります。

初めてひっかき絵に挑戦する子どもにも取り入れやすく、成功体験につながりやすい製作です。

準備するもの
  • 画用紙
  • クレヨン
  • 絵の具(黒)
  • 竹串

クレヨンと絵の具で華やか!花火のひっかき絵【夜空に広がる表現遊び】

削ることで色が重なり合い、夜空に広がる花火のような独特な雰囲気が生まれるのが魅力です。

夏祭りや行事と関連づけて取り入れると、季節感を楽しみながら製作活動が行えます。

削り方次第で表現が大きく変わるため、子どもたちの発想力も刺激されます。

竹串を使用する際は先端の安全確認を行い、保育者が見守りながら進めましょう。

準備するもの
  • 画用紙
  • クレヨン
  • 絵の具(黒)
  • 竹串

クレパスで花火のスクラッチアート【夜空に色がはじける!】

クレパスで画用紙いっぱいに色を塗り、その上から暗い色を重ねて削ることで、花火のような模様を表現します。

ひっかくたびに下の色が現れる様子は、子どもにとって驚きと発見の連続です。

花火や夜空など季節のテーマと組み合わせることで、製作への意欲が高まります。

削る道具は割り箸など安全な素材を選び、力加減を伝えながら進めましょう。

準備するもの
  • 画用紙
  • クレパス
  • 竹串
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この記事を書いた人

ほいポケ編集部のアバター ほいポケ編集部 保育士ライター集団
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