秋の深まりとともに、子どもたちの感性もますます豊かになる11月。
木々が色づき、落ち葉やどんぐりなどの自然素材が身近に感じられる季節です。
1歳児にとっては、指先を使って触れる・貼る・ちぎるといったシンプルな動きの中にも、多くの発見があります。
保育園や家庭での製作活動では、五感を刺激しながら季節を感じられる工夫を取り入れたいもの。
今回は、秋の自然や行事をテーマに、1歳児でも楽しめる11月の製作アイデアをたっぷり紹介します。
- 11月の行事や自然をテーマにした、1歳児でも楽しめる簡単製作アイデアがわかる
- 手先の発達を促しながら、指先や感触あそびを楽しめる製作を紹介している
- 季節感を感じるモチーフ(紅葉・どんぐり・七五三など)を製作に取り入れるコツが学べる
- 保育士目線で、製作活動を通して子どもの成長を支えるポイントを発信している
元保育士ライター秋の素材を使って、感触を楽しめる製作がぴったりですよ♪
11月にあるイベントや製作に使えるモチーフとは?
- もみじ・いちょう(紅葉モチーフ)
- どんぐり・まつぼっくり(自然素材)
- 七五三の千歳あめ袋
- きのこ・りんご・みのむし(秋の生き物)
- くまやりすなどの動物モチーフ
11月は、秋の終わりを感じさせる自然や日本の伝統行事が多い季節です。
「文化の日」や「七五三」、紅葉狩りや落ち葉拾いなど、外での体験も豊富です。
製作には、季節の自然素材や秋らしい色合いを取り入れることで、子どもたちが季節を肌で感じやすくなります。
特に1歳児は、感触あそびが大好きな時期ですよね。
落ち葉やどんぐりをモチーフにした製作を通して、指先を使った感覚の成長も促されますよ。
【11月】1歳児におすすめの製作アイデア12選
1歳児の製作は、「やってみたい!」という気持ちを引き出すことが大切です。
まだ手先の動きが不安定な時期だからこそ、指で貼る・つまむ・こするなど、感触を通じて楽しめる活動がぴったり!
11月の製作には、落ち葉やどんぐりを使った自然素材あそびや、シール貼りを使った紅葉アートなど、季節を感じるテーマがたくさんあります。
絵の具スタンプや手形・足形を使えば、個性豊かな作品づくりも楽しめます。
指スタンプきのこを作ってみよう
- 画用紙(桃)
- 画用紙(黄)
- 絵の具
- のり
指先の感触を楽しみながら、自分だけのきのこを作る製作あそびです。
絵の具を指につけてポンポンとスタンプするだけで、個性あふれる模様が完成します。
カラフルな色を混ぜると、思いがけない模様が生まれて子どもたちも大喜び。
保育士さんは誤って絵の具を口にしないよう見守りながら、安全に楽しめる環境を整えましょう。
製作を通して“きのこ”に興味を持ち、自然への関心が広がるきっかけにもなります。
はりねずみ3種類を作ろう!
- 画用紙
- 折り紙
- 毛糸
- クレヨン
- のり
- はさみ
折り紙をちぎったり、毛糸を貼りつけたりして作るハリネズミ製作です。
指先をたくさん使うため、感触や素材の違いを楽しみながら集中力を育めるでしょう。
ちぎった折り紙でも、カットしたものでも、それぞれ違った表情が生まれます。
発達段階に合わせて目をシールにしたり、背中の部分を子どもに切らせてみたりと、アレンジも自在です。
完成したら並べて飾ると、とてもかわいい秋の作品になりますよ。
タンポでポンポンお絵かき
- 木の描かれた画用紙
- ガーゼ(1枚)
- 脱脂綿(1枚)
- 絵の具
- 輪ゴム
タンポを使ってポンポンとスタンプするだけで、木の枝に秋色の花や葉を咲かせる製作です。
絵の具を混ぜないように紙皿を使い、色ごとにタンポを分けておくときれいな発色に仕上がりますよ。
タンポを押すときの感触が楽しく、1歳児も夢中になって取り組めます。
保育士さんが模造紙に木を描いておけば、みんなで協力して大きな木を完成させる共同製作にもぴったりです。
季節を感じながら色あそびができ、完成後は壁面装飾としても楽しめそうですね。
コーヒーフィルターで作るカラフルなきのこ
- コーヒーフィルター
- 水性ペン(好きな色)
- 絵の具(茶色)
- 新聞紙(乾燥用)
- トイレットペーパー芯
- トレイ(水入れ用)
- のり
- はさみ
身近なコーヒーフィルターを使って、ふんわり可愛いカラフルきのこを作る製作です。
フィルターのやわらかな質感を生かして、にじみ絵やスタンプで自由に模様をつけると、世界にひとつだけの作品が完成します。
トイレットペーパーの芯を使えば立体的に立てて飾ることもでき、半分にカットすれば平面タイプの壁飾りにもなります。
1歳児でも簡単にできるため、季節の製作やお部屋の装飾にもぴったり。
折り紙でちぎり絵の落ち葉を作ろう
- 折り紙
- 画用紙
- のり
折り紙を使って、ちぎり絵の落ち葉を作る製作です。
指先を使って紙をちぎる動作は、1歳児の手指の発達を促す良い刺激になります。
保育士さんがあらかじめ木の幹を描いた画用紙を準備し、そこにちぎった折り紙を貼っていくと、色とりどりの紅葉が完成します。
スペースを小さくしておくと、最後まで集中して仕上げやすいでしょう。
飽きてしまった子には、のりをつけた画用紙に折り紙を降らせるように貼る方法もおすすめです。
ミノムシバケットの小物入れ
- 紙コップ
- 絵の具(茶色)
- 折り紙
- 目玉シール(丸シールなど)
- 麻ひも
- のり
- 目打ち
- はさみ
秋のお散歩や勤労感謝の日にぴったりの、ミノムシをモチーフにした小物入れです。
自分で作ったバケットに、どんぐりや落ち葉を入れて持ち帰ることで、製作と自然遊びの両方を楽しめます。
牛乳パックや紙コップを使って簡単に作れるため、1歳児でも無理なく参加できますよ。
かわいい顔を描いたり、毛糸を巻いて飾ることで、オリジナルのミノムシに変身。
お部屋の収納や、プレゼント入れとしても使える実用的な製作です。
秋のぶらぶらミノムシ
- 紙コップ
- 折り紙(3枚)
- 紐
- ストロー
- のり
いろいろな色や柄の折り紙をちぎって貼るだけで、カラフルな作品に仕上がります。
紙を破く音や感触を楽しみながら、自然と指先の感覚が育まれますよ。
糸やストローを使う吊るし部分は、保育士さんがあらかじめ準備しておくとスムーズです。
完成したミノムシをゆらゆら吊るすと、風に揺れるたびにとっても可愛らしく、保育室が一気に秋らしくなります。
ちぎる・貼る・見るの繰り返しが、集中力や創造力を育てる活動にもなるでしょう。
破れ!破れ!さつまいも製作
- 画用紙(台紙:白系/さつまいも:紫、黄色)
- お花紙(赤)
- 絵の具(茶色)
- たんぽ
- のり
- はさみ
画用紙をさつまいもの皮に見立てて破いたり、花紙を丸めたりして、指先をたっぷり使いながら感覚あそびを楽しめます。
紙を破くときの音や手触りが楽しく、夢中で取り組む子どもたちの姿が見られそうですね。
1歳児には破いたり貼ったりする工程を中心に、できる範囲で自由に表現させてみましょう。
完成した作品を壁面に飾れば、あたたかみのある秋の雰囲気を演出できますよ。
みんなで、「やきいも♪」の歌をうたいながら作るのもおすすめです。
どんぐりぽっとん♪秋のお散歩ショルダーバック
- プラカップ
- シール(油性ペンでもOK)
- 個人マークシール
- リボン
- テープ
- はさみ
秋のお散歩で拾った、どんぐりや落ち葉を入れられるショルダーバッグです。
ぽっとん落としの仕掛けがあるため、1歳児の「自分でやりたい!」という気持ちを満たせる製作です。
画用紙や牛乳パックで簡単に作れ、肩ひもをつければ持ち運びもできます。
落とし口に入らない大きな木の実は、ふたを開けて入れてもいいですね。
お散歩中に自然物を集めて自分のバッグにしまう体験が、子どもの自立心を育てるきっかけになりますよ。
落ち葉とどんぐりで作るでんでん太鼓
- 紙皿
- 絵の具
- クレヨン
- のり
- 麻紐
- 割り箸
- はさみ
お散歩で拾った落ち葉やどんぐりを使って、オリジナルの太鼓を作りましょう。
完成後は飾るだけでなく、音を鳴らして遊べるのが魅力です。
絵の具を塗った落ち葉をスタンプにして模様をつけたり、指スタンプやタンポで色を重ねたりするのもおすすめです。
自然素材の手触りを感じながら、音・色・形の変化を楽しめる活動になります。
季節感をたっぷり感じられるだけでなく、リズムあそびへと発展させるのもおすすめですよ。
じんわりにじむ♪コットン紅葉
- 画用紙
- 絵の具
- 丸コットン
- スポイト
コットンに絵の具を垂らして、じんわりと色が広がる様子を楽しむ紅葉製作です。
赤や黄、オレンジなど秋らしい色をスポイトでたらすと、自然と混ざり合って美しいグラデーションが生まれます。
絵の具がにじむ変化をじっくり観察することで、色への興味が深まるでしょう。
コットンの柔らかい感触を楽しみながら、指先の発達を促せるのも魅力です。
お部屋に飾ると、一気にあたたかい秋の雰囲気が広がります。
段ボールでポンポン♪いがぐり製作
- 画用紙(茶色系)
- 絵の具(茶色系)
- クレヨン(黒)
- 段ボール(子どもが持ちやすいサイズに切っておく)
- バット
- のり
- はさみ
段ボールの断面をスタンプして、くりのイガ部分を表現する製作です。
スタンプするだけで簡単に「トゲトゲ」が描けるため、1歳児にもぴったり。
上からまっすぐ押すときれいに模様が出ますが、ずれてしまっても味わいのある線になり、子どもらしい個性が出ます。
スタンプ遊びを通して、押す・描く・見るという一連の動作を体験できます。
秋の自然物に興味を持ち、製作を通して季節を感じることができる活動です。








