お誕生日は、まだ小さな子どもにとって特別な日です。
保育園で担任の保育士からのお誕生日カードは、カードのプレゼント自体が子どもの自己肯定感を育むことにつながり、保護者にとっても温かい思い出になります。
本記事では、保育園の先生が子どもへ贈る誕生日メッセージの例文を年齢別に紹介します。
書き方のコツも解説しますので、お誕生日カード作成の参考にしてください。
- お誕生日カードのメッセージは、子どもの名前を入れると「その子だけの特別感」が出る
- 子ども自身の興味関心や好きな遊びなどを取り入れて書くとオリジナリティがアップする
- ひらがな中心でやさしい言葉を使って書くのを意識する
- 保護者が見たときに子どもの成長が感じられる文章にするとよい

毎月のようにお誕生日カードを書いていると、気が付くと似たような文章になっていることもありますよね。
そんなときのヒントにしてください!




ちあき
認可保育園で勤務後退職して留学。その後は英語の幼稚園で働く。結婚を機に派遣保育士に転身し、さまざまな園で経験を積む。保育士歴は通算7年ほど。
子どもが重度アレルギー児になったことでライターに転身した2児の母。
0歳児クラスの誕生日メッセージ例文
0歳児クラスの子どもたちが迎えるお誕生日は、生まれて初めてのお誕生日で特別なものです。
お誕生日カードには、小さかった赤ちゃんの頃から今までの成長の喜びを保護者と分かち合えるような、やさしい言葉で伝えられると良いですね。
保護者が読んで「嬉しい」と感じられる内容や子どもに読んで聞かせたくなるような文章を考えましょう。
メッセージの例文はこちらです。
1さいのおたんじょうびおめでとう!
__ちゃんのいろんなひょうじょうがふえて、いっしょにすごすのがたのしいです。さいきんは、ぬのえほんがぶーむだね。たくさんよんで、たくさんあそんでいこうね。
いっぽずつおおきくなっている__ちゃん。せんせいたちは、これからもせいちょうをみまもっているよ。__ぐみでいっぱいあそんで、いっぱいねんねして、いっぱいたべておおきくなろうね。
__くんのにっこりえがおに、せんせいたちはいやされていますよ。これからもたくさんのひとが、__くんのえがおをみて、つられてえがおになっちゃうんだろうな!
いつもげんきいっぱいの__くん。1さいになったら、もっともっとげんきになっちゃうね。おそとであんよしてあそぼうね。おさんぽするのがいまからとってもたのしみです。
1歳児クラスの誕生日メッセージ例文
1歳児クラスの子どもたちにとって、2歳のお誕生日は言葉が増えたり自己主張が出てきたりと心の面も体の面も成長が著しい時期です。
お誕生日の喜びを子どもたちと分かり合える最初のバースデーなので、成長の変化を一緒に喜びながら次の1年への期待を伝えましょう。
その子だから書けるとっておきのエピソードを入れられるといいですね。
2さいのおたんじょうびおめでとう!「じぶんで!」がふえてきて、たのもしいね。かっこいいね。これからたくさん「じぶんでできる」がふえてくるよ。たのしみだね。
__ちゃんのだいすきなおままごとあそび。せんせいやほかのくらすのおともだちをさそって、もっともっとたのしもうね。まずは__ちゃんのばーすでーけーきをつくってあそぼう!
きらきらのえがおで「せんせいさようなら!」とげんきなごあいさつができる__くん。すばらしいです。まいあさせんせいたちはしあわせなきもちになっています。
すてきな2さいの1ねんを、いっぱいあそんで、いっぱいたべて、いっぱいねてすごそうね。げんきいっぱいのひびになりますように。
2歳児クラスの誕生日メッセージ例文
2歳児は自己主張がさらに強まり、できることがどんどん増えていきます。
トイトレや食具の使い方など、がんばって生活習慣を身につけている最中の子も多いので、今努力していることをほめたり、子どもの気持ちに寄り添う言葉を贈ると良いでしょう。
言語コミュニケーション能力も向上してくる時期で、メッセージの内容に理解を示して喜ぶ姿も見られるかもしれません。
3さいのおたんじょうびおめでとう!「じぶんでできるよ!」ととくいげな__ちゃん、どんどんかっこいいおねえさんにちかづいてきたね。これからたくさんの「じぶんでできる」がふえていくんだろうな。
せんせいはいまからわくわくしています。おうえんしているよ。
__くんのすきなブロックあそび、3さいになったからもっともっとたくさんのものがつくれそうだね。せんせいも__くんといっしょにつくりたいな!これから、たのしくげんきにいっぱいあそぼうね。
おともだちといっしょにあそぶのがだいすきな__ちゃん。いつもたのしそうにおしゃべりするすがたがとてもすてきです。つぎはどんなおはなしがきけるかな。せんせいはわくわくしています。
げんきいっぱいにうたったり、おどったりする__くんに、いつもえがおをもらっています。さいきんは、おもちゃのぴあのがおきにいりですね。すきなものをたのしむすがたが、とてもかっこいいです。
3歳児クラスの誕生日メッセージ例文
3歳児はお友達との関係が深まり、コミュニケーション能力もぐんぐん伸びていく時期です。
自分でできる生活習慣とを認めながら、これからの自信につながる言葉を選べるといいですね。
幼児クラスになり、その子自身の個性や特性も出ていると思うので、その子でないと書けないようなオリジナリティのあるとっておきのメッセージ文を書きましょう。
4さいのおたんじょうびおめでとう!
おしたくがすっかりじぶんでできるようになり、ほんとうにすごいね。しっかりものの__ちゃん、がんばっているすがたを△△ぐみさんのせんせいはいつもみまもっているよ。
__ちゃんのおはなしは、とてもたのしくていつもわらってしまいます。まただいすきなえほんをせんせいやおともだちにおしえてね。4さいになった1ねんもたくさんえほんをよめるといいね!
ちいさいおともだちに「いっしょにあそぼう」といえる__くん、とてもやさしいね。おともだちも__くんのことがだいすきです。4さいのおにいさんになっても、よろしくね。
おはしにちょうせんしている__くん。まいにちおはしちゃれんじをしていたから、こんなにじょうずになったんだね。せんせいもがんばるゆうきをもらいました。とってもかっこいいです。
4歳児クラスの誕生日メッセージ例文
4歳児はますます友達との関わりが深まったり、園生活を全力で楽しむ時期です。
友達や先生との関係、今好きな遊び、興味関心を持っていることに関連するメッセージを贈りましょう。
ひらがなが読めるようになっている子どもも増えてくるので、ひらがなを使って理解しやすいやさしいことば中心で書くと良いですよ。
5さいのおたんじょうびおめでとう!またひとつおねえさんだね。
おねえさんらしい__ちゃんのやさしいことばに、おともだちも△△園のせんせいたちも、いつもにこにこになれます。
いろいろなことにきょうみをもってしつもんしてくれる__くん、とてもすてきです。またずかんをいっしょにみようね。こんどはどんなはっけんがあるかな?わくわくです。
__ちゃんのにがおえ、じょうずにかけるようになったね。せんせいだけじゃなく、おともだちもじょうたつすぴーどにびっくりしています!また__ちゃんのさくひんをみせてね。たのしみにしてるよ。
そとあそびがだいすきな__くん。あそびがとってもじょうずで、やさしいから、ちいさいくらすのおともだちもたくさんできましたね。おともだちといっしょに、たのしいおもいでをつくろうね。
5歳児クラスの誕生日メッセージ例文
5歳児は就学を意識し始め、ぐんと自立していく時期です。
園生活最後のイベントが盛りだくさんで、プレッシャーに感じている子どももいるかもしれません。
小学校への期待を込めた前向きな文章もおすすめですが、ありのままの子どもの姿を認めて大丈夫だよと包み込むような文章もぴったりですよ。
6さいのおたんじょうびおめでとう!
__くんは、くらすのおともだちのきもちをかんがえておはなしできて、すてきです。__くんがいるから△△ぐみは、みんななかよし!のこりすくないほいくえんでのひび、たのしもうね。
ちいさいおともだちにもやさしくできる__ちゃん、かっこいいよ。せんせいもそんな__ちゃんがほこらしいです。
6さいになったら、つぎのはるは、いよいよしょうがくせいだね!しょうがっこうにいくじゅんびが、すこしずつできてきたね。このちょうしだよ!きっと、わくわくやどきどきにたくさんあえるね!たのしみだね。
これからもいろんなことにちょうせんして、たのしいおもいでをふやしていこうね。
いつもいっしょうけんめいな__ちゃん、かっこいいよ!せんせいもおともだちも、ぱわーをもらっています。
保育園で誕生日メッセージを子どもに送るときのポイント
誕生日メッセージは、ただ「おめでとう」と伝えるだけではなく、子どもと保護者の心に届く内容にするのが大切です。
本章では、実際に先生がカードを書くときに気をつけたいポイントを紹介します。
ぜひ取り入れて、子どもと保護者の印象に残る素敵なメッセージを届けてくださいね。
子どもの名前を入れる
子どもにとって「じぶんのなまえ」が入った誕生日メッセージは、特別な意味を持ちます。
まだ字が読めない子は保護者に読んでもらうことで嬉しさを感じ、ひらがなを読めるようになってきた幼児クラスの子どもなら「せんせいがじぶんのためにかいてくれたんだ!」と強く実感できるでしょう。
自分に向けられた言葉として心に残り、自己肯定感を育むきっかけにもなります。
一人ひとりに応じた内容にする
その子のがんばりや成長をふまえた内容にすることで、誕生日メッセージはぐっと特別なものになります。
たとえば「じぶんでくつをはけるようになったね」や「おともだちにやさしくできたね」など、日々の姿を取り上げると、「せんせいはちゃんとみてくれているんだ」と子どもが実感できます。
言葉は自信となり、これからの挑戦を後押しする力にもなります。
ひらがなで分かりやすい内容にする
子どもが自分で読めるように、誕生日メッセージは基本的にひらがなで書くのがおすすめです。
ひらがな中心にすると「じぶんでよめた!」という喜びにつながります。
もし漢字を使うときは、ふりがなをつけてあげましょう。
また、一文を短く区切り、リズムよく書くことで読みやすさが増し、子どもがすらすらと声に出して読むこともできます。
イラストなどでカラフルに装飾する
文字だけでなく、風船やケーキのイラストを添えると、誕生日メッセージカードはいっそう華やかになり、子どもは特別感を味わえます。
カラーペンやマスキングテープ、シールを組み合わせれば、開いた瞬間にわくわくするサプライズになりますね。
カードを見るたびに「じぶんのために作ってもらえたんだ」と実感でき、記念として長く残る一枚になること間違いなしです。
保育園の誕生日メッセージに入れる内容は?
保育園で贈る誕生日カードには、子どもの成長をしっかり認める言葉や、保育士からの愛情が伝わる内容を盛り込むことが大切です。
お祝いの言葉に、子どもの頑張りや楽しんでいることを具体的に盛り込むと、より心に残るものになります。
本章では、誕生日メッセージにおすすめの内容を具体的に紹介します。
1年間で子どもができるようになったこと
成長を具体的に言葉にすることで、子どもや保護者にとってその喜びはより大きなものになります。
できるようになったことを一つひとつ丁寧に伝えることで、子どもは「せんせいがぼくをみていてくれた」と安心し、自信を持つきっかけになります。
じぶんでくつをはけるようになったね
おともだちにありがとうがいえるようになったね
上記のような短い言葉だけでも、子どもの成長を確かに感じられる大切なメッセージになるでしょう。
子どもが普段がんばっていることや得意なこと
子どもが努力している姿や得意分野をほめることは、誕生日メッセージにとても効果的です。
先生からの言葉は、子どもにとって大きな励ましとなり、「がんばってよかった」「もっとやってみたい」という前向きな気持ちを引き出します。
おえかきがとてもじょうずだね
いつもおおきなくちをあけておうたをげんきにうたっていて、とってもすてきだよ
上記のような言葉は、自分の得意なことを認めてもらえた喜びとなり、子どもの自信ややる気を育ててくれるでしょう。
お気に入りの遊びや好きな食べ物
子どもの興味や好みを反映したメッセージは、本人にとって特別感が増し、保護者にもその成長や関わりが伝わる温かい言葉になります。
すべりだいであそぶのがだいすきだね。またいっしょにすべろうね。
きゅうしょくのばななをおいしそうにたべる__ちゃんをみて、おともだちもおいしそうにたべてたね。
日常の姿をそのまま切り取った温かい表現はメッセージカードの文章として最適です。
子どもは自分を理解してくれている安心感と喜びを得られ、保護者にとっては微笑ましい思い出になります。
愛情表現や応援の気持ち
誕生日メッセージの最後にあたたかい気持ちを込めることで、子どもは「だいじにされているんだ」と安心感を得られます。
単なるお祝いの言葉だけでなく、愛情や応援の気持ちを伝えることで、心に残る特別なカードに早変わりしますよ。
これからもげんきいっぱいの__ちゃんでいてね!みんな__ちゃんがだいすきだよ。
いっしょうけんめいなすがたをずっとおうえんしているよ!
たとえば、上記のような言葉は、子どもに前向きな力を与え、日々の園生活の自信にもつながります。
【保育士直伝!】保育園の誕生日メッセージカードのアイデア
子どもたちが喜ぶ誕生日カードを作るには、メッセージの内容はもちろん、視覚的な楽しさやちょっとした仕掛けを加えることが大切です。
カラフルな装飾や立体的な工夫があると、開いた瞬間に「わあ!」と笑顔が広がります。
本章では、実際に保育現場で取り入れてみて子どもや保護者から好評だったアイデアを紹介しますので、カード作りの参考にしてみてください。
アイディア①:手形・足形を使ったカード
子どもの成長を実感できるカードとして、手形や足形を使ったデザインはとても人気があります。
スタンプした手形や足形をカラフルに飾りつけるだけで、一目で「大きくなったなあ」と感じられる特別な一枚となるのです。
さらに、0歳から毎年の誕生日ごとに記録していくと、年齢ごとの手のひらや足の大きさの変化が一目で分かり、保護者にとってもかけがえのない記念にもなり、世界にひとつだけの成長アルバムのようなカードになります。
アイディア②:写真を貼ったカード
園での思い出の写真を添えた誕生日カードは、子どもだけでなく保護者にとっても感動を呼ぶ特別な一枚になります。
工作に夢中になっている姿や、運動会・発表会など行事でのワンシーンを選ぶと、その時の雰囲気がよみがえり、記念として大切に残してもらえるでしょう。
さらに、写真の下に「とてもじょうずにがんばっていたね」「にこにこでたのしかったね」といったコメントを書き添えると、子どもの成長を感じられる心温まるカードになります。
アイディア③:開くと立体になるカード
サプライズ感のあるカードは、子どもにとって特別な思い出になります。
開いた瞬間にケーキや風船が立体的に飛び出す仕掛けがあると、「わあ!」と目を輝かせて大喜びしてくれるでしょう。
難しそうに見えますが、実はカラーペーパーや画用紙を使えば簡単に作成可能です。
色を工夫したり、シールやキラキラ折り紙を貼ったりすることで、より華やかで楽しい仕上がりになりますよ。
手作りならではの温かみがあり、保護者にとっても大切に残したくなるカードになります。
誕生日に贈ろう!親から子どもへのメッセージ例文(4歳・5歳・6歳)
誕生日は、子どもにとって一年に一度の特別な日です。
保育園で受け取るカードも喜びにつながりますが、家庭からの言葉は、子どもにとって安心感や自己肯定感を育む大切な要素となります。
成長を喜び、日々のがんばりを認めてあげることで、「自分は愛されている」という実感につながるのです。
本章では、親からの年齢ごとにぴったりのメッセージ例文を紹介します。
4さいのおたんじょうびおめでとう!いつもげんきいっぱいで、すてきなえがおの__ちゃんがだいすきだよ。これからもいろんなあそびにちょうせんしてね。
5さいになったね!やさしくて、がんばりやさんの__くん、とてもじまんのこどもです。おてつだいやおともだちへのやさしさに、いつもかんどうしているよ。
6さいのおたんじょうびおめでとう。しょうがっこうにいくじゅんびをがんばっている__ちゃんをおうえんしているよ。どんどんできることがふえていて、ほんとうにすごいね。
まとめ
保育園の先生から子どもへ贈る誕生日メッセージは、子どもにとって心に残る大切なプレゼントです。
名前や成長を取り入れた言葉を添えることで、一人ひとりが特別に感じられるカードになります。
紹介した例文やアイデアを参考に、子どもが笑顔になるような誕生日カードを作ってみてくださいね。