ハロウィンが近づく秋は、園でも「おばけ」モチーフの製作が大人気。
1歳児にとって初めてのおばけ遊びは、ちょっぴりドキドキしながらも楽しい発見がたくさんあります。
まだ言葉が十分に話せない時期だからこそ、表現の手段としての製作遊びはとても大切です。
今回は、1歳児でも無理なく楽しめる「おばけ製作アイデア」を紹介します。
遊びながら季節の行事にふれ、子どもたちの感性や想像力を引き出すきっかけになるような活動を一緒に考えていきましょう。
- ハロウィンや秋の季節にぴったりな「おばけ製作」のテーマを、1歳児向けにわかりやすく解説
- 1歳児の発達に合わせた製作の工夫や、安全に配慮した準備・進め方のポイントがわかる
- 保育士や保護者が押さえておきたい「おばけ」の文化的な由来や、製作を通して育むねらいについても詳しく紹介
- 1歳児でも楽しめる可愛いおばけ製作アイデアを10個まとめて紹介
おばけの由来と製作のねらいは?
おばけの由来とは
「おばけ」という存在は、昔から日本の民話や行事の中に登場し、人々の想像力や恐れを象徴する存在でした。
特にハロウィンでは、悪い霊を追い払うという意味合いでおばけの仮装が行われ、楽しく怖いイメージが浸透しています。
子どもたちにとっては、おばけはちょっぴり怖いけれど不思議でワクワクする存在。
1歳児にとっては、この時期の「おばけ製作」が、初めての季節行事への入り口となり、行事に親しむきっかけとなります。
1歳児が製作でできることと注意するべき点
1歳児は、指先を使った活動が少しずつできるようになり、貼る・つまむ・ちぎるといった簡単な動作を通して製作遊びを楽しめる時期です。
しかし、まだ口に物を入れることも多いため、安全面への配慮が欠かせません。
はさみやのりは基本的に大人が補助し、誤飲の危険がある小さなパーツは避けるようにしましょう。
また、途中で飽きてしまうこともあるため、短時間で完成するシンプルな製作内容がベストです。
大人が一緒に楽しむ姿勢も大切にしましょうね。
【1歳児向け】おばけのおすすめの製作アイデア10選
1歳児が取り組める「おばけ製作」は、見た目の可愛らしさだけでなく、指先の発達や色への興味を育てる工夫がたくさん詰まっています。
シール貼りやお絵かき、手形・足形を使ったアレンジなど、素材や技法を変えることで、個性豊かなおばけの完成です!
子どもたちが安心して楽しめるように、表情をやわらかくしたり、色合いをカラフルにしたりする工夫もポイントです。
ここでは、家庭や園ですぐに取り入れられる簡単で可愛いアイデアを10個ご紹介します。
おばけ絵画
1歳児の製作にぴったりな「おばけ絵画」は、簡単な道具と工程で楽しめる製作活動です。
割り箸にスポンジをつけたスタンプを使い、子どもたちが自由に絵の具をポンポンと押しておばけの形を作っていきます。
赤い画用紙を丸く切っておくことで、顔の土台が完成済みになり、小さな子でも達成感を味わえます。
完成後はひもをつけて、天井からたくさん吊るせば、ハロウィンの季節にぴったりのにぎやかな装飾になりますよ!
- 画用紙
- スポンジ
- 割り箸
- 輪ゴム
- 化けのパーツ
- 両面テープ
- 絵の具
- 割り箸の先にスポンジを取り付けたスタンプを作ります。
- 赤い丸い画用紙を準備し、スポンジに白い絵の具をつけておばけの形を描きます。
- 次に、目や口、手のパーツに両面テープを貼り、子どもたちに渡します。貼る位置は自由でOK。
- 子どもたちが思い思いにパーツを貼り付けたら、かわいらしいおばけの完成です!
ちぎり絵パンプキン
1歳児が夢中になれる「ちぎり絵パンプキン」は、ハロウィンの雰囲気を味わいながら指先の発達を促す製作遊びです。
柔らかい感触の折り紙をビリビリとちぎる動作は、手の力加減や細かな指の動きを自然に引き出します。
ちぎった色紙をパンプキン型の台紙にぺたぺた貼っていくことで、集中力もアップしますよ。
色の違いを楽しんだり、貼る場所を考えたりすることも、1歳児なりの表現活動のひとつです。
完成後は、壁面に飾るとハロウィンらしさが一気にアップ!
- 片面のりのついているイラストボードか画用紙
- 折り紙
- ペン
- 台紙となる画用紙にペンでパンプキンの形を描きます。
- オレンジ系の折り紙をちぎり、パンプキン部分用として分けておきます。
- 背景用の折り紙も別にちぎります。
- パンプキンの中にのりを塗り、ちぎった折り紙を貼っていきます。
- 次に、外側にのりを塗って背景色を貼ります。
- 白い部分が残らないようにすべて貼り付けたら、表情を描き入れて完成です。
足形かぼちゃ
1歳児ならではの成長の証をアートに残せる「足形かぼちゃ」は、保護者にも喜ばれる人気の秋製作です。
足にオレンジの絵の具を塗ってペタッとスタンプすれば、ユニークでかわいいかぼちゃのパーツが完成!
足形を3枚並べることで、まるでぽってりとした立体感のあるかぼちゃのように見えるのがポイントです。
おばけやコウモリなどのモチーフと一緒に壁に飾れば、ハロウィンムード満点のコーナーにもなります。
- 画用紙
- 絵の具
- 容器
- 筆
- 足をふくふきん
- 新聞紙やブルーシート
- 緑の折り紙
- ペン
- はさみ
- のり
- 画用紙にオレンジの絵の具で足形を3つ押します。
- 乾いたら形に沿って切り取り、横に並べて画用紙に貼り付けます。
- かぼちゃの形に見えるようバランスを調整しましょう。
- 緑の画用紙でヘタを作って上に貼り、黒い折り紙で目や口を作って顔を付けたら完成です。
- お名前と日付を添えておくと、成長記録にもなりますよ。
手型でコウモリのモビール
1歳児向けのハロウィン製作として、手型を使ったコウモリのモビールはとてもおすすめです。
手型を羽に見立てて黒い画用紙に貼りつけることで、かわいらしいコウモリの形が完成します。
まだ手先の細かい動きが難しい時期でも、手型を取る工程は子どもたちも楽しみながら参加できます。
できあがった作品は天井や壁に飾ることで、季節感あふれる保育室に早変わり。
おばけやカボチャと一緒に飾って、ハロウィン気分を盛り上げてみてくださいね。
- 色画用紙(黒色)
- テグス
- クレヨン
- 黒い画用紙に白い絵の具をつけて、子どもの手型を2枚とります。
- 乾いたら、その手型を羽に見立てて左右に配置し、中央にコウモリの体となる楕円形の画用紙を貼ります。
- コウモリの顔は保育士が用意したパーツを渡し、子どもが貼り付けるように促します。
- 最後にテグスや糸を通して上部を結び、吊るせるようにして完成です。
- ゆらゆらと揺れる姿がとてもかわいらしく、室内装飾にぴったりの作品になりますよ。
簡単!ゆらゆらカボチャの作り方
紙皿を使ったカボチャのゆらゆらモビールは、1歳児でも無理なく楽しく取り組める簡単な製作です。
事前に保育士がパーツを準備しておけば、子どもたちは貼るだけで完成します。
貼る位置に正解はないので、目や鼻、口を自由に配置できるのもこの製作の魅力です。
紙皿を揺らすとカボチャがユラユラと揺れ、子どもたちも大喜び!
完成品は天井から吊るしてもよし、壁に貼ってもよし、お部屋全体が明るくハロウィンらしい雰囲気になりますよ。
- 紙皿
- 画用紙(オレンジ、黒)
- ハサミ
- 両面テープ
- 事前に紙皿にオレンジ色の折り紙や絵の具で色を付けておきます。
- 目、鼻、口などの顔のパーツを画用紙で作り、裏に両面テープを貼ります。
- 子どもにそれを渡し、好きな位置に貼ってもらいます。
- 貼る位置が多少ずれても、それも個性として楽しめます。
- 最後にてっぺんに緑色のヘタをつけて、上部に穴を開けて糸や紐を通せば、吊るして飾れるゆらゆらカボチャの完成です。
コウモリがバックに変身!
「コウモリがバックに変身!」は、ハロウィンにぴったりな立体的な製作あそびです。
黒い紙をくるくると丸めて形を作ることで、コウモリのかわいいボディができあがります。
そこにシールや模様を貼ったり、目や口を加えたりしながら、子どもたちが自分だけのコウモリを仕上げます。
1歳児にとっては、貼るという工程だけでも大きな経験です。
完成した作品は、吊るしたり飾ったりすることもでき、ハロウィンの装飾としても大活躍しますよ。
- 画用紙(黒)
- セロファンテープ
- ハサミ
- 丸シール(白)
- ペン
- のり
- 穴あきパンチ
- 紐
- 黒い画用紙をだいたいの正方形にカットしておきます。
- 先をとがらせながら丸めて円すいの形を作り、下がとがるように固定します。
- 上部の片側を耳の形にカットして、コウモリの頭部分に見立てます。
- 目のパーツを丸シールなどで作って貼り、口もパーツや描いたもので仕上げます。
- 子どもたちが自由にシールを貼ることで、個性豊かなコウモリになりますよ。
ちょうちんおばけ
「ちょうちんおばけ」は、紙コップを使って作る楽しいハロウィン製作です。
白い画用紙に自由に絵を描いたり、シールでデコレーションしたりすることで、1歳児でも無理なく参加できます。
目や舌といったおばけのパーツはあらかじめ用意しておくことで、貼る工程に集中でき、「自分でできた!」という達成感も味わえます。
紙コップを上下に貼り合わせて動かすと口がパクパクするので、完成後も遊びながら楽しめる仕掛け製作としておすすめです。
- 紙コップ(2個)
- シール
- 画用紙(白、赤、黒)
- セロハンテープ
- のり
- クレヨン
- 白い画用紙にクレヨンで自由に絵を描かせます。
- 描いた画用紙を紙コップにのりで貼り、さらに好きなシールで飾ります。
- 紙コップを逆さにして大きな目を貼りつけましょう。
- もう一つの紙コップには、赤い画用紙で作った舌をセロハンテープで内側に貼ります。
- 2つの紙コップの口同士を合わせて、テープで片側をとめると、動かすと口が開く仕掛けおばけの完成です!
おばけうちわ
「おばけうちわ」は、夏の名残りを感じながらも、ハロウィンの雰囲気を楽しめる製作です。
画用紙におばけの形を描いて切り取り、黒いうちわの背景に貼りつけていきます。
手形や指スタンプを活かせば、1歳児の小さな「今」を記録にも残すことができます。
おばけの顔部分に子どもの写真を貼ったり、カラフルな折り紙やクレヨンで表情をつけたりして、世界でたった一つのうちわが完成!
夏祭りやハロウィンのイベントで活用すれば、子どもも大喜びですね。
- うちわ
- 画用紙(白、黒)
- 絵の具セット
- ハサミ
- のり
- クレヨン
- 白い画用紙におばけの形を描いて保育者がハサミで切り取ります。
- 次に、子どもの手の平を使って左右の手形を取り、それも切り抜いて準備します。
- うちわの全面に黒い画用紙を貼り、上からおばけの形と手形を貼りつけます。
- 仕上げにおばけの顔をクレヨンで描けば完成です。
- 子どもの顔写真を貼ると、より楽しいオリジナルうちわになりますよ。
1歳~ハロウィンにもおすすめはおばけ制作
ふわふわでやさしい素材を使った「おばけ制作」は、1歳児にも安心して楽しめる製作です。
柔らかいティッシュペーパーを自分の手でちぎったり、袋に詰めたりする工程は、感触遊びにもなっていて、子どもたちの好奇心をくすぐります。
透明の袋に詰めることで中が見える楽しさもあり、視覚的な面白さもたっぷりですよ!
完成したら壁に吊るしたり、モビールとして飾ったりできるので、秋の装飾としても大活躍します。
- ティッシュペーパー
- 透明のミニ袋OPP袋
- セロファンテープ
- 黒の丸シール
- 黒の丸シール
- 油性ペン
- ティッシュペーパーを子どもと一緒にちぎります。
- ちぎったティッシュをOPP袋に詰めていき、袋の口をセロハンテープでしっかりと留めます。
- その後、袋の上と下を少し斜めに折ってテープでとめ、おばけの形を作ります。
- 黒の丸シールで目を貼り、口はペンで自由に描けば完成です。
- 1歳児でもできる工程が多く、楽しく取り組めますよ。
【ちぎって貼るだけ】おばけ制作
「ちぎって貼るだけ おばけ制作」は、材料も工程もシンプルながら、1歳児の「やってみたい!」を引き出す製作です。
大きめにちぎった色紙やカラーフィルムをぺたぺたと自由に貼りつけることで、子どもなりのおばけが完成しますよ。
目や口をつけるだけでぐんと表情が出て、おばけらしさが増してくるでしょう。
のりを使った製作に慣れ始めた1歳児にとって、貼ることの楽しさや色の組み合わせなど、たくさんの発見が詰まった製作活動になります。
- 白画用紙
- 色画用紙(好きな色)
- カラーフィルム
- 丸シール(好きな色)
- 好きな色の画用紙を大きめにちぎって準備します。
- 白い画用紙をベースにして、子どもたちが自由にちぎった色紙をのりで貼っていきます。
- カラーフィルムを混ぜるとキラキラ感も楽しめます。
- 仕上げに好きな色の丸シールで目をつけ、口はペンで自由に描きましょう。
- 工程が簡単なので、のり貼りが初めての子にもぴったりです。
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