夏は、子どもたちの五感がフルに刺激される季節ですよね!
プール遊びに虫探し、夏祭りや七夕など、ワクワクする行事がたくさんあります。
そんな季節の体験を、製作あそびの中にもたっぷり取り入れてみましょう。
カラフルな折り紙や絵の具、ひんやり冷たい素材など、夏らしさを感じられる工夫が満載です。
年齢ごとの発達に合わせて、楽しみながら作れるアイデアを紹介しているので、明日からの保育にすぐに役立ててくださいね。
- 夏の行事や自然を取り入れた保育製作のねらいやヒントを具体的に紹介
- 年齢別(0〜5歳)に合わせた、夏にぴったりの製作アイデアを厳選して紹介
- 手指の発達や感覚遊びを促す工夫を取り入れた、実践しやすい製作例が見つかる

夏の行事や風物詩、イベントとは?
- 七夕(7月)
- 夏祭り(納涼会)
- 花火大会
- 海・プール・水遊び
- スイカ・かき氷・アイス
- 虫取り(カブトムシ・セミなど)
- 朝顔やひまわりの観察
- うちわや風鈴づくり
夏は、子どもたちの心をくすぐる魅力がたっぷり詰まった季節。
七夕や夏祭り、盆踊りといった伝統的な行事のほか、朝顔の観察、風鈴の音、スイカ割り、打ち上げ花火など、五感を通して季節を感じられる風物詩がたくさんあります。
保育園では、こうした夏の風景や行事をテーマにした製作活動を取り入れることで、季節感だけでなく、日本の文化や自然とのつながりも学べます。
子どもたちの、想像力や表現力を育むきっかけとしてもぴったりです。
【0~1歳児におすすめ】夏に作りたいおすすめの製作3選
0〜1歳児は、まだ言葉が十分に発達していない分、手や体全体を使って季節を感じることが得意な年齢です。
そんな時期には、触って、感じて、楽しめるような感触遊びや素材遊びを取り入れた製作がおすすめですよ。
絵の具やスタンプ、フィンガーペイントなど、指先や手のひらを使って表現できる製作は、感覚の発達にも効果的。
完成した作品を飾ることで、子どもたち自身も達成感を味わえるでしょう。
保育者の援助を通じて、初めての「作る楽しさ」に触れる夏を演出してくださいね!
綿棒スタンプの花火
夏の夜空に打ちあがる花火は、子どもたちにとってもワクワクする夏の象徴で、0〜1歳児でも安心して楽しめる簡単アートです。
そんな花火を、綿棒スタンプで簡単に表現してみましょう。
複数本の綿棒を束ねることで、円形に広がる花火の様子を表現しやすくなりますよ。
黒や紺色の画用紙を使うと夜空のような背景となり、カラフルな絵の具がより引き立ちます。
絵の具の感触や色の変化を楽しみながら、想像力と表現力を育てられる製作です。
- 綿棒 数本
- 輪ゴム
- 画用紙
- 絵の具(3~5色)
- ペンや色鉛筆
- 綿棒を5〜7本ほど束ねて、輪ゴムでしっかりと留めます。
- 黒や紺の画用紙と、赤・黄・青など複数の絵の具を用意します。
- 綿棒の先に絵の具をつけ、画用紙にポンポンとスタンプのように押していきましょう。
- スタンプの色を変えながら、重ねたり並べたりすると花火のように見えてきます。
- 必要に応じて、クレヨンで線を加えて花火の尾を描いても素敵です。
感触遊びも楽しめる!指先で描くひまわり
夏の代表的な花、ひまわりをモチーフにした製作活動です。
指先で絵の具を伸ばす感触遊びと組み合わせることで、0〜1歳児の五感をたっぷり刺激できます。
絵の具に洗濯のりを混ぜると、ぬるぬるとした感触が増し、より楽しさもアップ!
ジップ付き保存袋の上から絵の具を触ることで、手が汚れることなく遊べるため、絵の具デビューにもぴったりです。
絵の具の動きをじっくり観察するだけでも楽しめる製作ですよ。
- 画用紙(黒、白)
- 絵の具(黄色、茶色)
- クレヨン
- 新聞紙
- 両面テープ
- 水
- 洗濯のり
- ハサミ
- 白い画用紙に黄色とオレンジの絵の具を出し、その上からジップ付き保存袋に入れて密封します。
- 保存袋の上から指でなぞるようにして、絵の具を広げていきます。
- 指先で押したり引いたりして模様を描いて楽しみましょう。
- 乾いたら黒い画用紙で作ったひまわりの花びらを上に貼り付け、真ん中に茶色い丸を重ねます。
- 最後に茎や葉っぱもつけて、元気なひまわりの完成です。
紙皿と折り紙で作れる簡単カメ
紙皿を使ったカメの製作は、ちぎり絵との組み合わせで楽しめる手軽な夏の製作です。
ちぎった折り紙を自由に貼ってカメの甲羅を飾ることで、手指の運動にもつながりますよ。
難しい工程がないため、1歳児でも挑戦しやすい内容になっています。
完成したカメは、青い模造紙の上に貼って水族館や海の中をイメージした壁面にするのもおすすめです。
「カメさんのお散歩」「うさぎとカメ」など、物語と一緒に楽しむとより想像が広がるでしょう。
- 紙コップ
- 折り紙
- 色画用紙
- はさみ
- のり
- フェルトペン
- 折り紙を自由に手でちぎっておきます。紙皿全体にのりを塗り、ちぎった折り紙を貼り付けて甲羅の模様を作っていきましょう。
- 目や手足、しっぽは色画用紙でパーツを切り取り、それぞれの位置に貼ります。
- 目の部分にはシールを使ってもOKです。すべて貼り終えたら、可愛らしいカメの完成です。
- 動かしながら「のそのそ歩いてるね〜」と話しかけると楽しさが倍増します。
【2~3歳児におすすめ】夏に作りたいおすすめの製作3選
2〜3歳児になると、「じぶんでやってみたい!」という意欲が育ち始める時期です。
シール貼りやのり付け、ちぎり絵など、手先を使った製作に挑戦することで、自信や達成感につながります。
夏の保育では、身近なものや行事にちなんだテーマ(スイカ、花火、金魚、朝顔など)を取り入れることで、季節感も楽しめます。
色や形、感触の違いに気づく経験を重ねながら、「作ってみたい!」という気持ちを大切にした製作を取り入れてみましょう。
七夕の製作にぴったりな星のベル
七夕の雰囲気をぐっと盛り上げてくれる「星のベル」は、2〜3歳児が楽しめる季節感たっぷりの製作アイデアです。
星や紙コップを使ったベルに鈴を仕込むことで、振るたびに「チリン♪」と優しい音が響き、子どもたちも大喜びしますよ。
七夕の歌やお話と組み合わせて製作することで、七夕への興味や理解も深まるでしょう。
色選びや模様描きなどの工程では、子どもたちの自由な発想が光ります。
星の部分を大きめにして持ちやすくすると、扱いやすくなりますよ。
- 紙コップ(2個)
- モール
- 鈴
- 画用紙
- クレヨン
- はさみ
- キリ
- のり
- えんぴつ
- 紙コップの側面を切り開いて型を取り、同じ形の画用紙を用意します。
- コップの側面にクレヨンで自由に模様を描き、画用紙を貼り付けましょう。
- 底面にキリで穴を2か所あけ、モールに鈴を通して内側から通します。
- しっかり固定したら、星形に切った画用紙をベルの上に貼り付けます。
- 全体が完成したら、持って鳴らして楽しんでみましょう。
お花紙で作る初夏のしゅわしゅわクリームソーダ
初夏にぴったりな製作といえば、見た目も涼しげな「クリームソーダ」。
透明感のあるお花紙を使って、グラスの中のソーダを表現することで、視覚からも季節を感じられます。
ちぎる・貼るというシンプルな工程で、手先の発達を促しながら、達成感も味わえる活動です。
画用紙で作ったグラスに、アイスクリームやさくらんぼをトッピングすることで、オリジナル感のある作品に仕上がるます。
完成したら、「どんな味かな?」と子どもたちと会話を楽しんでもいいですね。
- 黄色の画用紙(8つ切り画用紙を正方形にする)
- 水色の画用紙(グラス)
- 赤い丸(さくらんぼ)
- 銀の折り紙(ストロー)
- 白い画用紙(アイスクリーム)
- 緑のお花紙
- はさみ
- のり
- 白い画用紙に半円を描いてグラスのベースを作ります。
- 青や水色の画用紙に、あらかじめ準備しておいたアイスクリームやストロー、さくらんぼのパーツを貼っていきましょう。
- 緑や黄緑のお花紙をちぎって、グラスの中に見立ててペタペタ貼ります。
- 最後に周囲に夏の食べ物などの絵を描いて飾れば、季節感たっぷりのクリームソーダの完成です!
コーヒーフィルターでカラフルふわふわかき氷を作ろう
夏の暑さを吹き飛ばしてくれる「かき氷」を、カラフルで楽しい製作に取り入れてみましょう。
じんわり色がにじむコーヒーフィルターを使えば、絵の具遊びの楽しさを存分に味わえます。
新聞紙を詰めた紙コップにコーヒーフィルターをかぶせて、立体感のあるかき氷の完成です。
色のにじみ具合を観察したり、思いがけない色の混ざりを楽しんだり、感性や探究心も育ちます。
最後はストローやトッピングでデコレーションして、自分だけの一杯を仕上げましょう。
- 紙コップ
- 新聞紙
- コーヒーフィルター
- ストロー
- 絵の具(好きな色)
- 空の卵パック(深めの容器でもOK)
- セロハンテープ
- マスキングテープ
- 飾りシール
- 紙コップに新聞紙を丸めて詰め、山の形に整えます。
- そこにコーヒーフィルターをふんわりかぶせ、セロハンテープで固定します。
- 水で薄めた赤・青・緑などの絵の具を、スポイトや筆でコーヒーフィルターの上に垂らして、にじませましょう。
- 色が混ざって変化していく様子を楽しみながら、全体を着色します。
- 最後にストローを差し、シールやマスキングテープで紙コップを飾れば、完成です!
【4~5歳児におすすめ】夏に作りたいおすすめの製作3選
4〜5歳児は、想像力や表現力が豊かになり、「自分らしさ」を出せるようになる年齢です。
夏の思い出や風物詩をテーマに、物語性のある製作や立体作品など、少し工程の多い活動にも意欲的に取り組めるようになります。
また、友だちと一緒に作ったり完成させる楽しさを味わえるようになるのもこの時期です。
七夕飾りや風鈴、うちわなどの製作を通して、日本の夏の文化に触れながら、子どもたちの個性を引き出す工夫を盛り込んでいきましょう。
涼しげに泳ぐ金魚の風鈴
夏の風物詩「風鈴」に、子どもたちの大好きな金魚をあしらった製作は、視覚にも聴覚にも涼しさを届けてくれる素敵なアイデアです。
保育園の玄関や廊下に飾ると、風が吹くたびに涼しげな音色が響き、季節感を感じられます。
金魚のヒレのひらひらした動きや透明感のある素材は、子どもたちの創造力をくすぐり、表現の幅を広げてくれるでしょう。
難しい工程は保育士さんが事前に準備しながら、一緒にゆっくり進めていくことで、安全に楽しく製作ができますよ。
- マスキングテープ(好きな色)
- ペットボトル1本とふた1個
- アイロン
- タコ糸60cm㎝
- 鈴 1個
- はさみ
- パンチ
- カッター
- キリ
- マスキングテープ2色を重ねて貼り合わせ、30cmほどにカットして金魚の体を作ります。
- 折り返して輪を作り、通して引っ張り整えます。
- ヒレ部分を適度にカットし、穴をあけてタコ糸を通しておきましょう。
- 別途、ペットボトルをカッターでカットし、切り口をアイロンで丸めます。
- ふたに穴をあけて糸を通し、鈴と金魚をぶら下げます。ふたを締めたら完成です。
- 飾るときは高い位置に吊るして、音の響きを楽しみましょう。
カラフルなフルーツジュース
子どもたちが大好きな飲み物のひとつ、「ジュース」をテーマにした製作です。
スポンジスタンプや丸シールを使って、果物の模様や泡を自由に描く工程は、創造力を育てるだけでなく、色彩感覚や手指の巧緻性を養う機会にもなります。
透明シートで仕上げる“グラス感”がとてもリアルで、完成後には「ジュース屋さんごっこ」や「おままごと」にも使える楽しいアイテムになります。
作ったジュースを並べて壁面に飾れば、涼しげな夏の雰囲気が広がりますよ。
- 画用紙(白 16㎝×18㎝)
- カラーフィルム(1枚)
- スポンジ(3㎝×3㎝)
- 絵の具(赤・青・緑など)
- 折り紙(1枚)
- はさみ
- のり
- グラスの形にカットした画用紙に、スポンジスタンプで絵の具をつけてジュースの色を表現します。
- 次に、丸シールを泡に見立てて貼りましょう。
- その上にカラーフィルムをかぶせ、周囲3辺にのりを塗って貼り合わせます。
- 折り紙で三角形を作り、巻いてストローに見立てたパーツを作り、ジュースの中に差し込みます。
- 色やトッピングを自由に変えながら、オリジナルのジュースが完成します。
- 展示やごっこ遊びにも大活躍です。
ペットボトルでかわいいクラゲのおもちゃ
海の生き物、「クラゲ」をテーマにした立体製作です。
透明なペットボトルとPEテープを使うことで、本物のクラゲのようなぷかぷか感やひらひらした動きを表現できます。
完成した作品は吊るして飾ったり、手で持って揺らして遊んだりと、視覚と触覚で楽しめます。
製作前に図鑑や写真などを用いて、実際のクラゲの姿を紹介すると、子どもたちの想像が膨らみ、製作意欲も高まるでしょう。
ハサミや、テープの扱いにも挑戦できる年齢にぴったりです。
- ペットボトル
- PEテープ
- カッター
- アイロン
- ペットボトルを半分にカットし、切り口をアイロンで丸くします。
- PEテープを束ねて、クラゲの足となる部分を作ります。
- テープを細かく裂いて動きを出し、少し長めにしておくとふわふわ感が増します。
- ペットボトルの口部分にその束を通し、キャップでしっかり固定します。
- 最後に丸シールやペンで目を描けば、かわいいクラゲが完成です。
- 吊るす用の糸をつけて、風に揺れるクラゲを楽しんでみてくださいね。
夏に作りたいおすすめの壁面アイデア2選
保育室の雰囲気をぐっと夏らしく演出してくれるのが、季節の壁面飾りです。
夏は色とりどりの素材やモチーフを使って、にぎやかで楽しい空間を作るのにぴったりの季節。
とくに子どもたちの作品を活かして構成する壁面は、創造性や季節感を表現するだけでなく、保護者にも日々の活動を視覚的に伝える効果があります。
朝顔やひまわり、海の生き物や夏祭りの風景などを取り入れれば、自然や文化を感じられる空間づくりが叶います。
壁に飾るとかわいいクラゲの飾りつけ
涼しげで透明感のあるクラゲの壁面飾りは、夏の保育室をパッと明るくしてくれる人気のアイデアです。
風にゆらゆらと揺れる姿がまるで海の中を漂っているかのようで、見ているだけでも癒されます。
素材には、画用紙やクリアファイルなど身近なものを使うので準備も簡単ですよ。
たこ糸やモールをつけて吊るすと、より一層クラゲらしさがアップします。
梅雨明けから夏の時期まで、長く飾って楽しめる壁面飾りとしておすすめです。
- 画用紙
- クリアファイル
- たこ糸
- のり
- はさみ
- ペン
- 2枚重ねた画用紙に、クラゲの丸い体や足のパーツを描いて切り取ります。
- 透明感を出すため、クリアファイルに星やハート型を描いて切り抜き、体の中に飾ります。
- 切り取ったすべてのパーツをのりで貼り合わせ、表情をつけましょう。
- たこ糸を体の上部に貼って、天井から吊るせば完成です。
- 風が吹くとゆらゆら揺れて、まるで本物のクラゲのように見えますよ。
ステンドグラス風花火
黒い画用紙の切り絵とセロハンを組み合わせて作る「ステンドグラス風花火」は、夏の夜空をイメージした幻想的な壁面飾りにぴったりです。
光に透かすとセロハンの色が輝いて、まるで本物の花火のように見える作品に仕上がります。
個人製作でも、グループでの共同製作でも楽しめるので、保育室の窓や壁を華やかに演出したいときにぴったりです。
七夕や夏祭りに合わせて飾ると、行事の雰囲気づくりにもつながりますよ。
- 黒画用紙
- クッキングシート
- カラーセロハン
- のり
- はさみ
- 鉛筆
- 黒い画用紙を半分に折り、さらに四つ折りにします。
- 三角に折って、線に沿って切り抜き花火の形を作ります。
- 次に、さまざまな色のセロハンを小さく切っておき、クッキングシートの上に自由に並べて貼っていきます。
- 最後に黒い画用紙の花火の枠をセロハンの上に貼り合わせ、裏から光が差す窓際に飾れば完成です。
- 色と光の美しさを楽しめる製作になります。
コメント