保育士は仕事中に結婚指輪を外すべき?つける場合のリスクや選び方のコツ

保育士は仕事中に結婚指輪を外すべき?つける場合のリスクや選び方のコツ

保育士として働く中で、プライベートで婚約や結婚のタイミングを迎える人も多いでしょう。

勤務中の結婚指輪について、さまざまな考え方があります。

子どもと接する仕事だからこそ、安全面や保育施設のルールが気になるものです。

本記事では、保育士の結婚指輪事情を、リスクや選び方のコツ、現場の声などを多角的に詳しく解説します。

結婚指輪を購入する前にリスクをしっかり確認して、後悔のない指輪選びができるといいですね!

この記事をまとめると
  • 結婚指輪の着用を許可しているかどうかは保育施設による
  • 保育士が結婚指輪を着用することにはリスクがある
  • 比較的子どもに安全な結婚指輪を選ぶにはコツがある
  • 結婚指輪の着用を許可している保育施設もある
ちあき【元保育士ライター】

もうすぐ大好きな恋人と結婚するかも!と思ったときに急に気になる保育士の結婚指輪事情。職場で相談すると勘づかれそうで、話しにくいですよね。
複数の保育施設で働いてきた私が詳しく解説します。

この記事を書いた人

ちあき

認可保育園で勤務後退職して留学。その後は英語の幼稚園で働く。結婚を機に派遣保育士に転身し、さまざまな園で経験を積む。保育士歴は通算7年ほど。

子どもが重度アレルギー児になったことでライターに転身した2児の母。

目次

保育士の結婚指輪がOKかどうかは園による

結婚指輪を着用して仕事をしても良いかどうかは、保育施設によって対応が異なります。

求人票に明確に「結婚指輪NG」としているところもあれば、特にルールを設けておらず、現場の判断に任せているところもあります。

まずは、保育施設の就業規則を確認したり、先輩保育士や園長先生がどのような対応をしているかをチェックしたり、これから就職する施設なら見学時に確認しておくことが大切です。

保育施設によって考え方に差があることを把握しておきましょう。

保育士が結婚指輪をつける時のリスク

保育士の仕事は、子どもたちへの抱っこや手を繋ぐ、着替えや食事のサポートなど日常的に子どもの肌と触れ合う機会が多くあります。

そのため、結婚指輪を着用しての保育には、思わぬケガや事故に繋がるリスクがあると言われています。

リスクを知っていることで防げることもありますので、下記の5つの項目を確認しておきましょう!

子どもの肌にあたりケガをする可能性がある

子どもと触れ合う機会が多い保育士の仕事では、結婚指輪が思わぬ事故を招くことがあります。

例えば、抱っこをした際に指輪が子どものやわらかい肌に当たって擦り傷をつけてしまうケースや、顔にひっかけてしまう可能性もあります。

特に、乳児やハイハイ期の子どもたちは肌が敏感で傷つきやすいです。

日常的に接する保育士は、結婚指輪の形状や着用しても子どもに危険がないかどうかを慎重に判断する必要があります。

ちあき【元保育士ライター】

爪を短く切っていても時に子どもを傷つけてしまいます。結婚指輪も同じく、ひょんなことで傷つけてしまうことを知っておきましょう。

衛生面に不安がある

結婚指輪は基本的に頻繁に取り外すものではないため、「衛生的に大丈夫なの?」と不安に思う人も少なくありません。

保育士の仕事では、食事のサポートやオムツ替え、トイレの介助など、常に衛生管理が求められる場面が多くあります。

結婚指輪の隙間には見えない菌や汚れが入り込みやすく、しっかりと手洗いや消毒をしていても十分に落としきれない可能性も捨てきれません。

衛生面を意識して着用を見直す保育施設や保育士もいます。

外すと子どもが誤飲する可能性がある

保育中に一時的に結婚指輪を外す場面があった場合、思わぬ事故に繋がるリスクもあります。

特に、乳児は好奇心が旺盛で、小さな物をすぐに口に入れてしまう傾向があるため注意が必要です。

もし、結婚指輪が子どもの手の届く場所に置いてあった場合、子どもが手に取り誤飲してしまう危険性もゼロではありません。

上記の理由で、結婚指輪の着用を禁止して、着用して出勤した場合は必ず鍵付きのロッカーにしまうルールを設けている保育施設もあります。

アレルギーを発症するリスクがある

アレルギーを発症するリスクがあることも、保育士が結婚指輪をつける際に注意したいポイントの1つです。

子どもは肌が敏感なうえ、金属に触れる機会が少ないです。

したがって、結婚指輪に含まれる金属が原因でアレルギー反応を起こしてしまう可能性も考えられます。

接触した箇所にかゆみや赤み、湿疹などの皮膚トラブルが見られる場合には、金属アレルギーの可能性も考えられるので早急な病院の受診が必要になるでしょう。

保護者が不安に思うかもしれない

保育士が結婚指輪をつけていることで、不安を感じる保護者も少なくありません。

以下のようなリスクを知っているからです。

保育士の結婚指輪着用のリスク
  • 子どもの肌に当たってケガをする可能性
  • 衛生面の不安
  • 外した指輪を子どもが誤飲するリスク
  • 金属によるアレルギーの心配

上記のリスクを知っているからこそ「本当に大丈夫なの?」と不安を抱かせてしまうこともあります。

子どもを安心して預けてもらうためにも、結婚指輪の着用に関しては保育施設の方針に従い、保護者とは丁寧な対応を心がけていきましょう。

保育士だけど結婚指輪をつけたい人のための選び方のコツ

保育士として働きながらも、結婚指輪を身につけたいと考える方は少なくないです。

ただし、子どもと日常的に関わる保育の現場では、安全性や衛生面への配慮が必要なため、結婚指輪のデザインや素材には少し工夫が求められます。

本章では、現場でも安心して使える指輪の選び方のコツを紹介します。

ダイヤなどが外側についているデザインは控える

保育現場では、結婚指輪を触ったときに出っ張りを感じないフラットで丸みのあるシンプルなデザインを選ぶと安心です。

特に、ダイヤや宝石などが出っ張っているタイプの指輪は、子どもの肌に触れたときにケガをさせる可能性があるのでおすすめできません。

また、自分の衣服や髪の毛にも引っかかりやすくなり、ケガのリスクが高まります。

ちあき【元保育士ライター】

結婚指輪のデザインの中には内側に誕生石などの宝石を埋め込むデザインもあります。宝石を使いたい場合はチェックしてみてもいいかもしれません!

引っ掛かりのあるデザインを避ける

保育現場では、全ての物に対して「子どもたちの安全性」を第一に考える必要があります。

結婚指輪のデザインに凹凸や尖りがあると、子どもが触れたときに思わぬトラブルに繋がることもゼロではありません。

また、衣類や髪などに引っかかってしまう恐れもあり、保育中の動作に支障をきたすことも考えられるでしょう。

現場で着用するなら、見た目だけで選ぶのではなく、実用性を重視して結婚指輪を選ぶことが大切です。

ちあき【元保育士ライター】

どうしても「このデザインがいい!」という希望があるなら、仕事中は着用しないと決めて、振り切ったデザインの結婚指輪にするのもありですね!

ツヤを控えたマット加工の指輪がおすすめ

小さな子どもは光沢のあるものや、キラキラ光るものが大好きです。

保育中に光沢のあるキラキラした結婚指輪をしていると、子どもの目につき、触ろうとする子も多くいるでしょう。

思わぬケガや事故のきっかけになるかもしれません。

したがって、表面がキラキラ光りにくいマット仕上げの結婚指輪が周囲の注意を引きにくくおすすめです。

ちあき【元保育士ライター】

周囲の注意を引きにくいという点では、細めの結婚指輪のデザインもおすすめです。

素材は傷つきにくいものを選ぶ

プライベートでも仕事中でも、毎日身につけるものなので、耐久性を重視しましょう。

保育士の仕事は特に、日々の業務で指輪をぶつけたり擦ったりする場面が多くあります。

プラチナやゴールドは耐久性が高いと言われていますが、純度が高いと傷がつきやすく変形しやすいデメリットもあります。

他の金属と合わせて耐久性をあげているものを選ぶとよいでしょう。

シルバーと似たチタンは丈夫で変形しにくく、長く使えるため、保育士におすすめの素材です。

保育士の結婚指輪OKとしている園の特徴

保育士の結婚指輪に関するルールは、保育施設の方針によってさまざまです。

中には、安全や衛生面を考慮しながらも、結婚指輪の着用を許可している保育施設も珍しくありません。

本章では、実際に結婚指輪の着用を許可している保育施設の特徴を紹介します。

結婚指輪の着用して保育をしたい人はぜひ参考にしてください。

家庭的な雰囲気を大事にしている

家庭に近い温かみのある雰囲気を重視する保育施設では、保育士が結婚指輪をつけていても自然と受け入れられることがあります。

実際に、園長が家庭でもお父さんやお母さんは結婚指輪をしているとして、結婚指輪の着用を認めていたケースもありました。

子どもにとっても、身近な大人の姿として違和感を持たれにくいのが特徴です。

その園では、保育施設では当たり前に着用しているエプロンも、職員の自由意思でした。

ちあき【元保育士ライター】

上記のような特徴のある保育施設は、小規模保育園が多い印象です。

外国人の園児や職員がいる保育園

文化的背景が多様なインターナショナルスクールなどの保育施設では、結婚指輪のようなアクセサリーが自然に受け入れられていることがあります。

例えば、外国人の園児がピアスをして登園していた保育施設では、保育士の結婚指輪も特に問題視されていませんでした。

文化の多様性を尊重する環境では、華美でなければ結婚指輪の着用も許容されやすい傾向があります。

ちあき【元保育士ライター】

私は実際に外国人の職員や園児がいる保育施設での勤務経験がありますが、日本人の保護者も結婚指輪に対して寛容的でした。

ネイルOKの保育施設

最近では、保育士のネイルを許可している保育施設も増えており、結婚指輪などのアクセサリーにも寛容な園が見られます。

保育士の個性やライフスタイルを尊重し、いきいきと働ける環境を整えることが、子どもにとってより良い保育につながると考えられているためです。

ただし、安全面・衛生面に配慮し、節度を持って着用することが前提となります。

結婚指輪OKの保育施設の見分け方

求人票では「結婚指輪NG」と明記されている保育施設はありますが、「結婚指輪OK」と記載されているケースはほとんどありません。

したがって、実際に勤務中の保育士が結婚指輪を着用しているかどうかは、園見学の際にさりげなく手元をチェックするのが確実です。

ただし、保育士の中には未婚の方もいるため、指輪の有無だけで判断するのは避けましょう。

数名の結婚指輪の着用を確認できたら、見学担当者に直接確認しておくと、認識のズレを防げるのでおすすめです。

【先輩保育士が解説!】実際の保育現場での結婚指輪事情

私が以前働いていた保育施設では、結婚指輪は「基本NG」とされており、園長先生からも「子どもにケガをさせる可能性がある」と明確に注意されていました。

既婚者の保育士に対しては、結婚指輪のケースを配るほどの徹底ぶりでした。

一方で、別の保育施設では「家庭では大人が着用しているアクセサリーだから結婚指輪の制限は特にない」とされていて、実際に先輩保育士がつけている姿も見かけました。

このように、保育施設によって結婚指輪への対応は大きく異なります。

ちあき【元保育士ライター】

公立でも結婚指輪の着用許可されていたり、私立でも結婚指輪はNGとしていたりするので、公立か私立かで結婚指輪への対応が異なるわけではないようです。

まとめ

保育士の結婚指輪は、保育施設の方針によって許可される場合と禁止される場合とで対応が異なります。

結婚指輪を着用する場合は、どんな形状のものでも少なからずリスクがあることを理解し、安全面や衛生面に配慮し、子どもの安全を第一に考えることが大切です。

また、保護者への影響にも気を配ると良いでしょう。

結婚指輪の着用が許可されている保育施設で働きたい場合は、必ず園見学などで事前に確認しておくと安心です。

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この記事を書いた人

認可保育園で勤務後退職して留学。その後は英語の幼稚園で働く。結婚を機に派遣保育士に転身し、さまざまな園で経験を積む。保育士歴は通算7年ほど。子どもが重度アレルギー児になったことでライターに転身した2児の母。

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