6月は梅雨の季節。
しとしと降る雨や色とりどりの紫陽花、かたつむりなど、この時期ならではの自然や行事が子どもたちの感性を豊かに育んでくれます。
そんな季節の変化を感じながら楽しめるのが、6月の製作活動です。
保育園や幼稚園で取り入れたいアイデアを探している先生方に向けて、この記事では6月にぴったりの製作アイデアをたっぷりご紹介します。
季節感を取り入れた楽しい製作で、子どもたちの表現力や創造力を伸ばしましょう。
- 6月の季節感を活かした製作アイデアが見つかる
- 梅雨・父の日・自然など6月にちなんだ題材で保育が広がる
- 年齢に応じた製作活動のねらいやポイントを知ることができる
- 製作を通して子どもの成長や表現力の発達を促すヒントが得られる
6月にあるイベントとは?まずはおさらい
- 衣替え
- 父の日
- 時の記念日(6月10日)
- 夏至
- 梅雨入り
- 虫歯予防デー(6月4日)
- 環境月間
- 和菓子の日(6月16日)
6月は季節の変わり目であり、生活習慣の変化や自然とのふれあいを感じられる行事が多く存在します。
「父の日」は、家族への思いやりや感謝の気持ちを伝える大切な機会に、「時の記念日」は、時間の大切さを意識させるきっかけとなります。
梅雨をテーマにした製作活動では、雨や紫陽花など季節を感じながら、想像力や表現力を育てられるでしょう。
日々の保育に6月の行事を上手に取り入れ、子どもたちと季節の移り変わりを楽しんでみましょう。
6月におすすめの製作アイデア14選
6月といえば、雨や紫陽花など梅雨を象徴するモチーフがたくさんあります。
この時期にしか味わえない自然や文化を製作に取り入れることで、子どもたちの感性を育てる絶好の機会となります。
年齢に応じた活動を取り入れることで、楽しみながら手先の器用さや表現力も育まれていきます。
この記事では、梅雨や父の日、時の記念日など、6月にぴったりの製作アイデアを10種類ご紹介します。
どれも、保育現場ですぐに取り入れられるものばかりですよ。
手作り時計で数字に触れよう♪
6月10日は、「時の記念日」です。
手作りの腕時計は、色や模様を自由に選ぶことができ、子どもたちの個性が光る楽しい製作になります。
自分だけのオリジナル時計は、遊びの延長として楽しめるだけでなく、「今何時?」と時計に関心をもつきっかけにもなります。
年長さんなら数字を書く練習にもなり、年中・年少さんは数字の形に親しむ導入として最適です。
逆さ数字や少しずれた配置も、子どもらしい魅力のひとつ。
楽しみながら自然と数に触れることができる素敵な活動です。
おすすめの年齢:4才~
- トイレットペーパーの芯 1本
- はさみ
- 画用紙
- のり
- トイレットペーパーの芯を横にして中央を切り開き、広げた状態で3等分にカットします。
- 芯の両端より少し大きめに切った画用紙を用意し、のりで芯に貼ります。
- 余った部分は内側に折り込み、しっかり固定します。
- 別の画用紙に時計の文字盤を描き、中心に針を貼って飾り付けましょう。
- 完成したら芯に巻き付け、腕時計のようにして楽しみます。
紙皿がお花とカードに大変身♪父の日のプレゼントに作ろう
6月の父の日に向けて、子どもたちが感謝の気持ちを形にできるプレゼント製作です。
切り込みを入れたり、色を塗ったりといった工程は手先を使う良いトレーニングになります。
難しい工程がある場合は、大人がそっと手を添えながらサポートしましょう。
まだ文字が書けない年齢の子には、似顔絵やシール、写真を貼る製作もおすすめです。
作品に込められた“ありがとう”の気持ちが、素敵な思い出になりますよ。
親子のふれあいを深める製作としてもおすすめです。
おすすめの年齢:1歳(塗り)~年長(メッセージ)
- 紙皿
- 折り紙
- クレヨン
- ストロー
- 両面テープ
- セロハンテープ
- はさみ
- 紙皿の外側をカラフルに塗り、中央にメッセージを書きましょう。
- 外周に等間隔で切り込みを入れて花びらの形を作ります。
- 折り紙を細くカットし、花のめしべになるようストローに巻き付けて準備します。
- 切った折り紙を紙皿に両面テープで貼り、セロハンテープでしっかり固定します。
- 最後にストローを切って仕上げ、カードに貼り付けたら完成です。
恐竜のレインポンチョ
雨が多くなる6月だからこそ楽しみたい、「恐竜のレインポンチョ」製作です。
カラーポリ袋とビニールテープだけで手軽に作れるこの作品は、雨の日の登園やお散歩ごっこにぴったり。
災害時の備えとしても活用できるアイデアなので、防災教育の一環として取り入れてみるのもおすすめです。
完成後は「がぉー!」と恐竜になりきって、ごっこ遊びも楽しめますよ。
年齢によっては切る作業など大人の補助が必要ですが、貼る・飾る工程は子どもたち自身でも楽しく参加できます。
おすすめの年齢:3才~5才(切り取る大きさを調整すれば、1歳児・2歳児クラスでも可能)
- カラーポリ袋
- ビニールテープ(ガムテープ)
- ハサミ
- カッター
- セロハンテープ
- 油性ペン
- カラーポリ袋のフードになる部分に切り込みを入れて広げます。
- 両肩の部分も切って腕を通すスペースを作りましょう。
- ビニールテープを使って、背中にとさかを貼り付けます。
- さらに尾の部分もポリ袋で作ってテープで固定します。
- しっぽやとさかは三角形に切って貼ると恐竜らしさアップ!お好みで目や模様を描けば完成です。
カバのカスタネット
6月4日の「虫歯予防デー」に合わせて、歯の健康をテーマにした製作はいかがでしょうか?
紙皿とペットボトルのフタという身近な材料で作れるこの作品は、リズム遊びにも発展しやすく、保育活動にもぴったり。
カバの大きなお口に歯ブラシを当ててごっこ遊びをしたり、カスタネットで音を鳴らしたりと、さまざまな楽しみ方ができます。
完成したら、名前をつけて親しみを持たせるのもおすすめです。
歯磨きの習慣を自然と身につけるための導入にもなる、楽しい製作活動になるでしょう。
おすすめの年齢:5才~
- 紙皿(2枚)
- ペットボトルのキャップ(4個)
- 絵の具(灰色)
- 画用紙(ピンク色)
- ノリ
- ボンド
- ハサミ
- 紙皿をグレーに塗り、ピンクの画用紙を口の内側として貼ります。
- 紙皿を半分に折り、ペットボトルのフタを内側にボンドで接着します。
- さらに、もう一枚の紙皿を重ねて口がパカパカ動くように作ります。
- 両端をカットしてカバの顔を描き、目や耳などをつけたら完成です。
- リズムに合わせて叩いて遊びましょう。
折り紙でお団子
6月16日は、「和菓子の日」なので、折り紙で作る三色団子をご紹介します。
この日にちなんで、子どもたちと一緒に和菓子製作を楽しんでみませんか?
ころんとした形がかわいらしく、ごっこ遊びにもぴったりです。
お店屋さんごっこやお茶会ごっこに取り入れたら、遊びが広がりますね。
製作を通じて季節の文化に触れることもでき、保育の中で日本の伝統文化を伝える良いきっかけになります。
竹串を使用する際は、安全面に配慮して、大人が取り扱いをサポートしてください。
おすすめの年齢:5才~
- 折り紙(3色分)
- 竹串
- 折り紙を四角から三角、長方形へと順に丁寧に折って折り目をつけていきます。
- 折り目をガイドにして立体的な三角形を作り、端を内側にしっかりと折り込んで丸みのある球状に整えます。
- 同じように3つの色違いの団子を作りましょう。
- できあがった団子は、上から順にピンク・白・緑の順で竹串に刺すと三色団子らしい見た目になります。
- 串の先端でけがをしないように、安全に配慮して持ち手にテープを巻いて仕上げてもいいでしょう。
- 和の雰囲気たっぷりの可愛らしい和菓子製作の完成です。
あじさいとカタツムリのバルーン飾り
風船の丸いフォルムを活かした、見た目にも可愛らしい6月の季節製作です。
風船に半紙を貼ってカラフルなあじさいの花を表現し、さらにカタツムリのパーツを組み合わせて梅雨らしさを演出します。
雨の日が続く時期も、明るい色味の製作でお部屋をパッと華やかに彩れるでしょう。
新聞紙で代用すればコストも抑えられますし、乾いた後に絵の具で色づけすることで、個性が光る作品に仕上がります。
バルーン製作の楽しさを体感できる、おすすめの活動です。
おすすめの年齢:3才~5才
- 風船(20cm程度)
- 半紙(新聞紙やチラシでもOK)
- 絵の具(紫色・白色)
- 色画用紙(ピンク・・紫色・緑色・クリーム色・青色など)
- 輪ゴム
- 丸シール
- 洗濯のり
- 両面テープ
- 油性ペン
- ハサミ
- カッター
- 風船を直径20cmほどに小さく膨らませ、留め口には輪ゴムを巻いて固定します。
- 半紙を細かくちぎり、洗濯のりを使って風船全体に貼り付けていきます。
- 完全に乾いたら絵の具で色付けし、色画用紙であじさいの花びらや葉っぱを切り出します。
- カタツムリの顔や殻のパーツも画用紙で作成し、油性ペンやシールで表情をつけます。
- すべてのパーツを両面テープでバルーンに貼り付けて完成です。
フラワーペーパーで光るキャンドルホルダー
夏至の日には、日中が長く夜が短くなります。
この特別な日に合わせて、園内でも光を楽しむ製作として「キャンドルホルダー」を取り入れてみましょう。
今回は、透明なガラスビンにフラワーペーパーを自由に貼りつけて、幻想的な雰囲気を作る作品です。
完成後に室内を少し暗くしてLEDランプを灯すと、光のグラデーションが美しく浮かび上がります。
短い夜でも、楽しさをじられる素敵な製作時間になりますよ。
おすすめの年齢:4才~
- フラワーペーパー
- ビン
- LEDランプ
- のり
- フラワーペーパーをいくつかの色にちぎって用意します。
- 透明なビンの外側にのりを塗り、ちぎったフラワーペーパーをバランスよく貼り付けていきます。
- 乾いたら、ビンの中にLEDキャンドルライトを入れましょう。
- 紙の透け感と光が合わさり、温かな雰囲気が生まれます。
- 好みに合わせて、リボンやシールで装飾を加えるのもおすすめです。火を使わないので安全に楽しめる点も魅力です。
透明カップのユラユラてるてる坊主
透明カップを使って、梅雨の風物詩「てるてる坊主」を少しユニークにアレンジしました。
風に揺れるたびに、カップの中でゆらゆらと動く可愛らしい様子が子どもたちにも大人気ですよ。
さらに、カエルや雨粒などのモチーフを一緒に作って飾れば、季節感たっぷりの壁面にもなります。
雨で外遊びができない日でも、楽しい気分で製作ができ、表情や色合いも自由にアレンジできるので、子どもたちの個性を存分に表現できます。
おすすめの年齢:2才~5才
- 透明カップ
- 色画用紙(好きな色)
- 丸シール
- 両面テープ
- セロハンテープ
- テグス(細い糸でもOK)
- 油性ペン
- 目打ち
- ハサミ
- 色画用紙を半分に折ってカエルやてるてる坊主の下絵を描き、ハサミで丁寧にカットします。
- リボンの形を色画用紙で作り、てるてる坊主に貼り付けて華やかに仕上げます。
- 顔は油性ペンで描き、チークでほっぺを色付けします。
- 透明カップの底に目打ちで穴を開け、カエルのパーツを取り付けます。
- 雨粒も色画用紙から切り出して、全体に貼り付けていけば、ユラユラ揺れるてるてる坊主の完成です。
ぴょんぴょん跳ねるカエル
ぴょんと跳ねるカエルは、おもちゃ感覚で楽しめるため、子どもたちの製作意欲も高まりやすいアイデアです。
完成後は「どのくらい跳ぶかな?」「もっと遠くに飛ばすには?」など、自然と遊びの中に観察や試行錯誤が生まれます。
はさみでの切り込みや折り目づけなど、細かな作業も含まれるため、手先の器用さを育てられます。
跳ねる仕組みの面白さから、科学的な興味も引き出せる製作です。
発達段階に応じて先生が少し手を添えてあげることで、よりスムーズに楽しめます。
おすすめの年齢:4~5才
- トイレットペーパーの芯 1本
- はさみ
- ペン
- トイレットペーパーの芯の片側4か所に切り込みを入れ、そのうち2本を切り落とします。
- ギザギザに折り目をつけて足を表現し、反対側にも同様に切り込みを入れて手を作ります。
- 顔になる部分は半円状にカットし、全体に緑色の絵の具を塗っていきます。
- 丸シールとペンで目を描き込めば、表情豊かなカエルになります。
- お尻部分を押して跳ねるように仕組みを調整すれば完成です。
太陽の光が透けるステンドグラス風の虹
太陽の光に透けて、まるでステンドグラスのように色とりどりの光がきらめく、幻想的な製作活動です。
カラーセロファンを使った虹は、光を通すと一層美しさが際立ち、保育室全体が明るく彩られます。
雲やてるてる坊主、雨粒などを組み合わせて作品を発展させることで、6月ならではの空模様を表現した壁面飾りにも応用可能です。
製作中も「どの色をどこに貼ろうかな?」と考える楽しさがあり、完成後も光にかざして感動を味わえる魅力たっぷりのアート製作です。
おすすめの年齢:3歳〜
- ハサミ
- 糊
- クレパス
- 透明テープ
- 色画用紙
- カラーセロファン
- まず虹の型紙を作り、半分に折ってドーナツ型の4分の1になるように線を描いてカットします。
- その外側より少し大きい画用紙を用意し、型紙の形に合わせて虹部分をくり抜きます。
- くり抜いた部分に透明テープを少しずつ重ねて貼り、その上から小さく切ったカラーセロファンを並べていきます。
- 最後に仕上げとしてもう一度テープで固定すれば、光に映える虹の完成です。
かえるの指人形

6月の梅雨には、かえるをモチーフとした保育製作がおすすめです。
かえるの指人形は切った色画用紙を貼り合わせるだけなので、月齢の低いクラスでも簡単に作れます。
はさみの練習やお絵描きなど、年齢に合った作業を用意しやすい点もかえるの指人形のメリットです。
自分の作品で人形遊びをおこなえば、園児同士のコミュニケーションのきっかけになります。
指先をよく動かすことで、子どもの思考力や記憶力を高める効果も期待できますよ。
適した年齢:1歳頃~
- 月齢に合った作業ができる
- 園児同士のコミュニケーションのきっかけになる
- 指先を使った遊びで思考力や記憶力の向上が期待できる
用意する材料・道具
必要な材料
- 色画用紙
- のり
必要な道具
- はさみ
- のり
- ペン(クレヨン)
作り方
- かえるの胴体は色画用紙を重ねて切ると2枚同時できる
- 底面にはのり付けしない
- 小さい子どもは安心のためにクレヨンを使う
簡単にできるかえるの指人形は、学期はじめや6月の保育製作に最適です。
はさみやのり付けの練習、低月齢クラスの製作活動としても試してみてください。
色を変えたりリボンを付けたりして、オリジナルのかえるを作るのも楽しいですよ。
出来上がったかえるを指に付けて合唱すれば、梅雨の日の憂鬱な気分も吹き飛んでしまうでしょう。
色画用紙をはさみで切っていきます。
かえるの体になる部分には、山型のパーツを2枚用意してください。
色画用紙に子どもの手を添えて概ねのサイズを下書きすると、はさみで切りやすくなります。
かえるの目になる部分にも切った色画用紙を使用するため、体の大きさに合ったサイズ感で、丸型を2つ作っておいてくださいね。
色画用紙を貼り合わせて、間に指が入るようにしていきます。
山型に切った色画用紙の、アーチ部分にのり付けをします。底面にあたる直線部分には、のりを付けないように注意してくださいね。
丸形パーツはかえるの目となる位置に挟み、2枚の山型を貼り合わせていきます。
子どもが指を入れた際に開いてしまわないように、のり付けした部分はしっかりと押さえましょう。
最後は、ペンでかえるの目や口、鼻などを描き入れます。
園児たち自身が装飾作業をおこなうことで、個性豊かなかえるたちができて賑やかになりますよ。
胴体部分にはおへそを描いたり、別の色画用紙を貼ったりして、かえるらしいおなかを作るのがおすすめです。
クレヨンを使う場合には、薄い色合いの画用紙を用いることで色が映えるでしょう。
「かえるの指人形」の作り方の手順を動画で見てみよう
かえるのびっくりコップ

可愛いかえるが飛び出すびっくりコップを紹介すれば、じめじめした梅雨の日でもぱっとクラスが明るくなります。
かえるのびっくりコップを作るには、説明を聞いて理解する能力が求められるため、年中〜年長の保育製作に向いています。
動きが面白く、完成したあとも長く遊べるびっくりコップは、子どもたちが喜ぶこと間違いなしの作品ですよ。
かえるが見え隠れする動きは「いないいないばあ」と同様、短期記憶力を鍛える効果が期待できます。
6月の保育製作に悩んだ際は、ぜひかえるのびっくりコップを検討してくださいね。
適した年齢:5歳頃~
- 説明を聞いて理解する力がつく
- アクション付きの作品で子どもが喜ぶ
- 短期記憶力を鍛える
用意する材料・道具
必要な材料
- 紙コップ
- 画用紙
- 棒
必要な道具
- はさみ
- カッター
- セロハンテープ
- のり
作り方
- 棒は紙コップより少し長めに切る
- かえるは棒より前側に付ける
- カッターの扱いに注意する
かえるのびっくりコップは、手順を確認しておくことで簡単に作れます。
一見、保育製作としては難しそうですが、簡単な仕組みでできていますよ。
棒の長さや穴の大きさなどを測りながら作っていくことが、失敗しないためのコツです。
かえるのびっくりコップでは刃物を使用するため、大人が見ている中で製作を進めましょう。
割り箸やマドラーなどの棒を、紙コップから少し飛び出す程度の長さに切ります。
鉛筆で印を付けてから、カッターやはさみで切断すると失敗しにくくなりますよ。
月齢の低いクラスでは印を付ける段階までを子どもにやってもらい、力が必要な切る作業は保育士がおこなうと良いでしょう。
切り口がささくれてしまう場合がありますが、のちほどふたを接着する際に隠せるため、気にしないでくださいね。
ふたとかえるは画用紙で作っていきます。
ふたのサイズを決めるために、紙コップの飲み口側を画用紙に当てて、鉛筆で下書きします。
下書きに沿ってはさみで円を切ったら、ふたの完成です。
かえるは紙コップに収まるサイズ感で作ってください。顔や体、リボンなどを書き入れると可愛くなりますよ。
紙コップの底に穴を開けて、棒をさし込みます。
鉛筆で棒の太さをおおむね印してから、カッターで切り込みを入れていく方法がおすすめです。
園児にカッターを使用させるのが不安な場合は、保育士がおこなってくださいね。
木のささくれに注意しながら、カットした側が飲み口に出てくるように、コップの底から棒をさし込みます。
ふたをコップの飲み口に、セロハンテープでくっつけます。
繰り返し動かしても取れないように、長めのテープを使用するか、内側と外側の両方から留めておきましょう。
棒はふたのおおよそ中心部分に、セロハンテープで貼り付けます。
棒のカットした側にふたを付けることで、木のささくれが隠せて安心です。
コップやふた、棒の部分などに装飾していきます。
子どもたちが自由に絵を描いたりシールを貼ったりすれば、一人ひとりのオリジナル作品が出来上がります。
ふたや棒へのお絵描きは、コップに接着するまえにおこなったほうがやりやすいかもしれません。
装飾によって、棒の動きやふたの開閉に支障が出ないように注意してくださいね。
「かえるのびっくりコップ」の作り方の手順を動画で見てみよう
ぴょんぴょんカエル

出来上がった作品で楽しく遊べるぴょんぴょんカエルは、退屈になりがちな雨の日の室内遊びを盛り上げてくれます。
シンプルな作り方で説明しやすいため、年少クラスでも取り組みやすい保育製作です。材料も少なく、準備に時間がかからない点が嬉しいですね。
友達同士で作ったかえるを飛ばし飛距離を競い合えば、楽しく遊べます。子どもたちは飛ばし方を試行錯誤するため、思考力などが育成されるでしょう。
6月の梅雨の季節にぴったりなぴょんぴょんカエルを、ぜひ作ってくださいね。
適した年齢:4歳頃~
- 作り方を説明しやすい
- 準備に時間がかからない
- 園児同士で競って遊べる
用意する材料・道具
必要な材料
- 紙パック(小さいサイズ)
- 画用紙
必要な道具
- はさみ
- 両面テープ
- のり
作り方
- 紙パックは解体しない
- 1つの紙パックで2匹のかえるができる
- かえるを重くしすぎない
ぴょんぴょんカエルの製作は、ハサミで切る部分を代わりにしてあげると年少さんからでも製作が可能です。
はさみは直線を切るだけなので、比較的安全性が高く保育製作におすすめです。
1つの紙パックで2匹のかえるができるため、二人一組の共同作業が経験できる点も良いですね。
装飾も醍醐味ですが、かえるは重いと飛びにくくなってしまうことに留意しましょう。
上部と底面は使用しないため、切って準備しておきます。筒状のまま使用するため、紙パックは解体してしまわないように注意してくださいね。
紙パックの胴体部分を、はさみでおおよそ半分の大きさにカットします。
1つの紙パックから2匹のかえるができるため、園児が1匹ずつ製作する場合は、二人一組で作業をおこないましょう。
ハーフサイズになった紙パックに、画用紙を貼っていきます。
先に、画用紙の幅や長さを、紙パックに合わせておくと作業しやすいですよ。
ちょうど一周巻きつく長さに揃えておきましょう。
画用紙は裏側に両面テープを貼ってから、紙パックに巻きつけます。
かえるに合った緑の色画用紙を用いたり、園児が自由に模様を描いたりしても良いですね。
作品でより楽しく遊ぶために、かえるや遊び場を装飾していきます。
ぴょんぴょんカエルを、画用紙で作った草や池などで装飾した場所で飛ばすと、梅雨の雰囲気が味わえます。
かえるに顔を描く際は、切り口でない面が進行方法となるため、向きに注意してください。
ぴょんぴょんカエルは重いと飛びにくくなってしまう可能性があります。装飾したい場合は、貼り付けではなく、ペンで描くのがおすすめです。
「ぴょんぴょんカエル」の作り方の手順を動画で見てみよう
カエルの変わり絵

仕掛けが思わず気になってしまう6月にぴったりの製作が、かえるの変わり絵です。
自慢げに友達同士で見せ合いっこする園児も続出するでしょう。
使用するのは画用紙とはさみ、クレヨンだけなので、手間がかからない点が嬉しいポイントですね。
カエルの変わり絵を作る際は、手順を追っていく必要があり、説明を真剣に聞く力が養われます。
みんなの前で自分が描いた絵のストーリーを話せば、大きな自信にも繋がるでしょう。
適した年齢:5歳頃~
- 子どもの個性が発揮される
- 材料は画用紙だけで手間がかからない
- 説明を真剣に聞く力が養われる
用意する材料・道具
必要な材料
- 画用紙
必要な道具
- はさみ
- クレヨン(色鉛筆)
作り方
- 画用紙を切る前には折り目で印を付ける
- 折り方や向きを確認する
- 絵を描く前に上手くページが切り替わるかチェックする
仕組みが複雑そうにみえるカエルの変わり絵ですが、実際はシンプルな構造になっています。
画用紙の面が切り替わるだけなので、手順どおりに折っていけば子どもでも簡単にできますよ。
説明が難しい部分もあるため、保育士は見本を見せながら作っていくと良いでしょう。
わかりやすくするために、差し込む画用紙の色を変えて説明するのもおすすめです。
はさみで画用紙を半分に切ります(AとB)。
片方の画用紙Aを半分に切り、できあがった4分の1サイズ2枚(CとD)を、さらに2㎜ほどカットして幅を縮めましょう。
画用紙Bを2回半分に折って付けた印の部分まで、3等分の切り込みを入れます。
画用紙CとDは半分に折っておいてくださいね。
画用紙Bの切り込みに、開く面を外側に向けたCとDを差し込んだら見開きページの完成です。
折り目が付いている4等分の位置の、中心を山折り、両サイドは谷折りにします。
両サイドを畳んだ形から、左右の端を引っ張って、ページが上手く切り替わるかチェックしましょう。
端を引いてもスムーズにページが開かない場合は、折り方が間違っている可能性があるため、再度手順を確認してくださいね。
作品に絵を描き入れていきます。
両サイドを畳んだ面と、端を引いて開いたページに別の絵を描いてください。
裏側も同じページ構造になっているため、2通りの変わり絵が楽しめますよ。
かえるだけでなく、雨やかたつむり、アジサイ、にじなどを取り入れた作品にすると、梅雨を楽しめる製作になります。
「カエルの変わり絵」の作り方の手順を動画で見てみよう
6月におすすめの壁画アイデア5選
折り紙で作るあじさい
- 折り紙 2枚
- のり
製作前に本物のあじさいの写真を見せながら、「このお花、見たことあるかな?名前は知ってる?」と問いかけてみましょう。
クイズ感覚で導入すると、子どもたちの関心が高まり、「これから折り紙で咲かせてみようね!」と自然に活動へつなげられます。
花の折り方は比較的簡単ですが、葉っぱは少し細かい工程があるため、年齢に合わせた調整もポイントです。
完成した作品を並べれば、室内に季節感あふれる花畑のような空間が生まれますよ。
雨雲のガーランド
- 色画用紙(白・水色・青)
- ストロー
- 麻ひも(タコ糸でも可)
- 両面テープ
- セロハンテープ
- テグス
- ハサミ
白やグレーのふわふわの雲と、水色や青色のしずくを紐でつなげれば、まるで空から雨が降っているような演出に。
ガーランドにすることで、壁面だけでなく天井や窓辺の装飾にも使える汎用性の高い製作になります。
大きさを変えた雲やしずくを組み合わせて、空間に動きや立体感を出すのもおすすめです。
年齢に応じてはさみの使用を調整したり、シールやスタンプを加えてオリジナリティを出すと、より楽しく取り組めます。
飾ることで、園内が一気に季節感あふれる雰囲気に変わりますよ。
睡蓮の花
- 折り紙
折り紙で作る睡蓮の花は、シンプルな工程で完成するため、3歳児クラスからも挑戦しやすい製作です。
折った紙を丁寧に開いて形を整える工程では、力加減や手先の繊細な動きが求められるため、寄り添った声かけをしましょう。
完成した花は、青い画用紙で池を表現した上に貼ると、季節の壁面飾りとしても映えます。
カエルやメダカなどを加えて、にぎやかな水辺の風景を作るのもおすすめです。
睡蓮の美しさと、自然に親しむ気持ちを育める、梅雨時期ならではのアート活動です。
カエルがはねる!あまぐもの壁飾り
- ビニールひも(青色)
- 平ゴム
- 厚紙(雲・カエル用)
- 色画用紙
- 両面テープ
- カラーペン
- カッター
- ハサミ
ふわふわの雨雲と、ぴょんぴょん跳ねるカエルを組み合わせ、視覚的にも楽しく仕上げていきます。
平ゴムや紐を使って、アマガエルを引っ張ると跳ねるような仕組みにすると、完成後も子どもたちが夢中で遊びたくなるような製作になります。
天気の悪い日が続く梅雨シーズンですが、室内で楽しく身体を動かすきっかけにもなるでしょう。
カエルに表情を描いたり、傘や長靴のパーツを足したりして、オリジナルアレンジも自由自在な製作アイデアです。
作って・遊んで・飾って楽しい、梅雨ならではの製作ですよ。
あじさいのちぎり絵
- 色画用紙(水色・紫色)
- クレヨン
- 折り紙(緑色・葉っぱ部分)
- 両面テープ(のりでも可)
- のり
- ハサミ
- カッター
折り紙や色紙を指先でビリビリとちぎる動作は、力加減や指先の細かな運動を促し、感覚的にも楽しい工程です。
のりで貼る際も、自由に表現できるため、子どもたちの個性がよく表れます。
まだ絵がうまく描けない年齢の子どもたちでも楽しめるため、0~3歳児クラスにもおすすめです。
丸く切った台紙に貼って花を表現したり、葉っぱやかたつむりのパーツを添えると、より完成度の高い作品になります。
壁面飾りとしても映える、季節感あふれるアート製作です。
まとめ
6月は、雨や紫陽花などの自然現象、父の日や時の記念日などの行事を通して、子どもたちがたくさんの発見や学びを得られる月です。
製作活動は、そんな季節の移り変わりを実感しながら、創造力や感性を育てる貴重な時間となります。
今回ご紹介した製作アイデアを通して、保育に彩りを加え、子どもたちと一緒に楽しいひとときを過ごしてください。
6月は雨の多い時期ではありますが、製作を通して心は晴れやかに過ごしていきましょうね。
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