【例文あり】保育士の志望動機の書き方完全ガイド|添削前と添削後をベテラン保育士がわかりやすく解説

【例文あり】保育士の志望動機の書き方完全ガイド

保育士として転職を検討する際、履歴書や志望動機は今まで培ってきた自分のスキルや経験を伝える上で大切なポイントです。

採用担当者は、提出された履歴書の志望動機から、応募者の保育への想いや熱意、保育スキルを理解し、応募者を採用するかどうかの判断をします。

本記事では、志望動機に盛り込むべき内容や例文、施設別の書き方のポイントなどを具体的に解説します。

履歴書作成に役立つ情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

この記事をまとめると
  • 志望動機は、採用担当者が読んだ時に「この人はうちの園をわかっている」と思わせる理由を盛り込む
  • 採用担当者がイメージしやすいよう、具体的に伝える志望動機が魅力的
  • 自分の状況や施設の形態によって志望動機は自ずと異なってくる
  • 応募する施設を理解するほど魅力的な志望動機が書ける
この記事を書いた人

ちあき

認可保育園で勤務後退職して留学。その後は英語の幼稚園で働く。結婚を機に派遣保育士に転身し、さまざまな園で経験を積む。保育士歴は通算7年ほど。

子どもが重度アレルギー児になったことでライターに転身した2児の母。

今までの就職活動と2回の転職で面接を受けた全ての保育施設で内定をもらってきた私が、今までの経験が魅力的に伝わる履歴書の志望動機の書き方を解説します!例文もあるのでチェックしてみてくださいね。

目次

そもそも志望動機とは何を伝えるもの?

志望動機で伝えること
  • 保育施設を選んだ理由
  • 保育に対する想い
  • これまで培ってきた経験がどう活かせるか

志望動機は、応募者が保育施設を選んだ理由や自分の保育に対する熱意を伝えるためのものです。

志望動機が単なる経歴の羅列だけでは、採用担当者が初めて会う応募者を短い面接時間の中で理解することは難しくなります。

「なぜその施設で働きたいか」「どんな保育を大事にしているか」「どう自身の経験を活かせるのか」に重きを置いて、自分の人柄も伝わるように書きましょう。

採用担当者は志望動機から、応募者の価値観や保育観、さらに施設で働く未来像を感じ取りたいと考えています。

相手に共感や信頼を与えるために、自分の言葉で具体的かつ誠実に伝えることが大切です。

志望動機に盛り込むべきポイント

志望した動機や理由

志望動機は、なぜその保育施設を選んだかを明確に伝えることが大切です。

単純に「子どもが好きだから」ではなく、応募先の保育施設の理念や考え方に共感した点、今までの自分の経験やスキルが活かせる点を具体的に記入しましょう。

保育施設の特色をよく理解し、自分が何に惹かれたかを丁寧に考えていくと、採用担当者の目に留まる志望動機を書けます。

  • ○○保育園の食育に対する想いに共感し、私も食育を大切にする保育がしたいと考え応募しました。
  • △△保育園の保育理念に魅力を感じました。私も子どもたちが五感を使って思い切り遊べる環境で保育をしていきたいと考えています。

書き方のポイントは、保育理念や特色をリサーチすること、これまでの自分の経験や価値観と結びつけると説得力が増します。

熱意や採用のメリットをアピールする

採用担当者は、応募者がどれだけ意欲を持っているか、また保育施設にとって応募者を雇用することでどんなメリットがあるのかを知りたいと考えています。

熱意を伝えるとともに、自分の強みを具体的に伝え、園にとって採用することがメリットだと思わせる志望動機を書きましょう。

自分の経歴や得意なことの中を深く掘り下げていくと、採用する側にとってのメリットとなるポイントが見つかるはずです。

  • 子どもの頃から得意だったピアノを活かして、子どもたちが楽しく参加できるようなリトミックを取り入れていきたいと考えています。
  • 以前の勤務先では、フリー保育士としてさまざまなクラスの子どもたちと関わっていました。○○保育園の異年齢保育の時間では、この経験を活かしていきたいです。

書き方のコツは、応募先の保育施設で活かせる強みや経験を具体的に伝えることです。

具体的であるほど、採用担当者がイメージしやすくなります。

どのように保育をしていきたいのかを伝える

採用担当者は、これからあなたがどんな保育士になって、どんな保育を目指しているかを知ることで、あなたの保育観を理解でき、保育施設に合っているかどうかを判断が可能になります。

あなたのこれからの目標は、応募する保育施設の保育方針に沿った内容であるとより採用担当者に魅力的に感じられるでしょう。

自分の理想の保育を言語化し、どの部分がどう応募先の保育施設に合っているかを伝えられると良いですね。

それを実現するための具体的な取り組みも記載すると良いでしょう。

  • 子どもたちが保育施設で安心して過ごせるような家庭的な雰囲気を大事に、穏やかでゆとりある保育をしていきたいです。
  • 子ども一人ひとりの個性を尊重し、好きな遊びに夢中になれる環境設定をしてサポートしていきたいです。

自分の理想の保育像の言語化が難しい場合は、反対の「こんな保育は嫌だ」と感じるポイントを書き出すと自分の理想が見えてきます。

試してみてくださいね。

保育園で今後どう頑張りたいのかを盛り込む

志望動機の最後の締めの文章には、保育施設で採用された後にどのように成長し、どんな保育者になって貢献をしたいかを伝える文章が良いでしょう。

前向きな姿勢やこれからのキャリアビジョンを示すことで、「この人を採用したら長く活躍してくれそう」と思ってもらいやすくなります。

  • 将来的には、クラスリーダー、副主任とステップアップして、新しく入ってくる新人保育士の育成にも関わりたいと考えています。
  • ○○保育園の豊富な研修機会を活かし、常に最新の質の高い保育を学んで子どもたちに還元していきたいです。

これからどんなことを学んでいきたいか、どんなスキルを身につけたいか、長期的にどんなキャリアを積み上げていきたいかの視点で書くと、将来性溢れる志望動機となります。

【志望動機・自己PRの例文】先輩保育士による実際の添削も踏まえて解説!

【1】新卒の場合

新卒保育士の場合は、実務経験がないため、今までの経歴から志望動機を書くことができません。

そのため、志望動機を書く際に悩んでしまう人も多いでしょう。

ですが、実務経験がなくても以下のポイントを押さえると、魅力的な志望動機を書けますよ。

ぜひ参考にしてみてください。

志望動機のポイント例
  • 応募する保育施設のどの部分に魅力を感じたか
  • これからどんな保育士になりたいか
  • 今までの経験でどんな部分が保育に活かせそうか

【添削前】
私は○○保育園の保育方針に魅力を感じ、応募しました。保育園は子どもたちが集団で生活する場所です。しかし、一人ひとりの個性を大切にすることも重要だと思います。○○保育園は、その点を意識した保育を実践されており、私もその環境で子どもたちと関わりたいと思いました。私は、クラス全体を見るだけでなく、一人ひとりの子どもと向き合い、信頼関係を築ける保育士を目指しています。

【添削後】
私は○○保育園の「子ども一人ひとりの個性を大事にする」という保育方針がとても素敵だと感じ、応募しました。保育園は集団生活で、個より集団を重視するタイミングが多くなりがちですが、○○保育園は意識的に「個」を大事にする時間を設けており、子どもたちが自分で選択できる機会があります。子どもたちは、自分の選択が大事にされている実感があるから、自分に自信を持っている子が多いように感じました。私も一人ひとりの子どもと向き合い、信頼関係を築いた上でクラスがまとまるような保育をしたいと考えています。子どもの個性を大切にし、それぞれに寄り添える保育士を目指します。

添削のポイント
  • 具体的にどの保育方針に魅力を感じたかを付け加えた
  • 抽象的な表現を減らした
  • 意欲や目指す姿を明確に伝えた

自己PRの例文

自己PR文の例文
  • 私は、子どもたち一人ひとりの個性を尊重しながら関わることを大切にしたいと考えています。保育実習で、子どもたちが自分で遊びや活動を選択できる環境があると、いきいきしている姿を目の当たりにしました。その経験から、子ども主体の保育環境の大切さを実感しました。子どもの気持ちをしっかり受け止め、一人ひとりが自信を持って生活できるように関われる保育士になりたいです。
  • 私は、子どもたちの主体性を尊重する保育士を目指しています。○○保育園を見学させてもらった時、自由遊びの時間に子どもが自ら考え、遊びを発展させる姿を拝見しました。私自身の強みは観察から気づきを得て実行できるところです。見学での気づきを、保育者として活かしていくことで、子どもたちが安心してのびのびと成長できる環境を作れるよう努力していきます。

【2】中途採用の場合

中途採用の志望動機では、これまで培ってきた経験やスキルを次の保育施設でどのように活かせるかを具体的に伝えることが重要です。

また、応募先の保育施設の方針や環境のどの部分に共感したかを伝えられると、採用担当者に好印象を与えられます。

特に「なぜ転職を決意したのか」「今後どのように成長したいのか」を整理し、一貫性のある内容にすることが大切です。

志望動機のポイント例
  • これまでの経験をどう活かせるかを明確にする
  • 応募先の保育方針や特徴に共感している点を伝える
  • 転職後にどのように成長し、貢献していきたいかを述べる

【添削前】
私はこれまで3年間、認可保育園で勤務してきました。日々の保育の中で、子どもたちが成長していく姿を間近で見られることに大きなやりがいを感じています。今回、○○保育園の保育方針に共感し、応募しました。特に、異年齢保育を取り入れており、子どもたちが自由に関われる環境が整っていると感じています。これまで小規模保育園で培った経験を活かしながら、より幅広い年齢の子どもたちと関わり、学びを深めたいと考えています。

【添削後】
私は今まで3年間、認可保育園で勤務してきました。小規模園で子どもたちと関わる中で、子どもの成長を支えるのは人との関わりなのではと思うようになり、転職を決意しました。○○保育園では、自分のクラス以外の子どもたちと自由に遊ぶ時間があり、さらに定期的に異年齢保育や外部の姉妹園との交流も行っています。たくさんの人との出会いがあるこの環境下で、今までの小規模保育園で培ってきた密度の高い関わりを活かしつつ、子どもの成長における人間関係や信頼関係の構築に貢献していきたいと考えています。

添削のポイント
  • 「学びたい」ではなく「貢献したい」という姿勢を表現した
  • 応募先の特色を具体的に反映した
  • これまでの経験と転職理由を繋げた

自己PRの例文

自己PR文の例文
  • これまでは小規模保育園で、一人ひとりとじっくり関わる保育を行ってきました。したがって、子ども一人ひとりに対する観察力は誰にも負けない自信があります。今まで培ってきたスキルを活かしながら、今度は幅広い子どもたちとさまざまな人との出会いを通して学び、成長したいと考えています。
  • 私はこれまでの小規模保育園での保育経験を通じて、保育士同士の連携が円滑な保育環境づくりに欠かせないことを学びました。特に、情報共有や業務分担を意識することで、保育の質を高めることができると実感しています。貴園の子どもも大人も人との関わりを大切にする考え方に共感し、私も園の一員として積極的にコミュニケーションを図りながら、より良い保育環境を作るお手伝いをしていきたいと考えています。

【3】パートの場合

パートとして働く場合、フルタイムとは異なり、勤務時間や業務内容に制限がある場合が多いです。

志望動機には、保育施設に応募した理由や貢献できるポイントだけでなく、なぜパート勤務を希望するのか記載しましょう。

もし、過去にフルタイムで働いた経験などがある場合は志望動機に書き加えることで、採用担当者に自分のスキルや経験、保育観などを伝えることが可能です。

志望動機のポイント例
  • なぜパートの働き方を希望するかを明確にする
  • 応募先の保育方針や保育内容に共感している点を伝える
  • パートの立場からどのように貢献していきたいかを伝える

【添削前】
私はこれまで規模の大きな保育園で勤務していましたが、子ども一人ひとりとの関わりを深める保育がしたいと考え、小規模園での勤務を希望しました。今までの園では多くの子どもと関わる機会がありましたが、その中で一人ひとりにじっくり寄り添う時間のなさを感じていました。パート勤務を希望する理由は、家庭との両立が必要なためです。これまでの経験を活かしながら、これからは子どもたちとじっくり関わり、成長を支えていければと思っています。

【添削後】
私はこれまで大規模保育園で勤務し、多くの子どもと関わる中で、保育の幅広さを学びました。しかし、より一人ひとりに寄り添い、成長を見守る時間を大切にしたいと考え、今回貴園のような小規模園での勤務を希望しています。貴園は少人数制で、家庭的な雰囲気の中で保育を行っている点に魅力を感じました。パートを希望する理由は、子育てとの両立のためです。これまでの経験を活かしつつ、子どもたちの個性を尊重しながら、温かく見守る保育を実践していきたいと考えています。

添削のポイント
  • 「なぜパート勤務なのか」をより明確に
  • 応募先の特色を盛り込み、より説得力のある内容に
  • 「何を活かせるか」「どう貢献できるか」を明確に

自己PRの例文

自己PR文の例文
  • 私は大規模園での勤務経験を活かし、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりを大切にしたいと考えています。大人数の園では、効率的にクラスをまとめるスキルを身につけましたが、今後は小規模園でのじっくりとした関わりを大切にしたいと思っています。子ども一人ひとりに寄り添い、安心感を与えながら成長を支える保育士を目指します。
  • これまでの経験を活かしながら、小規模園ならではの温かい雰囲気の中で、きめ細やかな保育を実践したいと考えています。大規模園で培った柔軟な対応力や、多くの子どもと関わる経験を活かし、貴園の保育方針に沿った丁寧な関わりを大切にしたいです。家庭と両立しながらも、責任感を持ち、子どもたちの成長を支えていきたいと思います。

【4】ブランクがある場合

結婚や出産、育児などのさまざまな理由で保育現場を離れていた人が再び保育士として復帰する場合の志望動機は、ブランクがあることをどう伝えるかが大切です。

採用担当者は「復帰後に継続して働けるか」「最新の保育知識を学ぶ意欲があるか」を重視するため、志望動機には以下のような点を盛り込むと良いでしょう。

志望動機のポイント例
  • ブランク中も保育への関心を持ち続けていたことを伝える
  • 復職に向けた努力をアピールし、意欲を示す
  • これまでの保育経験と子育て経験を活かし、より深い関わりができることを伝える

【添削前】
私は新卒で認可保育園に勤務していましたが、結婚・出産を機に退職しました。その後、子育てに専念していましたが、子どもの成長に伴い、再び保育の仕事に挑戦したいと考えています。ブランクはありますが、育児を通じて子どもの発達に関心を持ち続けてきました。これまでの経験を活かしながら、新たな環境で子どもたちと関わりたいと思い、応募いたしました。

【添削後】
私は新卒で認可保育園に勤務し、3年間の保育経験がありますが、結婚・出産を機に退職しました。育児を通じて改めて子どもの成長を支える保育の仕事の大切さを実感し、子どもが手を離れたこのタイミングで再び保育の仕事に挑戦したいと考えています。復職に向けて、保育関連の研修を受講したり、保育雑誌を購読したりして最新の保育知識を学び直しました。これまでの経験を活かしながら、貴園の「子ども一人ひとりに寄り添う保育方針」に沿った保育を行い、子どもたちの成長を支えていきたいと思い応募しました。

添削のポイント
  • ブランク中の学びや努力を明確に伝える
  • 保育経験の年数を明記し、ブランク前の実績を強調
  • 応募先の保育方針に触れ、共感を示す

自己PRの例文

自己PR文の例文
  • 私は、妊娠・出産を経て子育てを通じて改めて保育の大切さを実感しました。育児をする中で、子育て中の親の悩みへの理解が高くなったので、子育て経験を活かして、子どもたちの健やかな発達と成長のサポートだけでなく、親御さんに寄り添った支援を行っていきたいと考えています。
  • ブランクはありますが、復職に向けて保育研修を受け、最新の保育知識を学び直しました。以前の保育経験と、子育てを通じて得た「子どもの目線に立つ大切さ」を活かし、より深い関わりができる保育士を目指しています。貴園の「家庭的な雰囲気を大切にした保育」に共感し、子どもたちが安心できる環境をつくるお手伝いをさせていただきたいと考えています。

施設別の志望動機の例文を紹介!

こども園

こども園は、保育と教育の両面を兼ね備えた施設であり、子どもの成長を総合的に支えられる職員が求められます。

したがって、こども園の教育・保育方針に共感した理由 や幼児教育と保育のどちらかひとつではなく、両方からサポートを行いたい想いを具体的に伝えることを意識した志望動機が良いでしょう。

また、共働き世帯や専業主婦世帯などの幅広い背景を持つ保護者が在籍しているので、保護者支援に力を入れたい点をアピールするのも効果的です。

【志望動機の例文】
私は、○○こども園の「子ども一人ひとりの個性を尊重し、心身ともに健やかに育てる」という保育・教育方針に共感し、応募しました。こども園は、幼児教育と保育のバランスが取れていて、さまざまな背景を持つ子どもたちが皆安心して過ごせる環境づくりを行っている点に魅力を感じています。私は、これまでの保育経験を活かし、遊びを通じて学びの楽しさを伝えながら、子どもたちが主体的に成長できる環境を提供したいと考えています。

幼稚園

幼稚園は、教育機関として子どもの学びの基礎を育む場所です。

遊びに特化している幼稚園や教育要素が強い幼稚園など、さまざまな特色の幼稚園が存在しています。

したがって、園の特徴に共感していることを伝えると採用担当者の目に留まりやすくなりますよ。

また、幼児園は3~5歳と年齢層が保育施設よりも狭いので、だからこそ実現したい目標や理想の保育がある場合は志望動機に盛り込むと良いでしょう。

【志望動機の例文】
私は、△△幼稚園の「遊びを通じた学びを大切にし、子どもたちの創造力を育む」という教育方針に強く共感し、応募しました。幼児期は、自発的な活動を通して多くのことを吸収する大切な時期です。私も、子どもたちが興味を持ったことを深められる環境を提供し、自ら学び取る力を育てるサポートをしたいと考えています。また、表現活動や集団遊びを通じて、子どもたちが自信を持ち、友達との関わりを楽しめるような指導を心掛けたいです。幼児教育の重要性を理解しながら、一人ひとりの個性を尊重し、成長を見守る保育を実践していきます。

児童福祉施設

児童福祉施設は、児童養護施設や乳児院などを指し、どちらも「子どもたちの心のケア」 や「安心できる環境づくり」をする力が求められます。

特に、保護者が近くにいない時間が長い環境下にいる子どもたちに関わるため、子どもたちの心に寄り添う姿勢をアピールすると採用担当者の目に留まりやすいでしょう。

また、社会的支援が必要な子どもへの想いを伝えることで、さらに志望動機に説得力が増します。

【志望動機の例文】
私は、○○児童養護施設の「子どもたちが安心して暮らせる環境を提供する」という理念に共感し、応募しました。以前の保育経験を通じて、家庭環境に関わらず子どもたちが安心して成長できる場所の重要性を感じました。児童福祉施設では、一人ひとりの気持ちに寄り添いながら、自信を持てるような関わりが必要だと考えています。子どもたちの自己肯定感を育み、安心して過ごせる環境をつくるために、自分の経験を活かしたいと思っています。

病児保育室

病児保育室では、子どもの体調管理や看護師との連携がポイントになります。

保育士以外の人と連携するので、コミュニケーション能力やチームワークに自信のある人は志望動機の中で採用担当者にしっかりアピールしましょう。

通常の保育とは異なり、体調不良の子どもや病み上がりの子どもを対象とする保育を行うため、保護者の代わりに安心できる環境を提供していこうとする姿勢をアピールすると良いでしょう。

また、病児対応の経験や学ぶ意欲や同等の経験、資格などがある場合は忘れずに志望動機に盛り込みましょう。

【志望動機の例文】
私は、○○病児保育室の「体調が優れない子どもに安心できる環境を提供する」という理念に共感し、応募しました。以前の保育経験を通じて、子どもが体調を崩した際の対応の重要性を学びました。病児保育では、子どもが不安になりやすいため、穏やかな対応と細やかな気配りが必要です。保護者の代わりとなる存在として、安心感を与えられる保育を実践したいと考えています。

インターナショナル保育園・幼稚園(英語に力を入れている施設)

インターナショナル保育園・幼稚園では、英語を使った保育が求められるだけでなく、外国人の先生との連携や保護者とのコミュニケーションなども求められます。

中には語学力が必須の施設、語学力不要の施設などさまざまな条件がありますが、どちらも異文化への興味や関心があること、理解しようとする気持ちが重要になるので、忘れずにアピールしましょう。

英語力の有無だけでなく、異文化に対してどう思っているかなども伝えると良いでしょう。

【志望動機の例文】
私は、○○インターナショナル保育園の「英語を自然に身につけながら、多様な文化に触れる」という教育方針に魅力を感じ、応募しました。私は日常会話レベルの英語力があり、これまで働いてきた認可保育園でも子どもたちと英語を使った遊びを取り入れてきました。言語の習得は楽しい環境の中でこそ伸びると考えています。子どもたちが英語を楽しみながら学べるよう、保育の中で積極的に英語を活かした活動を行いたいです。

私はインターナショナル幼稚園での勤務経験がありますが、採用面接を受けた時は「なぜ普通の保育園ではなく、英語の園を希望したか」という点を詳しく聞かれました!

志望動機を書く時に注意したいポイント

文章の使い回しはNG

志望動機は、応募する施設ごとに適した内容を書くことが大切です。

使い回しの文章やテンプレートのような文章では、応募先の特徴に合わず、採用担当者に「この人は本当にここで働きたいのか?」と思われてしまいます。

例えば、インターナショナル保育園と病児保育室では求められるスキルや役割が異なるため、自ずと志望動機は異なる内容になるはずです。

希望する施設の特徴に合わせた志望動機にすることで、自然と文章の使いまわしをすることがなくなります。

誤字脱字や正しい日本語を使えているか

履歴書は採用担当者が最初に目を通す書類です。

誤字脱字があると、細かい部分への配慮が足りない印象を与えてしまうため、提出前にしっかりと見直しましょう。

保育士の仕事は、書類仕事も多く、また保護者や自治体に向けての文章を書く機会もあるので、正しい日本語を使えていなかったり、誤字脱字が多く注意に欠ける文章はマイナスイメージです。

文法の誤りや、不自然な言い回しにも注意し、読みやすい文章を心がけることが大切です。

まとめ

志望動機は、応募先ごとの特徴をしっかりと捉え、自分が魅力に感じた点や今までの経験、保育への想いと結びつけることで採用担当者の目に留まりやすくなります。

本記事では、こども園・幼稚園・児童福祉施設・病児保育・インターナショナル保育園といった施設ごとの志望動機のポイントと例文を紹介しました。

履歴書を書く時には、応募する施設に応じて適切な志望動機の内容を伝えられるよう、いくつかの書き方のポイントをお伝えしました。

また、誤字脱字のチェックや、使い回しを避けることも忘れずに行ってくださいね。

自分の経験や保育への想いを応募先の施設の特徴に合わせてしっかりと伝えることで、より魅力的な志望動機になります。

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この記事を書いた人

認可保育園で勤務後退職して留学。その後は英語の幼稚園で働く。結婚を機に派遣保育士に転身し、さまざまな園で経験を積む。保育士歴は通算7年ほど。子どもが重度アレルギー児になったことでライターに転身した2児の母。

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